多摩の神社準備室

偽神道家「掃部助」と申します。
旧武蔵国多摩郡の神社を紹介していきます。
一日一社紹介予定!

世田谷区「大原稲荷神社」

2013年03月03日 | 神社
大原稲荷神社 

鎮座地 大原2-29

祭神 倉稲魂命(うかのみたまのみこと)

例大祭 9月第二日曜

解説 
大原地区の人々によって祀られた祠。

別名「はぐさ稲荷」という。

元禄15年(1702)の検地水帳に当社の記載がある。

天明2年(1782)には山城国伏見稲荷神社の荷田信邦より安鎮之證を授けられた。

世田谷区「御嶽神社」

2013年03月02日 | 神社
御嶽神社 

鎮座地 羽根木1-24

祭神 日本武尊(やまとたけるのみこと)?

例大祭 10月4日

解説 
羽根木地区の武州御嶽講の人々によって祀られた祠。

かつては当地の宇田川家の敷地内にあり、
境内も広く社殿は南向きであった。

祭礼は北原稲荷(羽根木神社)・飛羽根木稲荷(松羽稲荷)と同時に行われ、
以前は10年毎に芝居も催されていた。

世田谷区「三宿神社」

2013年03月01日 | 神社
三宿神社 

鎮座地 三宿2-27

祭神 倉稲魂命(うかのみたまのみこと)

旧格式 無格社  

例大祭 10月23日

解説 
江戸時代三宿村には神社が無かったが、
明治の国家神道政策により、
廃寺となっていた多聞寺の毘沙門堂を本殿として神社に改めた。

堂内に安置されていた毘沙門天像はそのままにされ、
しばらくは祭神も毘沙門天のままであった。

その後、神仏分離の原則に従い大物主命に改められ、
更に倉稲魂命に改められた。

かつてのご神体である毘沙門天像は、
昭和20年(1945)のアメリカ軍の爆撃にも焼け残り現在も当社に安置されている。

なお、現在でも当地の人々は「毘沙門さま」という事がある。

例大祭では「養老の滝」の故事を基にした「たぬき囃子」が奉納される。

世田谷区「松羽稲荷神社」

2013年02月28日 | 神社
松羽稲荷神社 

鎮座地 松原6-9

祭神 宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)

例大祭 8月23日

解説 
飛羽根木にあり羽根木地区の人々によって祀られていた祠。

後に松原地区の人々にも祀られる事となり、
両地区の地名をとって松羽稲荷となった。

世田谷区「満桜稲荷神社」

2013年02月27日 | 神社
満桜稲荷神社 

鎮座地 桜2-9

祭神 倉稲魂命(うかのみたまのみこと)

旧格式 なし  

別当寺 不明(新編武蔵国風土記稿に記載なし)

例大祭 2月初午?

解説 
満仲在家の人々によって祀られた満仲稲荷と
桜木地区の人々によって祀られた桜木稲荷を合祀して建てられた神社。

両社とも嘉永年間(1848~54)の創建という。

桜木稲荷は明治42年(1909)世田谷八幡宮に合祀されていたが、
住民の要望により勝光寺の境内に遷されていた。

昭和39年(1964)傷みの激しくなった両社を合わせて現在地に祀った。

世田谷区「経堂天祖神社」

2013年02月26日 | 神社
経堂天祖神社 

鎮座地 経堂4-33

祭神 天照皇大神(あまてらすおおみかみ)
    稲荷大神(いなりのおおかみ)
    天満大神

旧格式 村社  

別当寺 福昌寺

例大祭 10月第一金土

解説 
経堂在家村の鎮守。

永正4年(1507)の創建という。

かつては伊勢の宮といわれた。

明治40年(1907)村内の稲荷神社と北野神社を合祀した。

世田谷区「北沢川左内弁財天」

2013年02月25日 | 神社
北沢川左内弁財天 

鎮座地 桜上水1-3

祭神 弁財天(べんざいてん)=市杵島姫命?

解説 
詳細不明。

「新編武蔵国風土記稿」上北沢村の項にある弁天社に当たるか?

