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弁護士のくず11(前編) 彩女王様vsブチ切れ成住?!

2006-06-23 23:44:33 | 弁護士のくず
※お待たせ!ついに完成しました。
「女の子は素直が一番,お色気二番」。これは男性も同じかもしれませんね。
『弁護士のくず』代表作の1つ『リュサの童話』!九頭の巧みな術に
女王様も視聴者もはめられる?!

今回の原作は第2巻から
橋本P日記によると,『弁護士のくず』,ついにオールアップとか。徐々に終わりが近づいてきたことを実感し,これから夏だってのに夏の終わりのような寂しさを感じずにはいられない。なんか昨年の愛知万博みたいですw。キャストもスタッフも一丸になって心から撮影を楽しんでいることがビシビシ伝わってきて,視聴者も巻き込んで一気に突き進んだ,このドラマって3ヶ月におよぶお祭りだったんだなと思う今日この頃。ラス2の今回は,女性実業家と専業主夫の離婚騒動。こら,「また離婚問題か」って,「また」って言わないの!「また」って。

弁護士のくず CASE11
「働く妻VS専業主夫」
(原作:第3巻『リュサの童話』)
九頭(豊川悦司)と武田(伊藤英明)は、一代で年商70億にまで築きあげた下着メーカーのワンマン女社長・小百合(杉本彩)の担当に。
小百合は、離婚を迫る専業主夫の平太(田辺誠一)を結婚詐欺で告訴したいという。武田は、結婚してから7年も経っているので結婚詐欺で訴えることは不可能だと説明するが、それが無理なら一億円の慰謝料を持ってこなければ離婚にも応じないと平太に伝えて欲しいというばかりだった。
一方、九頭と武田は平太の話を聞きに行くが、5歳になる息子の翼(渡邉奏人)の約束も守れない小百合に愛想が付きたので、一億円なんて払う気もないが財産分与も何もいらないので、とにかく離婚したいと譲らない。
離婚を言い出した平太と法外な慰謝料を請求する小百合にいいようのない違和感を感じた九頭は…。



※前半をすっとばして
メインの『リュサの童話』や感想をという方は
こちらへ

乗用車を運転する大塚平太,助手席に妻・小百合,後部座席に息子・翼。
ダッシュボード上に置かれた缶コーヒーが気になる平太は
下に置くように小百合に言うが,「(どけなくても)落ちないわよ」と無視する小百合。
そちらに気を取られ危うく赤信号に突っ込みそうになった平太,
車を停めて外に出…「離婚しよう」

美月「パートナー選びって大事だよね」
九頭「そうだよな,馬と騎手の相性ってもんがあるからな」
学級新聞の制作で一緒に組む予定の子が怪我で入院して,
自分のことばかりいじめる子と組まなければならなくなったという。
「いじめる理由は2つある。相手のことが大嫌いなのと,愛情の裏返し。
 少女漫画だって大嫌いだった奴とくっつくのがセオリーなんだよ」
千羽鶴を折っている美月の横で巨根の「やっこさん」を折って見せ
得意がる九頭「超リアル,すげえだろ♪」
「なにがなんでもエロ話しないと気が済まないのね…」

『法律エンタテイメント 弁護士四天王に聞け』
「このへんの白石先生寒いんですから」とビデオを早送りする夕花から
リモコンをとりあげ,じっくり拝聴する武田。
離婚時年金分割制度について解説している白石センセイ。
「昨年一時期離婚が減ったのもこの制度の施行を待っていたのが
 原因とも言われています。しかし考えてほしいんですね。
 諺にもありますが『虹を見たければ雨を我慢しなければならない』」
良いこというなぁ…と感動している武田,
「雨が降っても虹が出るとは限らないよ」と九頭
(しかし白石センセイが現れると「イヨッ,弁護士四天王!
 民事の白石!」とヨイショ)。

「テレビの露出が増えても意外と依頼は増えないのよね」
「『愛犬との生活はワンダフル』とか寒いギャグ言ってるからですよ」
「一生懸命考えたんだけどね…」
「大丈夫です,僕は面白いと思います」
「白石センセイ,今度女子アナとの合コンに連れてってください」
「それ,僕も行っていいかなぁ(エヘヘ)」
「白石先生に変な知恵をつけないでください(ピシャリ)。
 それと九頭先生,おねぇちゃん遊びもほどほどに」
「おねぇちゃんのいない人生なんて,人生じゃない!」


