早々にセップ・クスが遅れアルメイダがコロナで離脱となったブエルタ・ア・エスパーニャはログリッジ1強になると思っていたら、ベン・オコーナーが予想外に健闘しています。第12ステージを終えた時点で3分以上のリードを保っているのです。
流石にツール・ド・フランスではポガチャル、ヴィンゲゴー、エヴェネプールという強力なライバルには全く歯が立ちませんでしたが、ブエルタは3年連続総合優勝しているログリッジ。昨年は初出場のジロ・デ・イタリアを大逆転で総合優勝をしている選手なのですから。
ログリッジがチームを離れたことでエースの役割を担うことになったセップ・クスはやはりアシスト向きの性格で、プレッシャーからか早々に遅れてしまいました、そんなヴィスマではワウト・ファンアールトがひとり気を吐いているのですが、アシストという枷外れたワウトは強い。昨年はファンデルプールの後塵を拝していましたが、今季は落車の影響で前半を棒に振る結果になりましたが、オリンピックの個人TTで銅メダル、ブエルタでは既にステージ3勝を挙げているのです。
今回はオコーナーがマイヨ・ロホを着ている関係でAG2Rがプロトンをコントールしなければいけないのですが、そもそもグランツールで総合優勝争いをした経験がないチームなので、集団コントロールが出来ず、終盤ではレッドブルが牽くシーンが多くなっていて、ここのところ大逃げが立て続けに決まっています。
今日からも山岳ステージが続きますが、そろそろレッドブルが集団コントロールを始めないとログリッジの総合優勝はどんどん遠のいてしまうでしょう。山岳賞を狙うアダム・イエーツやヤングライダー賞を狙うカルロス・ロドリゲス、総合4位に付けるカラパスも山岳なら積極的に動いてくるはずです。
注目は日曜日の第15ステージでしょう。最後に待ち受ける超級山岳バルグランデ・パハレスは登坂距離18.9kmと長く、平均勾配も7.4%、フィニッシュまでは平均12〜13%の過酷な登りなので、ここで総合順位が大きく動くことが予想されます。
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