CYCLINGFAN!!

自転車をこよなく愛し、自分の脚と熱いハートで幾つになっても、可能な限り、どこまでも走り続けます~♪

自転車の洗車を考える(2)

2024-07-21 09:40:11 | 自転車用品
 ワコーズは国内では有名なケミカル企業で優れた製品が多いメーカーですが、Muc-Offの製品を使うようになると、やはり日本と世界の差を思い知らされます。チェーンオイルはほとんどMuc-Offのセラミックルブに切り替えています。
 欧州ナンバーワンシェアを獲得し、急成長を遂げているイギリスのMuc-Off。今回はNANOTECH BIKE CLEANERを購入し使ってみました。これはバイクに直接スプレーし、数分待って水で洗い流すだけという非常に使い勝手の良い製品ですが、フレームは勿論、軽い油汚れ程度ならチェーンやスプロケットまで綺麗に洗い流せることが分かりました。

 危険な化学物質や酸を使用せず、バイクにも安心して使える弱アルカリ性で、カーボンファイバーを含むあらゆる自転車の部品と表面に安全で、シール、ケーブル、ブレーキパッドやローターも傷めません。環境に配慮した生分解性で、気兼ねなく使用できる製品になっています。
 ドライブトレイン周りのしつこい油汚れにはDRIVETRAIN CLEANERという製品もありますが、MTBなどのひどい汚れでもない限り、NANOTECH BIKE CLEANERで十分だと思います。これなら洗い流す水も少なくて済み、マンションの駐車場での洗車にも適しています。

 自転車をいつまでも綺麗に保つには小まめな洗車と注油は不可欠です。洗車を小まめにする習慣を付ければ、油汚れがこびりつくこともなくなりますので、洗車も楽になるという好循環を生むことにもなるのです。
 自転車の洗車は良い気分転換にもなります。特にこれからの熱い時期は、日陰で水を使う洗車は涼しくて心まで洗われたような気分になれます。洗車を怠り、油汚れがパーツにこびりつき、ブラシを使わなければ取り除けない状況になっていると、汗だくになりますが、細目に洗車をしていればそんな心配もありません。
 フィルタークリーナーを使っていた頃は、BB回り、特にフロントディレイラーやチェーンリングの洗車に結構神経を使いました。フィルタークリーナーは強烈に油分を分解してしまうので、BB回りはしっかりと水で洗い流し、しっかりと拭き取らなければならなかったからです。
 それがNANOTECH BIKE CLEANERならバイクやパーツにスプレーし3分放置して水で洗い流すだけですから、手間は半分以下になりました。水も小型の散水機で十分です。後は乾ききる前に残った水分を拭き取るだけです。

 ただ、チェーンの汚れに関してはチェーンマシーンが必要でしょう。私はペドロスのチェーンマシーンを使っていますが、これにも洗浄剤ではなくフィルタークリーナーを使っています。まず、フィルタークリナーで洗浄し、その後2・3度水を入れて洗い流すとかなり綺麗になります。チェーンマシーンもピンからキリまでありますが、安物は使い勝手が悪すぎるので、少し高価になりますが、ペドロスのチェーンマシーンをお勧めします。
 



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マイヨジョーヌの行方(5)

2024-07-20 11:50:01 | ツール・ド・フランス
 ツール・ド・フランスのクイーンステージも終わってみればポガチャルの強さばかりが際立つ結果に終わりました。このステージでもタイム差を付けられてしまったヴィンゲゴーは「総合優勝を目指す戦いは終わった」とコメントし敗戦を受け止めていました。言葉だけでなく走りを終え、ハンドルに項垂れかかる姿にも敗戦を覚悟せざるを得ない苦しさが滲んでいたように見えました。

 4月の大きな落車での怪我を乗り越え、第11ステージではゴールスプリントでポガチャルを下し涙していたヴィンゲゴーでしたが、怪我明けのぶっつけ本番で勝てるほどマイヨジョーヌは甘くなかったということでしょう。
 ヴィスマのチーム戦術は予想通り前待ち作戦で、逃げに3名のメンバーを送り込み、その中にはエースアシストのヨハンネセンが含まれていたのです。最初の超級ヴァルス峠(距離18.8km/平均5.7%/標高2,109m)の山頂をカラパスがトップ通過しマイヨ・アポア獲得へ一歩近づきます。最初は逃げに乗れなかったカラパスをEFのチームが懸命に働き、なんとかカラパスを逃げ集団に送り届けた結果でした。

