鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

総務委員会を傍聴

2012年06月26日 18時17分15秒 | Weblog
午前中は総務委員会を傍聴していました。
防災行政無線の契約に関する議案の議論を聞くことが目的でした。傍聴の感想は、議員側からの質問に対する執行部側の答弁は、無理があるように感じましたし、随意契約の受注者側に依存という姿勢がぬぐいきれませんでした。

例えば、今回260メガヘルツ帯で同報無線を整備するにあたり、鈴鹿市のシステムで採用する予定の音声コーデックの手法による音声以外のチャイム音などの再生状態について、鈴鹿市が初めてのものであるにもかかわらず、なにも実証をしているわけではないということがありました。ということは、もし不具合が出た際の調整などの作業についてのコストは、発注者の鈴鹿市が負担するのか、受注者の側が負担するのか、その点を整理しなければ問題になるのではないかと考えます。

また、建設後のランニングコストについて、議案質疑の際に取り上げられた際は算出していなかったという答弁でしたが、委員会では約1000万円と答弁が出ました。が、260メガヘルツ帯とFM波でするものとの割合については算出していない。など、議案提出と3億8640万円の税金が投入されることに対して、真摯に取り組んだのか疑念を感じさせるものでした。ちなみに、内訳では約1億円が市の負担、残りは国庫負担となっています。

委員会の採決では、賛成5反対2ということで議案に賛成の流れになりました。討論では、委員会として市内業者に関することなどを意見として付与してはどうかという意見が出ていました。
委員会が終わって思ったことは、契約書を持ってきたのは執行部ですが、それにハンコを押すかどうかは議会が責任があるわけで、契約書の中身をしっかり吟味しなければいけないのではないかということです。その上で、契約書について意見を付与することが大切だと思います。

話は傍聴していた状況になりますが、今日は議員の傍聴席ではなく、市民の傍聴席で委員会の議論を聞いていました。理由は以下の内容があったので、途中で退席するかもしれなかったからです。
しかし、市民の傍聴席で聞いていて感じたのは、�やっぱり机がほしい、�議案文だけでも資料があるといい、�執行部の後ろではなく、議員も執行部も見ることのできる横がいい、といったことです。あくまで個人の感想ですが。それと、本会議場の傍聴席は議員の後ろなのに、委員会室は執行部の後で傍聴ということも、議員の立場だからでしょうか、少し奇異に感じられました。


さて、実はライブイン愛宕の実行委員会もほぼ同時刻にあったのですが、傍聴とはいえ委員会を聞くことは公務と考え、実行委員会への出席は連絡してお断りさせていただきました。そのぶん後日、愛宕公民館に行って流れを聞かなければというところです。

夜はライオンズクラブ例会で商工会議所にいます。
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卵子老化

2012年06月26日 14時56分04秒 | Weblog
NHKスペシャルの「産みたいのに 産めない~卵子老化の衝撃~」を見ていて、不妊という課題に取り組んだ番組で、参考になった一方、いろいろ考えることがありました。
年齢が上がると卵子も同じように老化し、それにより妊娠しにくくなることが、番組のメインテーマでした。そこにどう社会として向き合っていくのか、個人としてどう考えるのか、少子高齢人口減少社会となった今の日本社会、地域社会としての鈴鹿市は目をそらしてはいけないことだと思います。

フランスなどでは、卵子は新しく生産される精子と違って、高年齢になっていくと身体と一緒に老化していくので、それに伴って妊娠しにくくなることが広く知らされているそうです。そして不妊治療も42歳までは全額補助され、そのかわり夫も治療に同席を求められ、それ以降になると補助はなしということです。日本は年齢制限はなく、その代わり、補助は一部ということです。

考えると、男性も女性も身体が老化すれば、相応にいろいろなものが老化し、身体的な力もなくなっていくのは、自然の摂理といえるのではないでしょうか。その自然を謙虚に受け止めてこなかった面もあることを、今の社会に関わる私たちは考えないわけにはいけないと思います。

自分の考えとしては、20歳から30歳くらいの間に出産し子育てをしていく。そうしてある程度子どもが手を離れたところから仕事につきキャリアを重ねることができる世の中のしくみを考えるべきだと思っています。もちろん、男性も女性も同じようにです。