下着メーカー「Latitia(ラティシア)」本社。
「パンツ売って70億円…すごいねぇ」
「(アマゾネス軍団と呼ばれてるそうです)アマゾネス…
 そんな名前のSM倶楽部赤坂にあったよね。Kプロデューサーが行ってる」
と,ディスプレーの下着をいじりながら好き放題言っている九頭に
「弁護士四天王の山岸先生からお願いされた以来なんですから
 くれぐれも失礼のないようにお願いしますよ!」

社長に通されると,
部下を「謝罪や弁解でなく,こうなった理由を求めてるの」
「頭を下げるのは,プライドのない人間がすることよ」
と問いつめている小百合社長。
「女王様…」と胸キュン状態九頭。
名刺交換の際も胸の谷間が気になってまともに声も出せない。

結婚して7年たって離婚を申し立てた夫を
結婚詐欺で告訴したいという小百合社長。
「ハリウッドの大物スターと結婚してすぐ離婚して
 大金を貰う人っているじゃない。あれも詐欺にならないんだよね。
 いーよなー。俺も大金持ちと結婚して離婚して
 お金をもら」バシッ(武田,書類で正攻法ツッコミ!)

結婚詐欺が駄目なら慰謝料を1億くらい要求したい。
「浮気や虐待などの不法行為がないと慰謝料は発生しない」と武田。
「お金持ちなんだからさっさと離婚しちゃったら?」九頭
「金持ちだからこそ1円でもお金は欲しいの。
 夫に財産を奪われるくらいなら離婚なんてしないわ。
 “富を軽蔑するように見せる人間を信用するな
 富を得ることに絶望した人間が富を軽蔑するのだ”
 とベーコンも言ってるわ。
 …知性は顔に出るっていうけど,あなた達,知性ゼロね」
「いやそれほどでも」鼻タバコの顔で返答する九頭


自宅の夫・平太のもとへ…
「缶コーヒーの件がきっかけになったのは事実です。
 自分の言い分だけを弁護士に伝えさせるなんてあいつらしい…
 伝えてください,財産分与なんていらないと。
 1億なんて法外な慰謝料も払う気はないですが」
離婚できるなら裁判にもつれても構わないと
完全にふっきれている様子の平太。

部屋に飾ってある写真に目を留める九頭。
聞くと,これらの写真は平太が撮ったもので,息子が産まれて
道をあきらめるまではカメラマンを目指していたのだという。
「久々に誉められてうれしいな…家のことをやっても
誰も誉めてくれないから…特にあいつは」
「わかるなぁ…うちも貧しい父子家庭だから」
「大変ですか?」
「全然。両方の親がなくても子は育つって」
「九頭先生は子どもに育てられている感じですからね」
「んだとぉ。この満点パパをつかまえて」
武田まで一緒になって離婚を後押ししてないか?


夫に会って,その温厚な性格と完璧な主夫ぶりに
離婚の原因は妻のほうに問題があるのではと事務所で話す武田
「離婚問題で一方が悪いなんてありえないんじゃないの」と九頭。
そこへ来所してきた小百合社長。
車で待機するよう命ぜられた部下・川上に「いつも怒られて大変だねぇ」と
口説きに?かかる九頭。

「使えない弁護士ねぇ。私は1億取ってこいと言ったの。
 彼の言い分を聞いてこいなんて言ってないわ」
武田「それじゃ平行線で離婚なんてできませんよ」
「構わないわ。犬を1匹飼ってるようなものだから」。武田憮然。
九頭「ねぇ奥さんさぁ,なんであのさえないダンナと結婚したの?」
「私はビジネスが忙しかったから,家政夫がほしかったの」
「それじゃあ子どもはできないんじゃない?」
「感情がなくても子どもはできるわ」
慰謝料1億円を受け取るまで離婚しないと言い張る小百合,
自分の依頼を遂行できるか心配だからと武田の女性経験の数まで
尋ねだす。
九頭「ちなみに僕は,中2の夏,ちゃんとゴムつけてやりました」
武田「早!」
「早く答えなさい!」
武田「2.5です…」
九頭「早く出ちゃったんだ」


