
暑さのせいか 体調が優れない
だるくて1日トレーニングを休んだが
あまり効果なし
それなら走りに行こうか ということで
仕事前に白石峠へ向かうことにした
白石峠までは片道70km
6km 平均勾配8% を一本タイムトライアルしたら
そのまま帰ってくるプラン
一見無駄なようだが そうではない
ロードレースで勝てるようになるには
レース中盤や終盤でのアタックに対応できなくてはいけない
70km走って全力で走るのは効果的だろう
朝5時に出発し 国道254号を北西へ
早朝なら車も少なく走りやすかろうと思ったが
1kmおきに信号待ち…
白石峠の麓まで3時間半もかかってしまった
さて 白石峠アタック
前回は27分半ぐらいだったから
今回の目標は25分台
260Wで走る
白石峠はチャリダーたちの人気スポットで
多くのチャリダーたちがタイムアタックしていた
ゆったりペースで楽しそうな人も多い
いいなあ 私もゆったり楽しみたい…
しかし私はトレーニングに来たのだ
心を奮い立たせて進む
バケツの水をかぶったような汗だ
しかし3kmを過ぎて ペースが落ち始める
めちゃめちゃ暑いのだ
暑さのせいにしたくないので頑張るが
最後は230Wぐらいまでタレた…
ゴールしてサイコンを見た
27分34秒
前回と変わらなかった…
全身からいろんなものが出て行った

峠の移動販売車でCCレモンを買って むさぼり飲んだ
プハー!
うますぎる!
全身が生き返って行く
炎天下の部活の休憩時間に 水道水をガブガブ飲むうまさ
このうまさのために頑張ったと言っても良い気がした

引き締まった体躯のお父さんが声をかけてくれた
「五郎さんのチームの人ですか?」
そう 今日は男子部ジャージで走って来たのだ
チームの人であることには変わりないので「そうです」と答える
お父さんは秩父の方で
白石峠にはよく来るのだという
あまりに鍛え抜かれた体なので「レースに出られるのですか」と聞くと
レースには出ず 体を鍛えるために走っているのだという
かっちょええ
「こんなところでお会いできると思っていませんでした」
と喜んでくれた
「すいません 私は画面には出ない男子部員なのです」
と言いたかったが 言えなかった…
ごめんなさい、お父さん。

峠を下りて サイクリストのために有志の方々が運営してくれている
「ときがわベース」に立ち寄る

有志でこの施設を運営するのは さぞ大変だろう
ここに来るときは必ず立ち寄って
寄付金ボックスに500円を入れることにしている
また来ます

さあ ここからが問題だ
気温は35度を超えてしまった
国道は地獄なので 遠回りだが入間川→荒川サイクリングロードで帰る
暑すぎるので 180Wに抑えて走っていると
面白いことに気づいた
体にまとわりつくサウナのような熱風の中に
時折 涼風が混ざっているのだ
その割合は 8対1ぐらい
水辺のそばを通ったわけでもなく
突然ひんやりした空気の帯が体をかすめて行く
空気を必死に感じ取ろうとしてみると
熱風にもいくつかの帯があり
まるで温度の違うオバケたちが空気中を泳いでいて
それをかき分けながら走っているみたいだ
時折やって来る涼風オバケ
サウナのような熱風オバケ
空気は1つのようで1つではないと分かって
暑さも結構楽しくなった

土手沿いに ラジコン用のコースがあって
おじさんが一人 熱心にラジコンを走らせていた
キュルキュル キュイーーーン
暑いのに 一人なのに 楽しそうだ
変人だな と思ったが
そういえば私も一人だった

喉が乾くと 土手を降りて自販機へ
プハー!
うまい!
このために走って来たと思っても良い
暑いってのも 悪くない

と思っていたら なんと道が終わってしまった
一体どこで土手へ上がる道を見落としたのか…

うろうろしていたら 道はどんどん悪くなった(笑)
戻ろうかと迷ったが 悔しいので進んでみる
しかし一向にサイクリングロードへ戻れる気配はなし

最後は草むらを突っ切って
なんとか土手へ上がることができた
150kmを過ぎて また面白いことを発見した
体が疲れ過ぎてダルくなったあと
なぜかパワーが出せるようになったのだ
不思議だった
疲れ果てて 体に力が入らなくなると
ペダリングがスムースになったのだ
体が脱力して鞭のようにしなって
私の域値である260Wで延々と楽に漕げる
ただし 270Wになると途端に疲れが出始める
これは一体なんだったのだろう
まだまだ分からないことだらけだ
そのまま会社へ着いて 会議室に直行
ジャージのまま会議に出席した
177km
かかった飲料代 1500円
めっちゃ燃費悪い(笑)