それは、親、大人からだけの視点ではなく、子どもの視点から考えてもです。
そのことは、小学生の頃にお世話になった恩師の方が、ご自分の経験から「自分に馬力のあるときに子どもをつくったほうがいいぞ。自分が歳をとってからだと、相手をしてあげきれなくて後悔している。」という話をしていただいたときから考えていることです。
自分が若いということは、自分たちの親もまだ元気ということで、子どもを預けてみてもらうことも考えられる。そのうちに子どもが自分でいろいろなことをできるようになれば、自分たちも仕事だけでなく、いろいろな社会活動にエネルギーをもって関わることができ、それとともに子どもも成長していくことで、社会を豊かにすることができるのではないかと考えます。

話を番組の感想に戻すと、若干、女性擁護の視点が強すぎるのではないかと気になりました。
たしかに身体的に妊娠しにくいなど、どうしようもない理由で不妊治療する方もいるでしょうし、仕事などのキャリア形成での社会的な理由もあるとは思いますが、果たして、すべての方がそれかといえばそうではない部分もあるのではないでしょうか。仕事に没頭したり、いろいろなレジャーなど余暇活動などにはまったり、恋愛についても結婚や出産について後回しにした結果、身体的に若い時期が過ぎてしまった人も多いのではないかと思います。そのような部分も含めて社会の責任とするのであれば、すこし問題のある考え方ではないでしょうか。その点についての考えが出ていなかったことは、卵子の高齢化の課題について、客観的な視点が欠けているのではないかと思いました。

また、芸能人の方々などの高齢出産や、それに伴う障がいを持った子どもの出産に対して、メディアも感傷的な取り上げ方が多く、それが、高齢出産に対する意識を容認しやすい社会状況を作っていた部分もあるのではないかと思います。政治家の方でかなりの高齢出産に臨んだ結果、子どもさんに大きな障害があったということがありましたが、このことは決して美談ではないと思っています。

重ねて書きますが、自分の考えとしては、20歳から30歳くらいの間に出産し子育てをしていく。そうしてある程度子どもが手を離れたところから仕事につきキャリアを重ねることができる世の中のしくみを考えるべきだと思っています。同時に、20歳から35歳くらいまでの出産に対しての支援を手厚くして、その年代での出産を増やすこともありだと思います。

地方自治体としての鈴鹿市で、どのような取り組みや考えができるのか考えていきたいと思っています。
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産業建設常任委員会の所管事務調査について

2012年06月25日 15時14分27秒 | Weblog
今日は産業建設常任委員会で、本年度の所管事務調査の事項を決めていました。
今6月定例会では、執行部側からの議案や予算案がなかったため、このような会議運営をしました。会議で大切にしたかったことは、それぞれの意見を出し、それを議論して方向づけるということです。

会議の進行の中で、自分なりに整理をしていく必要があると感じたことは、議論をするための発言の整理ということです。委員から求められる発言に対しては、委員会で委員が発言するときは委員長に発言を求めるということが決まっており、従来の通りの対応でよかったのですが、委員の発言を踏まえて次の発言を求めるというところで、少しもたついた感が自分にありました。

今日は、方向を決めるということで、自分の考えも含めての話だったので混ざる部分がありましたが、今後は整理しながら委員間の議論が活発になるように配慮したいと考えています。


さて、本年度の産業建設委員会の調査事項について、各委員の意見が複数出され、そこから6つの方向がでました。順番に関しては順不同です。

�鈴鹿市の水道のあり方について
�公共交通と都市のあり方について
�産業の活性化について
�道路橋梁等の整備について
�鈴鹿スマートインターと周辺環境整備について
�耕作放棄地対策などの農業施策について

となりました。

それぞれ市として進めている部分もありますので、7月25日に委員会を開催し、それぞれの報告を執行部側から聞く予定になっています。その後、市内調査を行う予定があります。そして、年間を通じて取り組む課題と、短期の課題を議論して整理し、委員会の意見をまとめることができればというところです。
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「“震災失業” 被災地はいま」を見て

2012年06月22日 13時27分29秒 | Weblog
昨夜、NHKの番組で震災ドキュメント2012「“震災失業” 被災地はいま」を見ていました。
水産加工業で従事していた方、美容室を個人で営業されていた方、取り上げられていた事例を見るだけでも、現在被災地が置かれている状況を改めて考えずにはいられませんでした。