郷土料理居酒屋・桜島
レティシアの寄せて上げる下着をつけているという夕花の谷間に興奮の武田。
気を取り直して小百合の言動に「夫婦はたとえ離婚しても尊敬しあわないと」と持論を語り「武田くんと結婚する人は幸せかもね」と言われるや「幸せにします!」
「酔ってるの?」
「今夜は酔いつぶれても送っていかないわよ!」
と釘をさされたのだが…

結局徹子さんに送ってもらってる武田。
ガバッと起きあがって「幸せにすっど!」とチューを迫る。
「もぉ!誰と勘違いしてるのよ!」
センセイ,マジ気付いてなかったんすか…


テレビ番組出演の白石センセイの寒いギャグに駄目出しする美月ちゃんと九頭。
「女の子はね,素直が一番。色気が二番ってね。
 胸が出てお毛毛が生えてからじゃ素直になろうったって遅いんだから」
「結局エロ話か…」


Letitiaの下着を売っている売り場。
「俺はこういう仕事を待ってたんだよね。
 こういう足で稼いだ調査が物をいうんだよ~」
九頭の趣味で来ているとしか思えないと言う武田,
「徹子ちゃんにパンツのプレゼントでもしたら?」と返され
「パ,パパパ…」と興奮モード。
店員に「プレゼントですか?お見立てしましょうか。
 サイズはご存じですか?」と聞かれ
「これくらい,いやこれくらい…いや,いや触ってないです!」
目の前に出されたブラやパンティに
「ちょっと,これ,駄目ですよ,丸見えじゃないですか」
その喜び顔は何だ?


店の前を通った平太と翼を見つけた九頭は店を出て声をかける。

小百合のことを,本当はコンプレックスの塊で,
何をしても文句を言われない
自分のようなステイタスの低い人間としかつきあえないと話す
平太は,離婚する理由は,小百合が息子・翼との約束を
何度も破り,気持ちを踏みにじってきたからだと打ち明ける。
「両親が離婚するほうが子どもにとって不幸じゃないの?」
「子どものために離婚しないってのは,
 子どものせいで離婚できないのと同じですから」
「子どもに責任を負わせたくないんだ…」
「この離婚は正しい決断だと思ってます」
「あんたも全然奥さんのこと好きじゃないの?」
「もう…一緒にいることに疲れました」

「ママ,今日も帰ってこないの?」
「ママは忙しいからね」荷造りをしながら答える平太。
「パパ…ママはどうしてわがままなの?」

1人で白石法律事務所に現れた翼。
「パパとママのりこんを止めてください」

「こんな小さな子が1人でここまでやってくるなんて。
 やはり離婚を思いとどまるよう説得したほうが
 子どものためなんですよ」と心動かされる武田だが,
「お前がそうすれば女社長は喜ぶだろうなぁ」と言って,
九頭は翼に「何で来た?タクシー?お金はどうした。
ママに言われて来たんだろ。お金渡されて」

離婚のきっかけになった缶コーヒーの喧嘩の話を翼に尋ねる九頭
武田「(子どもを巻き込まなくても…!!)」
九頭「(もう母親が巻き込んでるんだよ!)何とかしてやっから話しな」
ママが悪い,パパが怒っているのにああだこうだ言ってコーヒーを
とらなかった。なんでママはあんなに我が儘なんだろう…と嘆く翼に
「我がママはわがまま。うまい!山田くん座布団一枚」とボケて
「あれはお前のママじゃないんだ」と言い出す九頭
顔色を変える武田をよそにさらにこう続ける。
「悪い魔法をかけられている」。

「なるほど…久しぶりに翼を連れ出したと思ったら。
 離婚したくないのは本心だと思います。けれどそれは愛情じゃない。
 都合がいいから。またはプライドが高い彼女のことだから
 結婚に失敗したと認めたくないんでしょう」
家のアルバムにある写真には小百合の笑っている写真は1枚もない。
1枚だけ撮ったことのある笑顔の写真もどこかへなくなってしまった。
彼女に振り回されるのはもうこりごりだ
小百合が離婚に応じないのなら家庭裁判所に離婚調停を申し立ててでも
離婚に踏み切るという平太の決意は固い。

妻が謝るのが解決の本筋なのだろうが,そんなことを
言おうものなら逆効果なのは火を見るより明らか。
八方ふさがり状態の武田をよそに
「離婚離婚って辛気くさくなっちゃったから汗でもかこうかな」
「またキャバクラですか」

ゴルフ練習場で女の子のコーチをしている国光さん。
そこへ現れる九頭「これで次の接待ゴルフはバッチリだね」
「あ,九頭先生。先生が紹介してくれたレッスンプロのおかげです」
国光さんコッソリ「全部これの受け売りだけどな」
九頭「上等上等
そして九頭,おもむろに「昌代ちゃん,ちょっと聞きたいことがあるんだけど」



字数オーバーにつき,後半につづく!!!


