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シブコ復活はあるのか?(4)

2024-06-07 09:58:41 | 渋野日向子
 ただ、ショットが荒れ続けたことで、アプローチやバンカーショットの機会が増え、結果として細かな技術は上がっている。ドライバーショットやパットは悪く無いので、問題はグリーンを狙うアイアンショットだけでした。

 シブコ本人は「ショットでスコアを作る選手」と口にしているのですが、私は「強気のパッティング」が出来るメンタルの強さを持つ選手だと思っています。ショットが安定し、強気のパッティングが戻って来れば2つ目のメジャーも夢ではないはず。メジャーを勝つには技術だけでは足りないのです。大きなプレッシャーに負けない強いメンタルが不可欠なのです。

 今でも忘れられないのが2019年全英女子オープンの最終日の18番ホール。カップに当たらなければどこまでオーバーしたのか分からない下りのパットです。届かなければ入らないとはいえ、あれは確かに強すぎたはず。ただ、初の海外、初のメジャー、しかも優勝を争う最終日の最終ホールで、あのパットが打てるのはメンタルの強さ以外に考えられません。メジャーに勝てる選手と勝てない選手の差がここにあるような気がします。
 今回の全米女子オープンでも2位をぐっと引き寄せた重要なパットがありました。12番の長いバディーパットです。キツイ下りに速いグリーンで、強過ぎると池ポチャもあり得る場面でした。本人も自身のYouTubeチャンネルで触れていましたが、練習ラウンドでのバンカーショットは全部池ポチャだったとのことです。あのパットが打ち切れるシブコは強いはず。本人も手応えを感じているように見えました。
 良くも悪くもショット次第という浮き沈みの多いゴルフが続いていましたが、4日間通してショットが安定しての2位という結果が自信になってくれたらと願っています。これまでも全米女子オープン4位、全英女子オープン3位という結果を残しながら、ショットが安定せずに苦しんで来たシブコ。その度に色々考え過ぎて深みに嵌ってゆく姿を何度目にしたことでしょう。

 個人的には畑岡や笹生のように専属キャディーを付け、ある程度の役割分担をすれば、気持ちも楽になるのにと思うのですが、シブコはあくまで自分の判断を優先したいのでしょう。全英オープンの優勝時は青木コーチが、今回の2位はマネジャーがキャディを務めているシブコ。あくまでもメンタルサポートのためでしょう。
 シブコの復活は本物なのか?重要なのは次のショップライトLPGAクラシックの結果でしょう。シブコは笹生とハナ・グリーンと同組になりました。全米女子オープン1位と2位を同組にするとはUSLPGAも粋なことをするものです。練習ラウンドも共にする笹生優香とのラウンドはシブコにとってもプラスに働くはず。今夜2時52分スタートとなります。この大会後にはメジャー3戦目となる全米女子プロが控えているので、ここからのシブコから目が離せなくなりそうです。
 



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