がれきの撤去が終われば本当に復興がはやまるのか、がれきのことを考えることも大切でしょうが、津波で流された仕事場や財産を取り戻せずにいる状況に、国も自治体も真剣に目を向けなければいけないのではないでしょうか。目を向けていないわけではないでしょうが、今までの枠組みでは考えられなかったことが起こったことを謙虚に受け止めて、今までの考えにとらわれない救済方法を考えなければいけないのではないかと思います。

少し考えてください。東北地方は近代に入ってからも、明治三陸、昭和三陸など、今回の東日本大震災と地震津波の被害を受けてきている土地です。そう考えると、今後数十年の間にまた大規模な津波があり得るのではないでしょうか。被災後に取り上げられていたように、過去の地震の教訓を刻んだ石碑より上の集落は津波の被害を逃れていたりする。そのようなことを考え合わせると、今後の東北の復興では、土地の所有という概念から考え直すことも検討していいのかもしれません。

そのようにして、今後も考えられる自然災害を考慮して、新しいまちのあり方と産業の在り方を描く、その実現のために必要な金額を算出して、それを全国の自治体で支援していく、もしくは、地方交付税の配分を変え国として復興に取り組むことを明確にするほうが、がれき処理を問題にするよりも、より建設的な解決ではないでしょうか。

今のままの状況で、がれきが片付くことで仕事ができるとは限らないでしょう。であれば、がれきを片付けることも仕事としながら、復興のまちづくりも並行して行い、雇用を作り出すことのほうが、被災された方々にとっても生きがいとして取り組むことができるのではないかと思います。

たしか宮古市だったと思いますが、宮古市の海岸線に震災がれきを活用して緑の防波堤を作る事業を、別の自治体が支援するという話がありました。このような支援の在り方のほうが意義があると思います。
例えば鈴鹿市も、例えば雄勝町の硯を購入して習字の時間に鈴鹿墨と一緒に活用することで復興支援をすることはできないかなどの検討はありではないかと考えます。

モノからではなく、生活の復興という側面から取り組むことが求められていると思います。
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議会事務局シンポジウム

2012年06月17日 00時28分18秒 | Weblog
土曜日は大阪で開かれた第2回議会事務局シンポジウムに参加しました。
久々の大阪、そして車で行ったこともあり、少し気分転換ができたかなというところです。

シンポジウムの内容について、和泉市役所の奥山氏の報告、慶応義塾大学の片山氏、その後のパネルディスカッションと、その後の懇親会でも各地で精力的に活動されている方々と面識を持つこともできたり、非常に内容の濃い、また得るものが多いイベントでした。

今日のシンポジウムから、自分でできる行動の変容を考えると、鈴鹿市議会事務局の職員の方々の関係について、こちらから一方的に話すばかりでなく、コミュニケーションを通じてよいところを学ぶ動きをしようということです。事務局職員も議員もミッションは同じところにあるはずと思いますから、その点についてざっくばらんに話し合うなどをしてみたいです。


さて話は変わりますが、懇親会の後、夜も8時を過ぎていましたが、関西大学近辺に久々に行きました。10年ぶりくらいでしょうか。しかし、夜、雨降りという悪条件を差し引いても、自分の記憶の中の関大周辺の地理勘が薄れていたことは、自分でも少しさびしかったところです。もちろん、卒業してから20年近く経つのですから、新しい景色が増えていることもあるのですが。。。

自分にとってある意味の心のふるさととしての関西大学周辺は20年前の景色で、名残の残る現在はそのことを思い出すきっかけで、感傷的に感じてもいいのだと思います。

卒業後の自分にとって、いまの自分の心のあるところは鈴鹿です。自分の子供たちも同じように、鈴鹿は心が育っている場所です。この鈴鹿を子どもたちにもつないでいけるように、その次にもつなげるようにがんばります。
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原発をどう考えるのか

2012年06月16日 12時06分38秒 | Weblog
今日は第2回議会事務局シンポに参加するために大阪にいてます。
けれど、それについては本題ではありません。
来る途中に考えたことを書き綴ります。

今日は日帰りなので、車で大阪に移動しました。
その道すがら、ヤイコの曲を聞いていて、ふと、自分達が置かれている状況をあらためて考えました。
' 子どもたちが小学生と幼稚園くらいの時に、このフレーズを楽しそうに歌っていたな 'と思ったとき、自分の親も同じように感じたことがあったのだろうなと思い、子どもたちにも同じようにつなげられるかなと思ったとき、世の中が大きく変わったことをあらためて感じたのです。