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弁護士のくず11(後編) 傷つけあうほど甘えん坊?!

2006-06-23 23:41:41 | 弁護士のくず
今回の原作は第2巻から
弁護士のくず CASE11
「働く妻VS専業主夫」
後半です!

前半はこちら!

白石事務所に電話をかけ,怒鳴り込んでくる小百合。
ついに平太が家庭裁判所に調停を申し立て,今にも家を出ようとしているのだ。

小百合と平太,家族の部屋で九頭と武田をはさんで
にらみあいとなる夫婦。
離婚を取り下げて素直に謝れば許してやるとふんぞり返る小百合だが
もちろん既にそんな状況では全くない。
小百合が慰謝料も財産分与も1銭も出さないといえば
そんなものはいらないと言う平太。
会社勤めもしたこともない平太が生活費を稼げるわけない,
母親替わりで翼は平太になついているんだから翼を引き取れと言い,
平太が引き取ってちゃんと育てるといえば
子どもには母親が必要だと言い出す小百合。
「それじゃ,親権はお前,養育権は俺。それでいいだろう」
「そんなの,絶対許さないわよ!」


「奥さんが謝らないと解決しない状況なんですよ」
「うるさい!結婚もしていない青二才のくせに」
「そうだよ。2.5のくせに。
 (武田,アワアワワ…)
 奥さん,降参したら?本当は別れたくないんでしょ?
 女の子は素直が一番,お色気二番だよ」
バカ話には付き合っていられないとムッとする小百合に

「ああ…あんた見てたら思い出したよ。
 北欧神話の『リュサの童話』。武田くん知らないの?
 ユングも人類共通の普遍的意識を説明するのに引用している
 有名な童話だよ。大学出てんのかよ。奥さんは知ってるよね」
「ああ…知ってるわよ。小さい頃のうろ覚えだけど」
「だよね。これは挨拶の起源をモチーフにした話だ。」
森に住む少年リュサは毎日沼におつかいにいくことを母親にいいついけられていた。沼のあるじであるタイヒケに木の実と沼の魚を交換して貰うためだ。
リュサの両親はいつも2つの言葉の玉を持たせてくれた。1つは「ありがとう」というお礼の玉,もう1つは「すみません」というお詫びの玉だ。決してなくしてはいけないといわれている2つの玉をリュサは大事にしまって持って行った。リュサの持って行く木の実はいつもタイヒケのくれる魚より少なかったが,「ありがとう」「すみません」の2つの言葉の玉と一緒にわたすといつも快く交換してくれた。
しかしある日,リュサは道の途中で2つの玉をなくしてしまった。玉を探す時間のないリュサはおそるおそるタイヒケに木の実を差し出すと,何か恐ろしいことが起こりそうな気がしたが何も言わず大きな魚と交換してくれた。木の実だけでも交換してくれることに気が付いたリュサは,その後,2つの玉を使わなくなった。
そしてある日,タイヒケがとても怒っていることに気が付いたリュサは,慌てて袋の中から2つの言葉の玉を取りだしたが,ずっと使わずにいたお礼とお詫びの玉は錆び付いていて使えず,かわりになるものを探して,取り出したところ…「こんな魚,臭くて木の実は少なくて当然だ。」出てきた言葉の玉は「ののしり」。リュサが止めようとしてもののしりの言葉は止まらず,怒ったタイヒケは…

その後,リュサの姿を見た者は…誰もいない。


という,世にもありがたい話が,『リュサの童話』だ。
奥さん,このままだとリュサになっちゃうよ。
たった一言が言えずに,あなたはすべてを失うのか?