弁天社は「除地14畝、村の東南方田の畔にわづかな森にして、
其内にたてる小祠なり、本郷六左衛門云この勧請にして、文化5年遷宮」とある。

世田谷区「北沢八幡神社」

2013年02月24日 | 神社
北沢八幡神社 代沢3-25

祭神 応神天皇(おうじんてんのう)
    比売神(ひめかみ)
    神攻皇后(じんぐうこうごう)
    仁徳天皇(にんとくてんのう)

旧格式 村社  
  
別当寺 森巌寺

例大祭 9月第一土日

解説 
文明年間(1469~84)吉良頼康によって創建され、
七沢八社随一正八幡宮といわれた。

慶安3年(1650)領主であった斉藤摂津守が7石4升を寄進した。

その黒印状が別当寺森巌寺に伝わっていたが火災により焼失した。

現在の本殿は昭和53年(1978)築で、
摂社産土社の社殿が嘉永5年(1852)築の旧本殿である。

世田谷区「伊勢丸稲荷神社」

2013年02月23日 | 神社
伊勢丸稲荷神社 

鎮座地 三軒茶屋1-22

祭神 倉稲魂命(うかのみたまのみこと)?

旧格式 なし  

別当寺 村民持ち

例大祭 2月初午?

解説 
中馬引沢地区の人々によって祀られた祠。

広尾祥雲寺の所有地に鎮座していたことから祥雲寺山稲荷といわれた。

創建は江戸時代より前と思われる。

明治12年(1879)伊勢の森天祖神社に合祀されたが、
明治42年(1909)天祖神社が駒留八幡神社に合祀されたため、
内殿を旧地に戻して名称を伊勢丸稲荷とした。

その後何度か移転して現在に至る。

世田谷区「池尻稲荷神社」

2013年02月22日 | 神社
池尻稲荷神社 

鎮座地 池尻2-34

祭神 倉稲魂神(うかのみたまのかみ)

旧格式 無格社  

別当寺 浄光庵

例大祭 9月21日

解説 
明暦年間(1655~58)創建された池尻村・池澤村の鎮守。

境内の井戸は伏見の薬力明神の霊水という。

「火伏せの稲荷」「子育て稲荷」として信仰されている。

昭和37年(1962)東京オリンピックに合わせて国道246号線が拡張され
境内が狭められた。

なお、旧大山道に面して鎮座しているため、
現在の国道246号の側は本来裏面に当たる。

世田谷区「羽根木神社」

2013年02月21日 | 神社
羽根木神社 

鎮座地 羽根木2-17

祭神 倉稲魂命(うかのみたまのみこと)

例大祭 9月第一日曜?

解説 
別名北原稲荷とも言われる。

羽根木地区には当社の他、御嶽神社・飛羽根木稲荷(松羽稲荷)が鎮座する。

祭礼は3社共同で10月4日に行われるというが、
筆者が訪れた9月第一日曜にもご覧のとおり祭礼が行われていた。

世田谷区「福寿稲荷神社」

2013年02月20日 | 神社
福寿稲荷神社 

鎮座地 若林2-18

祭神 倉稲魂命(うかのみたまのみこと)
    天照大御神(あまてらすおおみかみ)

旧格式 無格社  

別当寺 香林寺

例大祭 9月第二土日

解説 
明和6年(1769)領主より除地3反5畝が寄進された。

かつて当社は鬱蒼とした森であったが、
昭和20年(1945)アメリカ軍の爆撃により社殿とともに焼失した。

世田谷区「栄珠稲荷神社」

2013年02月19日 | 神社
栄珠稲荷神社 

鎮座地 三宿1-14

祭神 倉稲魂命(うかのみたまのみこと)

例大祭 2月初午?

解説 
本宿地区の人々によって祀られた祠。

昭和38年(1963)御嶽教系栄珠教会が当地に移った際、
松原の稲荷社も同時に遷し、栄珠稲荷として祀った。

この稲荷社は別名「だんご稲荷」といわれる。

昔旱魃により供え物が無い時、
赤土でだんごを作って備えた事によるという。

なお、かつては世田谷中学の敷地内にあったが、
学校の拡張により現在地に遷された。

世田谷区「第六天社」

2013年02月18日 | 神社
第六天社 

鎮座地 若林4-21

祭神 面足尊(おもだるのみこと)
    惶根尊(かしこねのみこと)?

解説 
詳細不明。

駒沢・玉川地区の神社概略

2013年02月17日 | 神社
駒沢・玉川地区の神社概略

荏原郡旧駒沢町・玉川村に相当する。

江戸時代は大半が彦根藩主井伊氏領か芝の増上寺領であった。

南部の瀬田・下野毛・等々力などの村は多摩川の洪水被害に遭うことが多く。
村が川に分断されてしまったりして、
神社の移転もしばしば行われたと思われる。

また、隣接する村の飛び地が多く複雑な地域である。


これにて駒沢・玉川地区は終了!

次回より世田谷・松沢地区の神社を紹介予定。