そうです。福島での原発事故は終息していない。その上、チェルノブイリでの事故と同じように、周辺は放射能で汚染され、事故現場から海へとも排出されている。放出された放射性物質は拡散し、雨と共に流されている。しかも、まだ危険が去ったわけではなく、予断を許さない状況。
それ以前とは比べものにならない世の中になってしまっていると感じています。
放射線による遺伝子異常などのリスク、貴重な自然資源の汚染、私たちが目を覆ってはいけない問題だと思います。

私は、福島第一原発事故の現状とこれからを考えたとき、再稼働をやめるべきだと思います。決定をしたといってもとめるべきだと。

電力不足が起こるかもしれないというリスクはあるにしても、もし、福島と同様の事故が起これば、私たちは住み慣れた土地から離れざるをえない選択をしなければいけなくなるでしょう。子どもたちにも世の中を繋いでいくために、私たちは、いまの時間だけで物事を考えるべきではないと思います。

経済があるから人がいるのではなく、人がいるから経済がある。
人が考え行動する中のひとつに経済があるのであれば、私たちは立ち止まり、これからの世の中をどうするのか、自分たちの子どもや孫、つながりのある人たちの子どもや孫に思いをはせて、重大な決定を行わなければいけないはずです。

そう考えたとき、今の政府の言葉は軽いのではないかと感じます。
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6月定例会議案質疑

2012年06月16日 03時22分00秒 | Weblog
昨日の午前中は、6月定例会の議案質疑でした。
質疑を行った議員は、順に藤波議員、私、森川議員、森(ま)議員、南条議員、藪田議員でした。質疑に出た議案は、47号 鈴鹿市まちづくり基本条例の制定について、49号 鈴鹿市職員の旅費に関する条例の一部改正について、53号 工事請負契約についての3議案で、複数の質問者があったのは、47号と53号でした。

ここでは53号について取り上げたいと思います。
取り上げたのは、私、森川議員、森議員、薮田議員の4人でした。
今回の質問にあたっては、私の通告で仕様書の提出を執行部側に求め、その結果、各会派に1セットずつ仕様書と突起仕様書の資料が配布されました。

私の論点は次の通りです。

① 今回の工事について、機器や工事などについて、他社との比較を行っているのか?
→ 複数社に照会をかけたが、独自技術の上に成り立つものであり、回答は得られなかったので、見積もり比較はしていない。

② 特記仕様書の項目第5に下請業者とあり、そこで「下請業者の選定および資材購入に際し、できる限り市内業者で、かつ優良な業者を選定すること。」とあるが、‘できる限り’とはどのような意味か、‘優良な’とはどのような基準からなのか?
→ 明確に説明をした答弁は無し。

③‘市内業者’と下請について、どのような業務なのか、それに対応できる市内業者数などの情報を把握しているのか?
→ 屋外スピーカの設置などの業務。受注可能な市内業者について、市として数は把握していない。
(把握していないのに、仕様書の中で記入しても、受注者依存の内容で有名無実ではないのか?)

④ 項目5の内容について、受注者に依存なのか?
→ そうである。

⑤ 分割発注は可能かどうか検討したのか?
→ 独自技術でありなどの説明があったが、検討したかどうかの回答は無し。
(業者依存?)

⑥ 仕様書第7章の機器据付工事仕様、38ページに空中線柱建柱工事の項目があるが、ここに書かれている内容は、液状化リスクを考慮しているのか?
→ 10m超の鋼管注を建てる際、平面1×1mに深さ2mのコンクリで根巻きをする。軟弱土質として設計はしているが、液状化について特別に配慮しているわけではない。
(海岸線地域の液状化しやすい地域はどうなるのか?)

