多摩の神社準備室

偽神道家「掃部助」と申します。
旧武蔵国多摩郡の神社を紹介していきます。
一日一社紹介予定!

府中市「大国魂神社」

2010年12月19日 | 神社
大国魂神社 

鎮座地 宮町3-1

祭神 大国魂大神 

旧格式 官幣小社  

例大祭 5月5日(くらやみ祭り)

解説 
景行天皇41年(111)創建という古社で多摩地区一の大社。

もと武蔵国造によって祀られていた。

律令国家の成立とともに当地に武蔵国府がおかれ、
国司が武蔵国内の祭祀を行なうための総社として国内の有力な神社六社の祭神が集められた。
ゆえに六所宮(六所明神)と称するようになった。

以後武蔵国の守り神として律令国家が衰えた後も
源頼朝・徳川家康など時の権力者によって庇護されてきた。

江戸時代には神領として朱印地500石が安堵され、
社家の猿渡氏は代々宮司を務める傍ら国学者として幕末・明治に活躍した。

宝物殿には国指定重要文化財、鎌倉時代の運慶作の狛犬など宝物多数を伝える。
明治の廃仏毀釈で時の宮司猿渡盛安によって仏教関係の物品は大分処分されたものの本地仏なども伝えている。

例大祭の闇夜祭(くらやみまつり)では勇壮な神輿渡御が見られ、
7月20日の李子祭(すももまつり)では写真にも見える縁起物の烏団扇が数量限定で配布される。

摂社・末社多数。

当社については到底この短い解説内では語り尽くせない。
くわしくは当社の公式ホームページや各種案内を参照の事。

大国魂神社のホームページ
http://www.ookunitamajinja.or.jp/


大国魂神社の狛犬



・奉納年 天保10年(1839)
・石工 ?
・願主 左府中番場宿箱屋 右府中新宿東屋
・右 子取り
・左 玉取り
・記事 石工は不明だが、すぐ近くの天保11年奉納の灯篭は、
    登戸石工 伊勢屋藤三郎の銘がある。



・奉納年 天保10年(1839)
・石工 ?
・願主 多摩郡下染屋邑 糟谷?源兵衛
・右 子取り
・左 ?
・記事 大国魂神社には、重要文化財の木造狛犬はじめこの他にも多数の狛犬がある。


大国魂神社の御神木



イチョウ
目通り 8.6メートル
樹高 20.3メートル
樹齢 1000年?
大国魂神社七不思議のひとつ。
かつて根元に蜷貝が生息していてそれを煎じて飲むと母乳の出が良くなるという。
府中市指定天然記念物。


以下主な摂社の紹介
境外摂社については、個々の神社として紹介しています!

宮之神社



祭神 天鈿女命(あめのうずめのみこと)

例祭 7月12日(青袖・杉舞祭り)

解説 芸能と安産の神様、源頼朝の妻、北条政子も安産を祈願した。安産祈願で絵馬を奉納し、願いが叶うと底の抜けた柄杓を奉納する習慣がある。



東照宮



祭神 徳川家康(とくがわいえやす)

例祭 6月1日

解説 言わずと知れた徳川家康を祀った社。
元和4年(1618)駿河久能山より日光へ家康の霊を遷す際、
府中へ寄ったのを契機に徳川秀忠によって創建される。
多摩地区で他に東照宮がみられるのは、
青梅市の武蔵御嶽神社、町田市の能ヶ谷神社など限られている。


東照宮の狛犬



・奉納年 寛保2年(1742)
・石工 ?
・願主 多数記されている
・右 阿形
・左 吽形
・記事 多摩地区最古の石像狛犬か?



松尾社



祭神 大山咋命(おおやまくひのみこと)

例祭 9月13日

解説 寛政12年(1800)近郷酒造業者によって創建。今でも酒・味噌・醤油に携わる業者の信仰が厚い。他にも境内摂社には、巽神社・住吉神社・稲荷神社などがある。 


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