CYCLINGFAN!!

自転車をこよなく愛し、自分の脚と熱いハートで幾つになっても、可能な限り、どこまでも走り続けます~♪

ペダル考(2)

2024-06-27 15:43:26 | ツーリング
 フレットペダルのデメリットといえるのかは微妙なのですが、より速く走るためにはペダルの回転数を上げる必要があります。『弱虫ペダル』の小野田坂道君を思い浮かべて下さい。彼はペダルの回転数、「ケイデンス」と呼ばれていますが、このケイデンスを上げて坂を登ることが得意なのです。「ケイデンス」は1分間にクランクが何回回るか、“rpm”(回転数/分)がその単位です。坂道君は120rpmくらいでペダルを回せるようですが、これはプロの領域で、フラットペダルの普通のママチャリなら50~60rpm程度です。これがロードバイクになると70~90rpmが目安になるのです。80rpmくらいなら頑張って踏めば何とかなるかもしれませんが、長時間維持することは出来ません。理由は「引き足」にあります。このペダルを踏むだけでなく、ペダルを引けることがビンディングペダルの最大のメリットなのです。

 ロードバイクに乗り始めの頃もしばらくはフラットペダルでした。ペダルが外せるかが不安だったからですが、実際にビンディングペダルの練習中に大きな立ちゴケを経験しています。それでも、何故、足を固定するビンディングペダルが使われるのかを考えてみましょう。

 自転車通勤や街乗り程度なら、せいぜい20~25km/h程度の速度域ですから、フラットペダルで十分でしょう。また、街中は信号機が多く、頻繁に自転車を止めてスタートするストップ&ゴーが多くなるので、フラットペダルの選択が無難でしょう。また、自転車通勤の場合でも歩くことが多くなるようなら、やはり歩き易いフラットペダルの方が向いているともいえるでしょう。

 ただ、ロードバイクで50~100kmを走ることを考えると、街中でのストップ&ゴーの不自由さを差し引いても、ケイデンスが上げ易いビンディングペダルが必要になって来るのです。今回、足の骨折でフラットペダルでロードバイクに乗りましたが、30km/hを超えるスピード領域になるとビンディングペダルの有難さが実感できました。また、上り坂でも軽いギアをクルクル回すことが、フラットペダルでは難しくなるのです。つまり、ビンディングペダルは速く長い距離を走るために必要なのです。


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ポガチャルのWツール制覇を考える(4)

2024-06-27 08:57:31 | ツール・ド・フランス
 チームメンバーも発表されましたが、チームUAEエミュレーツはツール・ド・スイスを征して勢いのあるアダム・イエーツがエースアシストを務めるようです。彼は昨年も不調のポガチャルを支えながら3位表彰台に上がっているのです。また、2020年からジロやブエルタ・ア・エスパーニャの総合エースを任されてきたヨハン・アルメイダは、満を持してツール初出場を決めたようです。

 今季のチームUAEはあくまでポガチャルのWツール制覇が目標なので、山岳アシストを強化して来た印象です。新加入のクライマー、パヴェル・シヴァコフを選出。そして、2022年に19歳でブエルタ・ア・エスパーニャの総合表彰台(3位)に上がったフアン・アユソがツールデビューを果たすようです。ツール・ド・ラヴニールを征し鳴り物入りでUAEに加入してきたアユソはポスト・ポガチャルの最有力候補です。ただ、直前のクリテリウム・デュ・ドーフィネでの落車リタイアの影響が心配されますが、骨折などの情報がないので大丈夫でしょう。

 また、ツール5度の出場と経験豊富なマルク・ソレルも選ばれました昨年、ポガチャルが大きく遅れた山岳ステージで最後までポガチャルに寄り添いサポートしていたのがソレルでした。平坦区間ではニルス・ポリッツとティム・ウェレンスがペースメイクを担うようです。残念なのは、長年ポガチャルのエースアシストを務めて来たラファウ・マイカの名前がないことです。グロスシャートナーを含めチーム・ポガチャルは刷新されることになるのでしょう。

 対する、チーム・ヴィスマ・リアースバイクは骨折明けのヨナス・ヴィンケゴーの参加を発表しています。同じく骨折明けのワウト・ファンアールトは5月下旬のツアー・オブ・ノルウェーで実戦復帰してからメンバー入りしています。ただ、ワウトは最初ジロ参戦でツールはパスする予定でしたから、このスケジュール変更が彼のモチベーションにどう出るかでしょう。

 その他のメンバーでは山岳アシストのウィルコ・ケルデルマンが昨年と同じく選ばれ、マルチな役割をこなすティシュ・ベノート と平坦区間やスプリント力が持ち味のヨーロッパ王者クリストフ・ラポルトも出場します。残念なのは昨年のブエルタを征し、ヴィンケゴーの山岳アシストして期待されたセップ・クスがクリテリウム・デュ・ドーフィネで感染した新型コロナウイルスからの回復が間に合わず、代役としてプロ2年目のバルト・レメンが選ばれたという発表が25日にあったことでしょう。この2年、ツールの山岳でヴィンケゴーを最後まで引き続けたクスの不在はヴィンケゴーには明らかにマイナスになるはずです。

 一方で注目されているのが今年モビスターから移籍してきた24歳のマッテオ・ヨルゲンソンです。次期エース候補と目されるヨルゲンソンは今年3月のパリ〜ニースでレムコ・エヴェネプールを退け総合優勝に輝き、直後のドワルス・ドール・フラーンデレンでは優勝。またドーフィネでもプリモシュ・ログリッチに次ぐ総合2位とキャリアハイの成績を残しているからです。ヴィンゲゴーの最終アシストは彼が担うことになるのでしょう。また、ヴィンケゴーが振るわなかった場合、タイムトライアルも苦手ではないヨルゲンソンが総合エースを務める可能性さえあるのではないでしょうか?
 そのほかでは、オランダ王者ディラン・ファンバーレが前哨戦であるクリテリウム・デュ・ドーフィネで鎖骨を骨折したため、代役にジロを走ったヤン・トラトニクが選ばれています。いずれにしても。昨年までは最強といわれたチームですが、年々UAEが力を付けてきているのに加え、ヴィスマは厄年のように主力メンバーに落車骨折が多発していて、エースアシスト不在の今年はチーム力が逆転しているかもしれません。
 



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