 このステージ最難関標高2,802mの超級シーム・ド・ラ・ボネ(距離22.9km/平均6.9%)を迎え、逃げ集団は4分以上のタイム差を持って登り始めます。ここの頂上でマイヨジョーヌの行方が決まるので、ヴィスマが攻撃するものと思っていたのですが、ヨハンネセンを逃げに乗せたヴィスマは攻撃の手札が無く、アタックの無いまま集団で山頂を越えることになりました。この段階でポガチャルのマイヨジョーヌはほぼ確定となりました。後は安全に長く危険な下りを走り切るだけ。ポガチャルの回りにはアダム、アルメイダを含め4人のアシストがガッチリとガードして下りを終えました。超級でポイントが倍になるシーム・ド・ラ・ボネの頂上はカラパスがトップ通過し、アポア・ルージュを現実的なものにしました。
 3分51秒遅れでイゾラ2000に入ったプロトンは、UAEのソレルからアダムに牽引が引き継がれ、先頭とのタイム差を縮めながら集団を7名まで絞りこみます。ポガチャルはイェーツの他にアルメイダがいる一方で、エヴェネプールランダを残すのみ、ヴィンゲゴーにいたってはチームメイトがひとりもいない戦いを強いられます。この状況でも前待ちのアシストが下りてこないのには驚きました。チームはヨハンネセンでのステージ勝利に切り替えていたのです。
 それを見越したポガチャルが残り9kmでアタック。ヴィンゲゴーはついて行けずエヴェネプールにつきイチ状態でレースを終えることになりました。これでポガチャルの1998年のパンターニ以来のジロとツールのWツールがほぼ確実なものになりました。

 それにしても今年のポガチャルの強さは異次元の感じがします。昨年のヴィンゲゴーの個人TTの走りも異次元でしたが、マイヨジョーヌはポガチャルの失速によるものでした。今年のポガチャルの5分3秒というタイム差はポガチャルが自らアタックして得たものなのです。ジロ・デ・イタリアを調整にしたというのも妄想ではない気がしています。
 加えて、今年のUAEは山岳アシストが完璧な仕事をしています。この日も無理に逃げに乗る事をせず、落ち着いてポガチャルの周囲をガードし、最初のボネット峠でポリッツが速いペースを刻み次々とヴィンゲゴーのアシストを次々と振り落として行きました。最初の逃げに乗っていたラポルトも早々に遅れ、逃げにヴィスマが2人いるものの、イゾラ2000の麓ではUAEのアシストが4枚に対しヴィンゲゴーは丸裸になっていたのです。
 シバコフ、ソレルと牽き切りアダムが牽引を始め、アルメイダを残した状況でポガチャルがアタック。逃げていたメンバーをひとりまたひとりと抜いて行き、ステージ勝利のために送り込んでいたヨハンネセンを一機に抜き去ると余裕のポーズでゴールに飛び込んで来たポガチャル。ソレルを欠くアシスト陣でしたが、アルメイダの脚を温存しても勝ってしまうポガチャルにはもう脱帽するしかありません。

 マイヨ・アポアはこの日の超級の頂上を2つともトップ通過したEFのカラパスがポガチャルから奪い取ることに成功しました。今日も1級山岳が3つ残っているので安心はできませんが、どこかひとつでも山頂を取れればマイヨ・アポアを確実にできるでしょう。落車の怪我が心配されたギルマエもこの日も無事にゴールしていましたので、途中でリタイヤすることはないでしょう。マイヨブランはエヴェネプールで確定です。注目は総合2位に挙がれるか、ヴィンゲゴーがこの調子ならTTで遅れることも十分にあり得ます。TTの世界チャンピオンのエヴェネプールなら2分というタイム差は十分に逆転可能でしょう。
 高地に対する不安や気温の高さに対する不安など、開幕前には不安視されていたポガチャルですが、シーズンインを遅らせ、レース数も絞り、ジロを調整に当て、本番はツールと昨年から決めていたのかもしれません。ただ、計画は出来ても、それを実現できるかは別物なのですが、昨年のツールの敗戦がポガチャルをさらに強くした感じがします。負けず嫌いのポガチャルにとって、昨年のバッドデイがよほど悔しかったのでしょう。今のポガチャルを誰が止められるのでしょう。それほど今のポガチャルの強さは異次元です。
 今日も厳しい山岳が続きますが、安全圏の5分というタイム差を考えながらのペース配分で良いので、戦い方は楽になると思います。逃げは容認しヴィンゲゴーとエヴェヌプールマークでレースを消化するだけで良いのですから。
 



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マイヨジョーヌの行方(4)

2024-07-19 13:47:12 | ツール・ド・フランス
 今年のツール・ド・フランスも残すステージは3つ。そのひとつでクイーンステージになるレースが今夜始まります。2000mを越える超級を2つ超えた後に標高2024mのイゾラ2000を登る獲得標高4400mの超難コースです。特に2番目に登場する超級山岳シム・ド・ラ・ボネは標高2802mでフランスでは最も標高の高い位置にある舗装道路を選手たちは駆け上らなければならないのです。

 ”cime”とはフランス語で頂上を意味する言葉ですが、この頂上を誰が征することになるのでしょうか?クイーンステージの超級山岳で40Pが与えられる山頂はマイヨ・アポア・ルージュを狙う選手たちが取りに来ることも考えられます。総合優勝争いでは最大酸素摂取量の高いヴィンゲゴー向きなのですが、4月の落車で肺気腫を患った肺機能がどこまで回復しているのかが気がかりです。
 逆に酸素の薄い高地が苦手とされているポガチャルが、この2800mを越える山を無事に乗り越えられるのか、まさに山場となるステージです。3分11秒というタイム差があるポガチャルは、おそらく無理に動かないと思います。ここでヴィスマは必ず仕掛けてくるはずですが、セップ・クスを欠くヴィスマがどこまで厳しい攻めが出来るのかは分かりません。

