大工風の道

仮設住宅ってわけでもないけれど、
ま、しばらくここで様子みようっと。

もう先へは進めません

2008年01月24日 | 見聞録
先日、4年前に新築したHさん宅でいったん引き上げてきた杉板。
削りなおして、足を作って、再納品。

あられ雪…。
風強く、道路面すれすれを、さざ波のように白くなびく。

県道から右折して、Hさんちが見えてき…






…たのだけど、先へ進めない。
(ああ、自分の人生みたいだな)

何だコリャ?
生●協同組合の宅配車が脱輪してて、仲間の車が救出中。
あいにく一本道なので、完全に進路をふさがれた状態。



どうしたものかと様子を見に…。

後ろから見るとこんな感じ。


あと100m先なので、ここまで、施主さんの軽トラックで来て、乗せ替えて運ぼうか…、とか思案しているうちに、何とか上がりそうだというので、待つことにした。
数回チャレンジして、わだちを残して無事2台のトラックが県道へ出て行った。
めでたしめでたし。

机の納品も無事終わり、施主さんも喜んでくれてめでたしめでたし。




情報過多の時代…「もうけっこう」

2008年01月24日 | 音楽
ニワトリから学んだもの

自分が高校生のとき、…すなわちインターネットも携帯電話もない時代…。

シンガーソングライターの、きくち寛さんが文化祭に来てくれて、そのとき放送部という特権を生かして、コンサート前の楽屋にインタビューに飛び込んだことがあった。

そのころといえば、ヘビメタやハードロック全盛で、恐ろしいほどに楽器屋にはど派手なエレクトリックギターが並び、雑誌「ギターマガジン」などを開いても、生ギターの姿を見かけることはほとんどなかった。
その背景で、生ギターとパーカッションとウッドベースの3人で、高校の文化祭のアトラクションというのは、個人的には、とても有意義で、楽しいひと時だった。

そんな時代に彼が歌ったなかで、「…こんなに多くの情報にかこまれて~♪(Tokyo Golden River)」というくだりがある。

同級生の一人が、あの歌いいねえ…なんて言ってたのを思い出した。

余談だけど、しばらくあとに、地元のライブハウスに彼が来たときに、別の友人と出かけたこともあった。
たしかミカンを差し入れに、「届いたみかん」(彼の歌のタイトルにある)だとかなんとかいいながら。


あれから20年以上の時は過ぎて、今日、友人の大工の作業場にて。
どういうわけか、そこのオヤジさんが飼っていた烏骨鶏(うこっけい)が一羽、居ついている。(というより、意図的にここに置いているのか?)

そうそう、鶏って「目を塞ぐと、周りからの情報が無くなる…ってことで、寝たように動かなくなる」とか言ってたっけ。
烏骨鶏でもそうなるのかな?

よしよし、とーとーとっとっと~…。

簡単につかまる。
鶏の脳みそとはよく言ったもので。

うん、たしかにおとなしくなった。


しばらくしてもじっとしている。
目を塞いでいる間は実におとなしい。
烏骨鶏でもそうなんだ。

台の上に置いても、目を塞いでいる限り静かなもの。
手を離すと、はっと我に返ったかのように、とととととと、けっこうけっこう、と逃げていった。


あまりに情報にあふれすぎて、とうとう何が本当かさえもわからない今日このごろ。
たまに自分で、鶏のように目を塞いでみるのも、いいかもしれないな。


皮肉にも、きくち寛さんのこの歌も、インターネットで簡単に見つかって、彼の情報も、ホームページにあった。
あのころで「こんなに多くの情報」だったんなら、今はいったいどうなるんだよな…。
久々に彼の歌が聴きたくなった。



大工のような一日

2008年01月23日 | 屁理屈と愚痴
冷たい雨の日…。


朝から、次の施主であり元請けであるS野さんが、材木を見に行かないか?と誘ってくれたので、松阪市の市場「ウッド●ア」へ出かけた。
材木屋さんのY田さんも一緒だ。


吹きさらしの倉庫で、柱や梁の山を眺めるのはつらいが、たまにこういうところへくると、なんとなく血が騒ぐのがわかる。

「ああ、どこかにまだ大工の血が残ってるんかなあ?」
なんて言ったら、S野氏に「大工であってもらわないと…」とたしなめられた。
これは失言でした。

大体構造材の内容を決めることもでき、造作材の下調べも出来たので、きてよかったな。




お昼は、前から行きたかった店。
近くの「M島食堂」。
とり焼きの店。
11時半ころにも関わらず、結構広い店内も満席近い状態。
うわさの野菜スープも堪能して満足満足。
帰りに駐車場は、お盆と正月が一度に来たくらいの満車。
平日でこれだから、この田舎でものすごい人気なんだな。




さて、午後。
雨の日には、雨の日にしかできない仕事がある。


昨年暮れに、応急的に修理した家。

割とまとまった雨だったので、その後の様子を見に出向く。
施主さんは留守。



仮とめしてあった軒天井材をはずして中に首を突っ込む…。

よし、大丈夫。全然湿ってない。

「晴れた日に仕上げにきます」と書き置きをして退散。

なんのかんのと夕方が過ぎて、いろいろ図面かきなど…で現在に至る。

おお、日記らしい日記だ。



Let it be

2008年01月21日 | 不思議
ミッション

(1)伊勢市の友人の大工に会い、改装の相談にのる。
(明和町と伊勢市は隣町)

(2)明和町の、昨夏から造作工事に入っていた現場(もう私の手は離れている)の施主さんのお子さんに、バイオリンを貸してあげる。
(掘り出し物が手に入ったので修理してから貸してあげると約束してた)

(3)その現場の近くのピザ屋さんに食べに行く。
(前から一度行きたかった店。前回は定休日だったのだ)

これを普通に実行すると、休日の1日を費やすことになる。

が、完成近くの明和町のその現場のH本氏から、最終の仕上げ工事の応援要請があった。
うん、渡りに船、棚から牡丹餅、藪から蛇(←これは違うか)。

で、朝から現場へ。家から1時間はかかる。



昼食時に伊勢市の友人が現場に来て、いっしょに近所のピザ屋さんへ。
ありがたいことに、なにがどうなってか、ちょうど片付けに来ていた左官のT口さんも一緒にいって、ご馳走になってしまった…(T口さんご馳走様~☆)

夜、現場仕事を終えてから、伊勢市内の友人宅へ。
その後、明和の現場へもどり、楽器を受け渡し、帰宅。

皆さんの都合に身を任せて、成り行きですごした1日のつもりが、1日しっぱり仕事をしながら、見事すべてのミッションをクリアーすることができたのだ。
まさに「Let it be」の心構え万歳!

こんぐらっちゅれいしょん!

こんぐらいで、ええっしょ!はっくしょん!
寒い1日だったなあ。
風邪ひいたかな?