大工風の道

仮設住宅ってわけでもないけれど、
ま、しばらくここで様子みようっと。

「大工風の泣き所」

2005年11月17日 | 見聞録
それは突然の出来事だった。一瞬なにが起こったか解らなかった。
床板の下にいれる断熱材を受けるために貼った透湿シートを踏み抜いたのだ。

次の瞬間激痛が襲った。なんとかそこから這い出て仮並べした床板の上に寝そべる。
(絶対折れたに違いない。こんな痛さは尋常じゃあない)

5分ほどうつむいて倒れていただろうか、U原さんのお母さんが、「○○(私の名)さんはお昼ご飯持ってますか?」と現場を覗き込んだ。
「…はあ、実は今日はおかずを持ってきてないんで…」と声にならない声で返事。
「じゃあM田さんといっしょに『揚げ物』しますから、15分くらい待っててくださいね」
「…はあ、おそれいります…」。
外で機械を回すM田氏は、昨夜ここに泊っていったので、U原母さんが気を利かしてまかなってくれるわけで、うまく私も「便乗」できたわけだ。

しかし、足を後ろに投げ出し、上体そらしの不思議な姿勢で現場にいる「大工」を見て、U原母さんはどう思ったのだろう(苦笑)。

さて、問題はこの足だ。なんとか歩けるので、折れてはないのだろうか?
見る間にポンポンに腫れていく右足。弁慶の泣き所ってやつだ。「いや折れているに違いない」。

U原母さんのテンプラを頂きながら、M田氏に笑われながら、どんどん沈む私。

まあ、どうやら折れては無いようで…。
ブルーな午後。残業なんて出来ず、暗くなったらそそくさと帰った。

そうそうU原母さん、ご馳走様でした。
(またまた昼食を頂いてしまった。連続5日目だ)