鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

児童虐待の講演から考えるに

2016年11月30日 20時19分16秒 | Weblog

先日の社会福祉大会での児童虐待に関する講演を聞いていて思ったことですが、講師の生い立ちの中での虐待体験を聞いていて、虐待を受けている人をどう支援するかということと同時に、虐待を抑止するためには、その人を取り巻く人たちの課題のことも考えなければいけない、人との繋がりを考える必要があることを、政策の中に組み込む必要があるのではないでしょうか。

そのときにやはり「愛着」は鍵の言葉になると思います。それは親との関係だけでなく、まさにその子どもを守ってくれるという意味で“保護者”との関係だと思います。そのためには、私たち自身が“親”が子どもをみなければいけないという固定観念から脱する必要があると思います。

また、支配的なパーソナリティをもつ人の前で、自分の意志とは違う形の行動を強制される場合もある。マインドコントロール下に置かれてしまう場合もあることを、念頭に置く必要もあるでしょう。その場合、そのような傾向をもつ人は、往々にして第三者の前では本来の自分とは違うパーソナリティを演じる可能性があることも織り込むべきなのだと思います。

もうひとつの視点は、虐待環境におかれることも「子どもの貧困」の課題と私たちが受け止め、負の社会的相続をの影響をなくす、もしくは最小限にするために、子どもを取り巻く社会として分厚いセーフティネットを構築しなければいけないという意識を持つことだと思います。それこそが、いま私たちが子ども、次世代のために投資すべき最優先の課題だと認識するべきではないでしょうか。それを実現してから、他の要望事項を実現するという意識が政治にも求められると思います。

それを間違うと、問題は再生産されるだけでなく、より深刻度を深め、格差を拡大して、社会は不安定になると考えるべきだと思います。

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底に流れる動き

2016年11月28日 11時14分34秒 | Weblog

桑名市では伊藤市長が再選、四日市市では森新市長が誕生となりました。まずはおめでとうございますと言いたいです。これから両市ともに、次の時代に向けて動き出すことと信じています。今後のそれぞれの市政運営についても、参考となる取り組みが多く出てくることと思いますので、鈴鹿にフィードバックできればと思います。

どちらの市長とも議員時代から交流があり、自分として応援の立場をとっています。伊藤市長の1期目の選挙の時は、力不足の部分もありましたが、現地に入りいろいろと支援をさせて頂きました。2期目にあたっては、四日市と同じ日程にかぶるということと、自分の日程もかなり過密だったので、事務所の方にご挨拶をしただけでした。森市長は選挙期間中、2日間お手伝いに入り支援させていただきました。

さて、報道されている内容からは気付かれにくい点ですが、2人の市長に共通することは、市外の議員や県外の議員も多く支援に入っていることではないかと思います。2人とも政党に属していない議員であるのに、なぜ市外の議員が支援に入るのか。その点がこれからの政治のひとつのポイントではないかと思います。

自分の話になりますが、伊藤市長と森市長とはいろいろな研修で一緒になることが多く、その後の懇親会などで意見交換をするなど、交流をさせて頂いていました。また、三重(桑名)と岐阜(岐阜)で開催した「市民と議員の条例づくり交流会議in東海」では、自分の実行委員の一人として参画、桑名では伊藤氏が企画の立ち上げに携わり、森氏は事業の運営を支援してもらうなどして頂きました。そのような経験を通じて、2人の考えや思いなどを知ることができ、このような人たちがこれからの自治には必要だと思うに至りました。

森氏について、しがらみのあるなしということが注目されがちですが、実際はそれだけではない部分で、私自身が四日市市政に森氏が必要だと感じる部分があったことから、今回、市長選挙の支援に入らせていただきました。それはなぜかというと、森氏は四日市の市政課題について、それを考えるために何度か鈴鹿の取り組みについて私に問い合わせを頂いたことがあり、そこからいろいろな情報から四日市の課題を真摯に考えていることが、私にも伝わってきていたからです。対立候補の方が悪いからということではなく、同じ地方議員として市政に取り組む姿勢を見たからこそ、自治体運営に取り組んでもらいたいと思ったのです。

これから伊藤氏も森氏も厳しい自治体運営に取り組まれると思いますが、これまでと変わらない思いと姿勢でがんばって頂きたいと思います。なにより、支援してきた多くの仲間と、魅力的な自治体運営に取り組んでいくことを続けてもらいたいと思います。その中で、私も意見を言える存在でありたいなと思う今日です。

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学校で演説会をしたらどう?

