鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

卒業式から思うこと

2015年03月23日 15時42分37秒 | Weblog
今日は愛宕幼稚園の最後の卒園式でした。幼稚園の卒園式は、子供さんたちの素直な反応を見ることができて、議員としても考えることが多い時間だったのですが、それも今年が最後となりました。

なぜかというと、鈴鹿市立幼稚園再編整備計画の中で愛宕幼稚園は統合の対象になり、平成28年度に廃園方針ということが公表され、そのことも影響してか平成27年度の園児が集まらず休園となったため、実質的に平成26年度の園児の卒園式が最後になったからです。
■鈴鹿市立幼稚園再編整備計画
自分も含めた家族全員が卒園した園が、このような形でその歴史を閉じることは非常にさびしく感じます。

さて卒業式に関して、最近はビデオ撮影やカメラ撮影、スマホを使っての撮影と、会場ではいろいろな電子機器が使われています。もちろん、ひとつのセレモニーとして映像などに残すことは、家族として後でふりかえる時など意味はあると思うのですが、やはりその場の空気を感じることが一番のような気がします。このことは先日の小学校の卒業式の際、一番下の子どもさんの卒業に立ち会ったお父さんも言っていました。このことは、モニターやファインダーを通して物事を見ることは、その場にいてのことだとしても、間接的な経験のようになっているためかもしれないと思います。

卒業式に出席している子どもたちと共有した感覚として、卒業式全体を感じることが本当は一番感動することなのだと思います。機器のメモリーに残すことも大切ですが、やはり五感を通じて自分の中のメモリーとすることが、大切だなと思う卒業式のシーズンです。
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議員は要望する人?

2015年03月05日 12時47分28秒 | Weblog
鈴鹿市で平成27年度予算案において生産年齢人口の減少を大きな理由に、
市税全体で1億8787万8千円の減収と見込まれています。
このような状況の中で行政に対して予算化の必要な要望を、
財源に対する考えの提示もなく質問で投げかけることは、
地方議会議員のあり方としていかがなものかと思います。

少なくとも議員は予算と決算を通じ、
まちの財政に密接にかかわる存在のはずです。
そのことを棚に上げて、市民の声の代弁をしていると、
一方的に行政に財政的な措置の必要な要望を質問することは、
議員としてのモラルに疑問を感じます。
今まちが直面している財政も含めた課題を踏まえながら、
要望や施策を実現するために必要な財源をどこからねん出するのか、
そこを市民の方々の声から考え発言することが、
本来議員に求められることではないでしょうか。

政策の実現のために必要なことは予算であって議員ではない。
予算は市民の方々か付託される税金や将来に向けての借金から組み立てられ、
行政はそれを管理して運用する立場で、
議会・議員はその行政をチェックする立場であるなら、
より自律した意見が議員には求められるのではないかと思います。
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定数削減を求める請願の討論について

2015年03月04日 12時47分14秒 | Weblog
3月2日に採決があった「鈴鹿市議会議員の定数削減を求める請願書」について、すずか倶楽部を代表して賛成討論を行いました。メディア等では出ていない部分ですが、鈴鹿市議会の3月定例会ではこのような動きもありました。
その際の基本的な文面は以下の通りです。
当日の採決では、請願に賛成はすずか倶楽部の4名でした。

*****************

すずか倶楽部はこれまでの議会改革特別委員会で一貫して報酬のあり方の見直しも含め定数削減を訴えてきたことと、請願者の意思を尊重し「鈴鹿市議会議員の定数削減を求める請願書」に賛成します。

請願は「我が国の急速に進む少子化と高齢化そして人口減少の中、自治体では福祉、教育、医療、防災など必要とする支出が、今後さらに増加することが予想されます。鈴鹿市もより一層の行財政改革を行う必要があり、鈴鹿市議会にとっても避けられない重要な課題と考えます。ついては、鈴鹿市議会議員定数を削減し、平成27年の統一地方選挙では削減した定数で選挙を実施することを求めます。」を趣旨として平成26年9月定例会に提出され、その後、請願者の参考人招致も含めた継続審査を経て不採択の結論に至り、報告されたことには若干残念な気持ちがあります。

平成27年度予算案が執行部から提案されましたが、生産年齢人口の減少を大きな理由に市税全体で1億8787万8千円の減収と見込まれています。
ここ数年の市財政の動きにおいては、市民税は減少傾向に、財政調整基金も大幅に減少しているなど厳しい状況が続いており、これからの人口減少傾向にも大きく影響されることが予想されます。私たち鈴鹿市議会はこの現実を厳粛に受け止め、効率的な議会体制を実現する必要があります。

請願理由には「議会報告会など機関としての議会活動の充実で、議員の数によらず市民の声を聴き議論し、市民の意見を適正に反映させるシステムのあり方について」との意見があります。
鈴鹿市議会として報告会などの議会活動を強化するには、職員体制も含めた議会事務局の充実、専門的知見の活用や研修活動の充実、個々の議員の資質向上に向けた政務活動費なども含めた待遇のあり方の改善など、その実現のために応分の資本投入が必要な領域があります。
しかし、人口減少に伴い市税収入が減収となる中、議会費全体を抑制しながら議会機能の充実に資源を投入するには、議会定数を削減し、それにより財源をねん出することが必要と考えます。

また請願には、近隣自治体や類似団体の議員定数の状況などを踏まえること、どの程度の議員定数が妥当なのか市民や専門家などを交えて検討し判断すべきと意見があります。四日市市議会では先の2月緊急議会において定数減の議決がなされています。このような近隣自治体議会での動きも考慮しながら、鈴鹿市民の意志を尊重し議論することが、鈴鹿市議会に求められています。

これらの点については、鈴鹿市議会基本条例の第11条 第1項の「議員の定数は、人口、面積、財政力及び市の事業課題を考慮して定めるものとする。」、および第2項の「議員の定数の変更に当たっては、市政の現状と課題及び将来の予測と展望を十分考慮するものとする。」という条文に合致するものです。

そして、住民自治という観点から考えたとき、鈴鹿市議会の定数は現在32人ですが、現時点で小学校は市内に30校、これまでの住民自治の単位でもある行政区は23地区と、定数に対して住民自治との関連について論理的な根拠が希薄になっているといえます。この点からも、鈴鹿市議会定数のあり方について小学校区の30から行政区の23の間で、人口構成なども考慮しながら削減に取り組むべきです。

 最後に、請願者の方も市議会と議員を否定しているわけではなく、市議会と議員に期待するお気持ちがあることを申し添えます。
以上のことを根拠とし、すずか倶楽部は「鈴鹿市議会議員の定数削減を求める請願書」の採択に賛成します。議員各位のご賛同をよろしくお願い致します。

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