「…なら,言ってあげてもいいわよ。『ごめんなさい』。
 これでいいでしょ」
平太は,軽いため息の後「いいよ,無理しなくても。
 僕の気持ちもすっかり固まってしまった」
翼も「ママなんて嫌いだ!(約束を破ったかわりに
 休みに連れて行くと言った)ハワイなんて行きたくない!
 幼稚園の友だちはみんなパパとママと動物園に行ってるのに
 僕だけ行ったことないんだ!」

翼を連れ,出て行こうとする平太に
九頭「だんなさん,彼女は命を捨ててるんだよ。
 この女は缶コーヒーが落ちて大事故につながろうとも
 絶対に自分を曲げないプライドの塊だ。
 この女にとってプライドは命なんだ。そのプライドを捨てて
 あんたに謝っている。
 だんなさん,あなた1枚だけなくなってる写真があるって
 言ったよね。その写真,今も持ってるんだろ。奥さん」

小百合が無言でカバンから取り出した革のケース。平太が開けると
輝くばかりの彼女の笑顔の写真が綴じてあった。

「奥さんはずっとその写真を持ってたんだ。
 会社で1人っきりになるといつもその写真を眺めていた。
 (秘書の川上ちゃんから聞いたよ)
 仕事を必死にやることであんたはあんたなりに家族を愛していた。

 だんなさん,彼女が絶対謝らないって言ったよね。
 身内には頭下げないって言ってても,
 仕事じゃ取引先にさんざん頭下げてるんだ。
 この人があんたに頭を下げないのは,あんたに甘えてんだよ。

 あんたもこの人と別れたいのは,子どものためじゃないんだろ。
 あんた自身が奥さんから放っておかれて寂しかったんだ。
 自分ではプライドがないと言ってたけど,嘘なんだよ。
 奥さんに愛されていることを誇りに思っていたけど
 それが傷つけられた,だから別れようと思ったんだ。

 自分をいじめるなよ。それはあんたを思ってくれている人も
 傷つけることになる。
 あんたらの意地の張り合いで,一番傷つくのは子どもなんだよ!」

翼の前でかがみ込むと,手をパン!と叩く九頭。
「ママにかかっていた魔法はもう解けた。
 これからは優しいママだよ」
「翼…ごめんね…」息子を抱きしめる小百合。

帰りの道すがら,よかったですねと満足感に浸る武田を
「今ごろだんなさん離婚しなくて後悔してるんじゃないの?」
とまぜっかえす九頭。
「いい本を教えてくれたお礼にキャバクラでもなんでもごちそうしますよ。
 国光さんの店に寄っていってもいいですか?在庫あるかなぁ…」
「あるわけないよ。
 あんなの作り話だもん」

「ハ?」(;゜Д゜)


「リュサはサユリをひっくり返しただけ。
 ユングとか小難しいこと言わないと,あの女聞きゃしないからな」
「一瞬でも感心した僕がバカでしたよ…」


九頭・国光・武田がくり出したキャバクラ,
今回はパイロットとスチュワーデス(フライトアテンダント)バージョン。
すると向こうのテーブルで
「君はグズでノロマなカメか。(教官!)
 Good Luck!」と絶好調に飛ばしている白石センセイ。
「おお九頭センセイ,あなたが国光さん,お噂はかねがね。
 武田くん,まさか君までがキャバクラ通いとは…」

和気あいあいと盛り上がる中,
九頭,「お,(タバコが)あと1本しかない」
武田「あと1本…もうあと1本ですか!九頭先生!」
「そう,かれこれもう11本,やっといい感じになってきたと思ったけど
 いよいよ次週,グランドフィナーレ,最終回だよ」
「色々ありましたけど感慨深いものがありますね…」
「このくっだらないドラマ,どうオチつけるんだろうね」
「ハイ!僕と九頭先生が法廷で対決する!」
「全然ないない。定番で言えば白石法律事務所が乗っ取られるとか」
(ショ●ニか?!)
白石先生「それは困るよ~。僕の事務所なんだから」
国光さん「若先生と加藤先生が結婚とか
武田「国光さんと夕花ちゃんがカップル成立とか?!
夕花「それはありませ~ん」とスッチー姿で登場
徹子さんも同じくスッチー制服で「定番なら海外とか
「いいです!センセイ萌え~です!」と興奮武田。
「次のクールからは,『スッチーのくず』スタートぉ!」
一同「ないない!」
「次のクールの心配するより,最終回,最終回!」
「最終回だから九頭先生が撃たれて死んじゃうとか」
「いいねぇー。ショーケンも長淵剛も撃たれて死んだ,
 これぞ男の美学!というわけで,次週,最終回!予告!
次回の予定
第12話最終回は『愛と金』
今回のストーリーとかぶるような気がしないでもないですが
とにかく原作の連載第2話で,作品の方向性というか,
特徴を漫画ファンや業界に印象づけた代表エピ。
ただ途中でオチがばれると面白さが半減してしまうので
実写化で1時間話を進めるのは制作側の力量が試される話といえるかも。
ヒロイン役の畑野ひろ子さんの演技力,責任重大です。