⑦ システム全体系統図の中で、消防本部と市役所とがNTT専用線での有線接続のみで、18ギガヘルツ帯は将来構想となっているがどうなっているのか?
→ 3月に国から許可が下りたので整備をしていく。しかし、今回の契約内容には含まれていない。
(見積もりの段階では国の許可が下りていなかったことなので、この点については問題ないと考える)

⑧ 第2章共通指定事項の中、設計の原則の(6)と(7)に災害への考慮が書かれているが、被災後の復旧についての考えはどうなっているか?
→ 今後検討していく。

他の議員の論点は以下の通りです。
Q 受注者がなくなったとき、他者で補修は可能なのか?オープンデータ化は?
→ 独自なので無理か。系列会社があるのでそちらでできるのではないか。受注者は国内でも有数の会社であり、リスクは低いと考えている。

Q 年間のメンテナンス費については?言い値で契約になるリスクがあるのではないか?
→ メンテナンス費については積算していない。今後、同様のシステムを採用している他自治体の事例を参考に積算したい。

Q 音声が到達しない地域への対応は?
→ 設置後、調整しながら音声到達地域を整理したい。

Q 保守が独占にならないのか?
→ 工事施工業者以外に保守は難しいと考える


質疑を通して、行政側が随意契約相手となる受注者にかなりの部分依存している構図が見えたと感じました。




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心のスイッチを入れる

2012年06月13日 12時11分04秒 | Weblog
昨日、鈴鹿青年会議所の公開例会に行きました。というのも、万協製薬社長の松浦信夫氏を招いての講演があったからです。そこでの講演タイトルが「成功する人の心のスイッチの入れ方」だったので、今回のブログタイトルに借用させていただきました。
万協製薬株式会社については、過去、阪神淡路大震災を経て、今は相可高校などとも連携しながら企業活動を行っていることなどがテレビ番組などで取り上げられており、それを見たときから関心がありました。その社長さんが今回講演をされるということで、話を聞きたいと思ったのです。

まず話を聞き終わっての感想ですが、聴きに行ってよかったというのが率直な感想です。
氏の講演は青年会議所メンバーに向けて発せられるものでしたが、その話の中身は、自分たちにも共通すると考えるものが非常にありました。一例でいえば、「イノベーションには「個人の確立」と「組織の仕組みづくり」の両輪が必要だと実感する毎日です。」という言葉がパワーポイントの資料にもあるのですが、このことは企業だけでなく、今、地方議会が直面している議会改革にも通じるものです。
議会改革というのは、今までの社会の上に成り立っていた議会の在り方を、これからの社会とともに変化させていく作業、リニューアルや小手先の改装ではなく、イノベーションともいえる動きが必要だと、自分では考えています。そのためには、個人としての自分の意識と行動の変革と、議会という組織の在り方を考えることを同時進行で行うべきと考えています。

また、ディベート、ディスカッション、ダイアローグと順に成長する話し合いのありかたについて、他社の話から自分も気づくことのできるダイアローグが大切であるということは、自分の中でもストンと落ちる話でした。あたりまえのことですが、議会はオープンな場としてすべての過程を行うべきで、現状ではまだダイアローグの段階には手が届いていない、そこを目指さなければいけないと思います。

議会改革において、二元代表や機関競争という言葉からつながる住民との関係のあり方の見直しは必須だと思います。
個人としての議員の存在が住民の方とつながるのではなく、議会という組織として、住民の方々とつながる仕組みがあるべきと考えます。そのためのしくみが、議会報告会であったり意見交換会であったりするのだと思いますし、求められるからまちに出て声を聴くのではなく、議会から動いて声を聴くことも必要と考えています。例えば、委員会として積極的に関係団体と意見交換会を行うことや、フェイスブックなどを活用したりしながら、その場で意見を聴くなどもなども考えられます。

なぜ改革をするのか。議会も行政も改革の目的は住民の満足度の向上にあるべきです。
単純にコスト削減を目的にしたり、自分たちにとっての改革に終わらないようにしなければいけないものと思います。その住民の満足度についても、単純に個別要望を満足させていくのではなく、全体として鈴鹿市の価値を上げていくことと連携させ、近隣市の住民の方々にも鈴鹿はいい街だといってもらえるようにすることと関連付けることが必要だと考えます。

松浦氏の講演のまとめにあるこの図は、これからの地域社会を考える上で大きな示唆になると思います。

今も地域貢献している企業の方々が鈴鹿にも増えていると感じるところですが、そのような企業が増えていき、また自分たちの地域に関心をもち行動する人が増えていくことが、ひいては鈴鹿の発展につながっていく、持続可能な地域社会としての鈴鹿のまちづくりにつながると思います。この図では議会は入っていませんが、書かれていなくとも、その中で意義のある存在にならなければと思います。

