鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

議会だよりについて

2013年09月14日 23時59分59秒 | Weblog
先だっての亀岡市議会さんの取り組みを傍聴しながら、特に議会だよりについて考えたことです。

1,そもそも、議会だよりの目的は?
・・・ そのまちの“ 議会 ”で取り組んでいることや、議案に対する議決と論点を住民に伝えることと思います。

2,誰が対象?
・・・ そのまちの住民の方々と、そのまちに関心のある方々。

つきつめれば、この2点につきると思います。
このことをどうとらえるか、そもそもとらえているかどうかで、議会だよりが、一人でも多くの人たちに読まれるものになるか、それとも、アンテナにかかる人たちだけの読み物になるかが、わかれるのでしょう。

さて
2のことから考えると、ごく当たり前のことだと思いますが、“ 読者 ”つまり住民の方などから見て、その紙面のデザインが関心を引くものか、見出しなどで内容がつかみやすいか、そもそも、内容がおもしろいと感じられるのか、ということが重要になるはずです。
けれどそうじゃない・・・
前々から思っていたことですが、亀岡での参考人の意見を聞いて、あぁやっぱりと実感したことは、今の議会だよりの多くが、提供者サイドの視点で編集されていることが、ギャップの原因ということです。

現在の鈴鹿市議会においては、各派代表者会議の委員が主となる広報公聴会議で内容についてが、議会だより編集会議でレイアウトの確認が行われている形です。レイアウトについてのラフ案は事務局の担当が作成です。
つまり提供者側の視点や考えが大きいということです。こうなると、提供者側にそれなりの経験や視点がなければ、なかなか変わらないという事が考えられます。

ここでまずひとつめ
「 議会だよりの編集を外部に委託すべき 」
と提案します。


次に、1のことから考えると、議会だよりが伝えるべきなのは“ 機関としての議会 ”の意志や考えや、論点と議論などの経過であって、個々の議員の考えの発信ではないということにつながらないでしょうか。
このことに関連して、亀岡市議会の議論でもありましたし、他の自治体でも議論があったと聞きますが、個々の議員の印刷物などでの発信が多いのであれば、議会だよりを発行する意義は低いのではないかという議論があります。この話から考えると、議会だよりは“ 機関としての議会 ”の広報紙であるべきとなります。ということは、本会議場や委員会で行われる、議案についての意見や議論は掲載すべきものと言えますが、個人の主張と言える一般質問については、必ずしも議会だよりの記事として載せなければいけないものでないと考えられるのではないでしょうか。

ここでふたつめ
「 議会だよりは“機関としての議会”の発行物で、一般質問は別に考えるべきではないか 」
と提案します。

このように考えることで、ページ数やレイアウトの自由度が高まると思います。
また、個人質問や一般質問は、議会の意志ではないとすれば、それを議会だよりに掲載するのは個々の議員の意志となり、考え方として、個々の議員の意見広告的位置づけにすれば、掲載にあたって掲載料の徴収を行うという考えもでき、とすれば、コストの抑制につながるのではないかと考えられます。
違う視点として、無料ですべてを掲載するのであれば、それに値するかどうかを、議会内で議論する機会をつくるべきだと思います。そうすることで、議会のレベルアップにつながるのではないでしょうか。その際も、読者に対する説明責任は強く認識されるべきです。


そしてみっつめ
「 議会だよりの委託について、単なる価格競争にしない 」
と提案します。

印刷コストはおそらく業者ごとの違いは非常に小さいものだと思います。亀岡での議論にもありましたが、そこをメインに競争をすると、単なる業者いじめになってしまわないかという懸念が起こります。ですので、印刷コストと編集コストを明確にわけ、同じコストでより魅力ある提案をしてくるところと、少なくとも2年契約するなどを検討すべきと考えます。


ともかく、魅力的な情報紙に議会だよりをすることが、今の鈴鹿市に大切だと思います。
コメント
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