********************************************************

それにしても,杉本彩さん演じる女社長・小百合,
登場早々あの棒読みっぽい重々しいしゃべり方で
「大根?!」
と凍り付きかけましたが,実は,相手に重苦しい圧迫感を与える
威圧的なオーラが役柄の小百合そのものだったんですね。
そして,身勝手というか,本心は別にあるのに素直になれなくて
わけのわからない否定のための否定を繰り返して
堂々めぐりになるシーンなどは,まさに
お礼とお詫びの言葉の玉が錆び付いて「ののしり」の言葉しか
出てこなくなってしまったリュサそのものでした。
小百合の,自分でも意識しない心のさらに奥底では
本音が言葉にならず悲鳴を挙げていたのでしょうね。
また,田辺誠一さんも誠実で真面目な男を演じさせれば天下一品ですね。
とても正月番組『里見八犬伝』でキモいチンピラ侍をやってた同一人物とは思えませんw。

今回はじっくりたっぷりと事件を解決した割には
場面転換が少なかったからでしょうか,次回最終回の前振り用に
たっぷり時間が余りましたね
だったら,心の鎧から解き放たれた小百合社長のその後の姿を登場させて
あげればよかったかな?
「だんなさん今ごろ後悔してるんじゃないの?」
ってだけのは,そりゃひどいよ。

もう身内ネタとか楽屋オチとか悪乗りとかいう
表現では言い表せないくらい,いくとこまでいっちゃってる
『弁護士のくず』ですが,
伊藤英明さんの「いろいろありましたけど,(次回が最終回だと思うと)
感慨深いものがありますね…」
とは本当に同感です
※橋本P日記によると,11話と最終回は同時並行で撮影したそうなので,
 もしかして,この最終話予告トークは最後の収録?
 19日ロケ撮影オールアップ→20日深夜法廷シーン撮影終了
 →21日白石事務所のシーンで北村さんと亜希さんがオールアップ
 →同日深夜 ゴールデン街の飲み屋のシーンで全撮影終了,
  豊川さん、伊藤さん、高島さん、モトさんオールアップ
 まだこの時点で最終回分の撮影は残っているようですね。
 (真彩ちゃん=美月ちゃんの撮影は最終話分のほうを
  先に撮り終えたとのこと)


最新の「橋本P日記」によると11話は「弁護士のくず」放送開始以来の
最高視聴率を記録したとのこと。
> 皆さんの口コミ効果が、数字を押し上げてくれた最大の要因になっている、とのことでした。
> くずサポーターの皆さん。
> 皆さんの熱い気持ちに心から感謝致します。
> 本当にありがとうございました。

いや,本当に,キャストの言葉に,スタッフの声に,
視聴者が呼応して(知らない者同士,その存在すら実感する
ものがないと言ってもいいのに)なんか一体感を感じましたよ。
先週のこの番組DVDプレゼントなんて,応募ハガキの宛先が
メモできなかったってBBSカキコがあったらBBSレスやらブログやら
そこら中でUpされましたからね。応募者増えたら自分の当選確率が
下がるというのに
そんなこと関係無しに,応募数が増えれば番組の応援になると
まさに皆が「くずサポーター」になっていました。

うん,くずファンとくず関係者に悪い奴はいないね。
きっと。


キャスト
インモラル
杉本彩
新潮社
九頭元人(クズ弁護士40)… 豊川悦司
武田真実(新米弁護士28)… 伊藤英明

小俣夕花(事務員26)… 星野亜希
白石誠(事務所所長60)… 北村総一朗
加藤徹子(敏腕弁護士39)… 高島礼子
国光裕次郎(古本屋店主48)… モト冬樹

秋野美月(10)…村崎真彩(むらさき・まあや)

