多摩の神社準備室

偽神道家「掃部助」と申します。
旧武蔵国多摩郡の神社を紹介していきます。
一日一社紹介予定!

羽村市「阿蘇神社」

2011年03月26日 | 神社
阿蘇神社 

鎮座地 羽加美4-6

祭神 健磐竜命(たけいわたつのみこと) 
    阿蘇都媛命(あそつひめのみこと)
    速瓶玉命(はやみかたまのみこと) 
    国竜神(くにたつのかみ)他

旧格式 村社  

例大祭 10月1日

解説 
推古天皇9年(601)創建伝説を持つ古社。

阿蘇大明神・長淵郷総社竜水山阿蘇宮・阿蘇宮などと言われた。

承平・天慶の乱の頃には平将門や藤原秀郷も信仰したという。

中世には小田原北条氏や杣保(羽村・青梅・奥多摩を含む中世の地名)の領主三田氏も当社を信仰し、
永正13年(1516)北条氏によって20貫文の神領が寄進された。

天文5年(1530)には三田掃部助定重が社殿を造営している。

江戸時代には徳川家康が鷹狩のおりに当社に参拝し2丁4方の馬場を寄進した。

慶安2年(1649)には徳川家光より朱印地13石を賜り、
以後代々の将軍より神領を安堵された。

本殿は延宝4年(1676)再建で東京都指定有形文化財。

神輿は宮大工小林藤馬の作で羽村市の有形文化財に指定されている。

神主は宮川氏が代々務め、
寛永13年 (1636)神道管領長上、吉田家の裁許状を伝えている。

また宮川家邸宅も国の登録有形文化財に指定されている。



阿蘇神社の御神木スダジイ



樹齢800年以上という大樹で、姥ヶ淵と呼ばれる多摩川に臨む崖上にある。

樹高18メートル幹囲6.2メートル。

平将門を討った藤原秀郷が天慶3年(940)社殿造営の際自ら手植えしたという。

東京都指定天然記念物。


阿蘇神社の狛犬



・奉納年 昭和14年(1939)
・石工 並木馬次郎
・願主 社家 宮川安信
・右 阿形 子取り
・左 吽形


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