大工風の道

仮設住宅ってわけでもないけれど、
ま、しばらくここで様子みようっと。

心の傷

2005年11月07日 | 見聞録
「どうしてこんなことになっちゃったんだろうね…」は静岡のKi氏の名セリフだが、たしかに最近ふと冷静に「自分はなんで大工してんだろう」、また、ときに「なんで今こんな生活してんだろう」と考えることがある。
こんないい気候のころはなおさらだ。疲れもたまっているのだろうか。
細かい仕事をしているときに、特にそう思う。

U原邸の床下に座り込んで、「鑿(のみ)」を叩いていた私に、U原さんの長女のAちゃんが声をかけたのが、あまりにタイミングが良すぎた。

「なんでそんなとこで仕事しとんの?」

「…そうやねえ、おじちゃんも、なんでこんなことしとんのか、…ようわからんのや。なんでこんなことしとんのやろなあ」。

シミジミつぶやく私の心に彼女の一言が突き刺さった。

「自分がなにしとるかわからんのは、アホや。アホはもう仕事に来んな」。
(ああ、俺っていったい…)

しばらく心のなかで「うおー」とわめいていた私を、親方のM田氏とU原氏が必死でなだめた。


ああ俺はやっぱり「アホ」なんだなあ。明日からどうやって生きていこうか…。