大塚小百合(Letitia社長)…杉本彩
大塚平太(専業主夫)…田辺誠一
大塚翼(息子5歳)…渡邉奏人

川上真由美(小百合の部下)…久保恵子

櫻井昌代…武藤晃子
キャバクラ店長…北原雅樹(元グレートチキンパワーズ)
カワニシ…豊田梨沙
太田彩乃 滝ありさ

弁護士四天王
 民事訴訟の白石誠
 行政訴訟の片岡三郎…小林茂和(原作の監修),
 医療訴訟の岡島敬一郎…本村健太郎(浅井企画所属弁護士),
 企業訴訟の山岸敦夫…橋本孝P
同番組のやらしいプロデューサー…川西琢P本人

黒田裕久 山根亜矢子 木口亜矢


今週のコスプレキャバクラ…航空会社コスプレ「ハイテンションプリーズ」
 (もちろん“アテンション,プリーズ”のもじり)

今週の着ぐるみの犬…沼のあるじ

今週のばんそうこう…左ほお(鬢の前あたり)。

今週の掛け軸…泣いて暮らすも一生 笑って暮らすも一生


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FIFA W杯日本対ブラジル◆

2006-06-23 05:05:58 | スポーツ
FIFA W杯日本対ブラジル◆
まぁ,欲を言えばせめて前半終了までは逃げ切っていたかったけれど
玉田の先制でいい夢見せて貰いました。


いや~,一次リーグ突破は絶望的でも
とにかくいい試合を見たい!
条件は2点差以上勝ちだけど,2点とってくれたら5点とられてもいい,
まして一時でもリードしたら言うことない!
と思っていたら,やってくれました,玉田先制ゴール!


◆前半終了でとりあえずUp
うわ~~~!!惜しいィ~~~!
本当に前半終了まであと1分だったのに…

ロナウドのマークが甘かった……?
う~ん…入れられてしまうと
なんかどうにもしようがない失点というゴールでしたね…。

それにしても玉田,すげー!!!
あんなすばらしいシュートを決められると鳥肌っすよ。
DFの背後を突く三都主のアウトサイドキックのパス,
そこにうまく回り込んで矢のようなシュート!
完璧でした。

それまでも,シュート数やボール保持率はブラジルに譲るものの
サイドからのいい攻撃・展開を見せてました。

それにしても川口,同点ゴールは決められたものの
相変わらずの好守備。
DF陣もきっちりシュートコースを塞いでましたしね。
ロナウドは動きが癒し系だし
ロナウジーニョもなんかシュートとかソフトなんで
いい勝負,いけるんじゃないか?

でも,ブラジルの主力は後半勝負のつもりで
体力温存してるのかも…

ちなみにF組のもう1試合はオーストラリアの同点ゴールで
こちらも1-1の同点で前半終了。



 

あ~あ,終わってしまいました。
1-4か…せめてもう1点とってほしかったですね。
ロスタイムになってパス回しに入ったブラジルに対して
ボールを取ろうと追いかけた背番号7がこける姿が
寂しさを象徴していた気がします。

この1戦の敗戦自体は仕方ないと思いますけど
なにより,アジアの代表としてこのグループ最下位敗退はアジア枠の
縮小につながるのが痛いというか面目ない。
(次回大会でアジア枠に入るオーストラリアがクロアチア戦引き分けで
 決勝T進出したことで逆に救われるのは皮肉な話です)
世界のトップ32には間違いなくいるけれど,
トップ16には遠い,そんな現実を思い知らされた大会になりました。
あとさらに一皮むけないといけない。
夢の一端は見えました。
次の4年間は
国を挙げての(サッカー協会の)ビジョンが問われることになるでしょう。

ジーコ監督「ブラジルは前半の同点ゴールで勢いに乗せてしまった。
 あの負け方(オーストラリア戦)が痛かった。
 あの1戦がサッカーの厳しさを味わう結果になった」

玉田選手「(先制で)ブラジルを本気にさせちゃったかなと…
 顔つきとか変わってきたんで。
 こういう舞台で1つでも勝つのは難しいなと実感ました」

中村選手「…(沈黙)……
  …課題が残る,まぁ,大会でした」
 「今まではある程度,期待に応えてはきましたが
  (ジーコ)監督になって最後の大会なので頑張りかったが
  いいプレーができなくて,残念です」




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