2016年11月25日 19時05分53秒 | Weblog

四日市と桑名で市長選が行われていますが、明日が選挙運動の最終日となります。それぞれに応援している方に、よい結果があるようにと思っています。

さて、選挙の時は街宣車は、学校から一定の距離をとって行動する必要があり、ふと気づくと意外に学校のそばだったりすることもあって気を使うものです。 とここで思うのですが、であれば逆に、立会演説を学校で行ってもよいのではないでしょうか。

といっても、小中高と全部の学校でというわけではなく、そのまちに高校があるのであれば、そこで1校あたり半日を使って候補者が演説してはどうでしょうか。 18歳選挙権が実施されている、ということは、この世代に選挙を通じての政治参加を考えるきっかけがあってよいと思うのです。

特に、首長選挙は自分たちの身近なまちのこれからを選択することになるわけで、候補者がどのような実績を持ちどのような考えで、これからの地域社会を運営するかを聞くことは、教育活動として模擬選挙を行うよりも、より政治を考えるために重要だと思うのです。

そのため高校において1年生から3年生全員が聞き、そこに地域の方も聞きに来るようにし、18歳の生徒が候補者に質問する形のほうが、政治として良い方向に動いていくように思います。 そうすることで、政治に無関心でいられなくなるということが期待されると同時に、若い世代の意見が保護者にも伝わり、それが投票行動にも影響を与えていくことになるのではないでしょうか。

また、若干ずれはできますが、1年生の時に聞いた生徒にとって、次の改選期は自分も投票権を持つことになり、自分が聞いたことと、実際の政治運営を比較して考えることができるようになると思います。

地方政治は自分事と考える若者が増えるようにするため、学校で立会演説をすることを進めてよいように思います。また、先生が授業だけで伝えるよりも、より濃厚に経験することで学習効果も高まるのではないかと思うのです。

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選挙報道に考える

2016年11月21日 12時51分44秒 | Weblog

先日、とある首長選挙の候補者事務所で、事務所の方と懇談していたのですが、その際、2つのことがポイントだと自分でもあらためて気づいたことがありました。
ひとつは、行財政改革のような地味(語弊があるかもしれませんが)な取り組みは、とても重要なことである一方で、その内容がなかなか住民の方には分かりにくいことであること。
もうひとつは、ネットが広がった時代であるからこそ、既存メディアは選挙に関する報道のあり方を、もっと見直すべきではないかということです。
そしてこの2つは密接に関係していると思います。

たしかに、事件性のあることや速報性が必要なニュースもあるでしょうが、それだけでよいはずはないでしょう。やはり、それぞれの報道機関の切り口で、自治体の財政やそのなかで取り組まれている政策について、分析した記事があってよいように思います。自治体の広報紙は自治体の都合で発表されるものです。個々の議員や会派などが配布する広報紙については、それぞれの切り口で行われるものだとしても、自治体の規模によっては配付可能数に限界があります。そこにメディアの報道を重ねることでより多面的な形で、多くの住民にまちのことを考える情報が提供されると思います。

各種の選挙についての報道で考えると、各候補の公約や思いを並べて比較することは当然として、各候補が配付している印刷物などについて内容の精査を行い、真偽や妥当性などを評価することがあってよいと思います。少なくとも、実現するといっていることと、財源の考えが矛盾していないかくらいは書くべきだと思います。その上に、現職首長にしても現職議員にしても、在任中にどのような政治姿勢で質問していたか、また議決に対する賛否の態度はどうであったかなどについてチェックし、公約との整合性を公表してもよいのではないでしょうか。

このようなことが行われるようになったときこそ、日常の議決ももっと注目されるでしょうし、若年層の政治参加や女性の政治参加も広がると思います。

今回、四日市と桑名で市長選挙がありますが、このような点に注目して報道を見てもらってもよいのではないかと思います。

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学校給食の問題から

2016年11月09日 15時26分05秒 | Weblog

鈴鹿市内の小学校と幼稚園の給食について、12月と1月に1回ずつ給食が提供されない日があると新聞報道があり、それを受けて数多くのメディアが教育委員会を取材、テレビ報道もされました。
それを受けた説明が行政側からあり、市長は対応と改善を指示したと聞きました。

このことで私見ですが考えることは、過去の生活保護不適正支給の問題の時に、調査委員会から指摘された鈴鹿市役所の「組織風土」が改善されずに残っているのではないかということです。その後コンプライアンス大綱ができ、それにそって行動されているものの、成果として上がっていないということではないでしょうか。
また、自分の業務を越えた視点、一市民としての視点で「自分ごと」として、目の前の業務・課題を考えられていなかったのではないかということです。

すべての職員の方々がそうだとは思いません。
ですが、一部の緩みが、がんばっている職員の足をひっぱったりすることはあってはならないはずです。
また、今回の件では多くの市民の方々はもちろん、市外で居住している鈴鹿市に縁をもつ方々を、結果として傷つけたという意識も感じるべきです。
その意識を持った改善でなければいけないと思っています。

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