鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

今の体制に疑問があります

2018年03月17日 00時15分00秒 | Weblog
この5、6年、地域での自治や公共施設マネジメント、財政的な課題などを、議会でずっと追いかけ取り組んできたと思っているのですが、鈴鹿が良い方向、流れになっていないと感じています。
できるだけ、議会活動を通じて方向を変えようと働きかけてきたつもりですし、行政内部での意識が高まっていることも感じているのですが、なんて言ってよいのか、言葉だけをなぞるだけのような、表面的な部分だけで取り上げられているだけのような、そんな感じがあります。

それは、危機意識とそれに向かう覚悟が薄く、少し先の将来に、それらの課題が一気にやってくることから目をそらしているのか、そもそも考えていないのか、そんな空気を感じているからかもしれません。

よく身を切る改革という言葉がありますが、議会にしろ職員にしろ、定数や報酬などをカットすることばかりではなく、50代以上の管理職の方々や議員は、なにかをするためには何かを切らなくてはいけない、そのことをきちんと表に出す、自分たちの言葉として責任を持って市民の方々に伝えることが、まず求められるのではないかと思います。

リンク先は公共施設マネジメント白書概要版(平成27年3月)ですが、ここで今まである建物を全て維持するとすれば、改修などに20億円以上それまでよりも必要になる、捻出できなければ4割は維持できないと書かれています。
http://www.city.suzuka.lg.jp/kouhou/gyosei/plan/management/pdf/gaiyo.pdf
であるのに、それ以降、どれだけ歳出を増やしているのか、第二学校給食センターで年3億円以上がランニングコストでかかり、小中学校の空調設備でこれから10年は毎年約1億5千万円がリース料として増え、そこに電気使用料が上乗せになるという状況になっています。

簡単に言えば、白書作成以前よりも厳しい状況になっているはずです。そのことを、より厳しい選択を市民の方もしなければいけなくなると、覚悟を持って市長が伝えているのであればいいのですが、どうもそのようには感じられない。
議会でも、財源のあてがどのようなものかわかりにくいまま、一つが実行されると次から次へと要求をする言葉が聞こえてくる。
右肩上がりの時代から、失われた20年と呼ばれる期間の政治感覚が、まだまだあるとしか考えにくいです。


写真は今回の質問で取り上げた農村環境改善センター(ホール)ですが、都市マスタープランに記述されています。しかし、施設に雨漏りがあったり、テニスコートは完全に使用不能になることが容易に想定される、施設内には使われていない部屋が多数あるなど、早急に対応するべき施設であるのに、市側の答弁について市長と副市長のヒアリングを経て出てきたものは、都市マスタープランのあり方をどう考えているのか疑問に思う内容と、取り組むとしても数年以上先になるというものでした。
ある意味で、責任なく取り組んできたことの象徴と感じます。


答弁に怒りを感じたのですが、それは都市マスタープランに都市計画審議会委員として携わっていた一人として、これまで議案審議や議決に是々非々で臨み、一般質問などで財政の課題や公共施設マネジメントについて取り上げてきたにも関わらず、通り一遍の回答をしようとしたことに対してです。ある意味、そのような姿勢を見えるようにできたことは、質問の成果と考えることもできるのですが、それに満足しているわけではありません。

ともかく、今の体制ではよくないという思いが強くなっています。
コメント
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