そのように考えたとき、昨日の講演は松浦氏からの鈴鹿青年会議所の方々に向けての強いメッセージを感じました。
同時に、一議員としての自分の行動についても考え直すところがたくさんあり、非常に有意義な時間でした。

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総選挙・・・らしいけれど

2012年06月07日 12時01分55秒 | Weblog
昨日は某グループの総選挙というイベントがありましたね。
夜の放送枠でそれを放送していたのは、まぁ、コンテンツのひとつとしてやっていることで、なにも言うことはありません。好きな人が好きなように、自分なりの楽しみ方の視点で視聴すればよいことなので。
しかし今朝のニュース番組、それもNHKでニュースネタの一つに入っていたことには、あきれるばかりでなく、嫌悪感のようなものを感じました。そこまでして無理押しするほどのことなのかと。

繰り返しますが、好きな人は好きなように楽しめばいいのです。
しかし、NHKがニュースとして取り上げるなら、今回のような動きの陰で投票権とやらが売買されたり、そのためにお金がつぎ込まれているというもう片方の現実を本来報道しなければ、報道としてのバランスが取れないのではないかと思います。

投票をして決めるということについては、イベントとして面白いことでもあり否定はしません。しかし、そのために過剰なまでにCDを購入したりすることが今のグループアイドルの活動を支えているのであれば、ネットゲームでコンプガチャという仕組みが廃止の方向になったように、社会としてその在り方を検討するべきではないでしょうか。少なくとも考えるための情報を提供することが、メディアには求められるはずです。

メディアがなにも考えずに、もしかしたらいろいろな意図が裏にはあるのかもしれませんが、無為に情報を流しブームを煽るような、なくてもブームがあるような空気を作ること、メディアリテラシーの低い子供たちに大きな影響を与えるようなことはやめるべきです。

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6月議会開会

2012年06月06日 15時40分53秒 | Weblog
今日、6月議会が開会しました。
提出議案は8件あり、補正予算は上がってきていません。
議案47号 鈴鹿市まちづくり条例の制定について、48号 鈴鹿市選挙ポスター掲示場設置条例の一部改正について、49号 鈴鹿市職員の旅費に関する条例の一部改正について、50号 鈴鹿市手数料条例の一部改正について、51号 鈴鹿市災害見舞金条例の一部改正について、52号 鈴鹿市災害弔慰金の支給に関する条例の一部改正について、53号 工事請負契約について、54号 三重県後期高齢者医療広域連合規約の変更に関する協議について、が議案としてあがってきています。

まちづくり条例は市民委員も交えた会議の提言から、市長の交代をまたいでの議案であり、その内容について、時のアセスメント的な考えも入れた審議が必要と考えます。
ポスター掲示板設置条例は、選挙時のポスター掲示板の数を減らせるようにするため規定整備です。
手数料条例と後期高齢者医療、災害見舞金と災害弔慰金、それぞれついて外国人登録法の廃止に伴う所要の整備や変更などです
職員の旅費に関しては、人事交流などに伴う旅費の見直しです。
工事請負契約は、防災伝達システム整備工事に関係するもので、総額は3億8640万円の随意契約となっています。

今回の議案では、まちづくり条例と工事請負契約について質疑を行う予定でいます。
工事請負契約に関しては、事業そのものを否定するのではなく、契約にあたっての仕様や条件付けなどをチェックすることを考えています。
議案質疑の日程は6月15日金曜日の予定です。

ちなみに一般質問は、6月18日から始まります。いまのところ、2日目の午前中が質問になる可能性が高いです。
①市スポーツ施設の運営について・・・スポーツ施設について指定管理の期間が平成26年からそろうので、市はどのようにスポーツ施設の運営を考えているのか、施設運営ビジョンや計画の策定が重要ではないかを問います。
②公共施設白書の進捗について・・・3月議会で質問した事案について、現在の進捗状況はもちろんですが、資料を基に市がどのように考えているのか問います。
③新給食センターの財源について・・・財政厳しくなる中、新給食センターにかかる財源をどのように考えているのか、行政の考えを問います。

産業建設常任委員会では、所管となる議案や予算案がありませんが、所属委員から今年度の所管事務調査について取り組み課題を聞き、委員間で議論をして取り組み課題を決定する予定になっています。
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