 UAEはチームとしてこのステージは徹底的に守りに出るプランを立てていると思います。この標高なら流石のポガチャルも単独で動くことはしないはずです。とにかくこのボネを無事に登り・下ることが最優先してくると思います。この山頂は逃げに譲っても何の問題もないからです。ポガチャルの目標はあくまでもマイヨジョーヌでマイヨ・アポアは結果的に付随しているに過ぎないのですから。
 ただ、逃げや山岳ポイントを取りたい選手とは別に総合優勝争いは起こります。ヴィスマはたとえ逃げが形成されていても、ポガチャルとのタイム差は詰めなければならないので、攻め処はここと、最終日の個人TTしか残されていないのです。翌日の第20ステージは獲得標高は4800mとこの日より高いのですが、ひとつひとつの峠の標高は1000m級で。こちらはポガチャル向きだからです。

 ツール2週目はヴィンゲゴーの回復に驚かされましたが、3週目を迎えエヴェネプールにもおいていかれるステージもあり、昨年とは逆にバッドデイがヴィンゲゴーの方に来ているのではないかと思われます。ここ2年はマイジョーヌを着るヴィンゲゴーをポガチャルが追うという構図でしたが、今年は逆です。「マイヨジョーヌ・マジック」という言葉もあるように、マイヨジョーヌは来ている選手に自信と力を与えてくれる存在なのは、ツールを長く見続けていると良く分かります。昨年の個人TTでのヴィンゲゴーの走りや、今年のプラトー・ド・ベイユでのポガチャルの走りはまさにこの「マイヨジョーヌ・マジック」なのだと感じてしまいます。
 ただサイクル・ロードレースに100%ということはありません。本人の能力にかかわらず機材トラブルや落車に巻き込まれる等々、自分の力だけではどうしようもない事が起こりうるスポーツなのです。だからこそ、チーム戦術やアシスト達の働きがより重要になるのです。リスクを避けていると勝利は遠のきますし、リスクを背負わなければつかみ取れない勝利もあります。UAEとポガチャルにとってはタイム差があるので、リスクは避けるはずですが、ヴィスマはリスクを負ってでも攻めなければならない局面なのです。
 おそらくこのシム・ド・ラ・ボネの頂上でマイヨジョーヌの行方が決定的なものになるはずです。今のポガチャルが大きく遅れるとすればここしかないからです。この頂上をヴィンゲゴーと同タイムで登れればマイヨジョーヌはポガチャルで確定するはずです。この登りでヴィスマがどんな作戦で来るのかが楽しみです。
 
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自転車の洗車を考える(1)

2024-07-19 08:50:48 | 自転車用品
 以前「チェーンオイル考」で自転車の注油の大切さに触れましたが、注油の前には洗車が欠かせない作業になります。特に海沿いの道を走った後はバイクの汚れが目立っていなくても、細目に洗車をしていないと潮風の影響でパーツの錆びの原因になることも少なくありません。
 この国では雨ざらしのママチャリが当たり前のようになり、汚れは雨が洗い流してくれると考えている人も少なくないのでしょう。ただ、酸性雨が多くなり、雨ざらしの自転車は確実に錆びて行きます。錆びの原因は酸化だからです。

 私はロードバイクに乗り始めた頃、ショップでの洗車講習会を受け、ワコーズのフィルタークリナーを使うことが多くなっていたのです。ショップの店長がメカニックとしてツールド北海道に参加していることもあり、最初に教わった洗車方法がフィルタークリナーを刷毛を使ってバイクに塗り、後は水をかけて洗い流すだけという至ってシンプルなものでした。これはレースの現場で効率よくバイクを洗車する実践的な方法のようです。
 これだとフレームの汚れは勿論、コンポやチェーン、スプロケットの隙間に入り込んだ油汚れまで綺麗に洗い流せるので、非情に便利な方法でした。ただ、戸建てからマンションに引っ越してからは、水道水で勢いよく荒い流すことが不可能になり、洗車後のフィルタークリーナーの匂いが気になるようになり、パーツやスプロケットの隙間汚れに限定して使うようになりました。

 水道水を使って勢いよく荒い流せるのならフィルタークリーナーを使うのが一番確実で、綺麗になります。ひとつ注意するとすれば、BBやハブ周りは避けることです。フィルタークリーナーがBBやハブの中に入り込むとベアリングをシールしているグリス等も溶かしてしまうからです。
 この方法はプロ仕様でBB交換なども自分で出来る事が前提の方法なので、初めての方はBBはホイール周りは避けることをお勧めします。ただ、リアディレイラーやブレーキマウントの隙間に入り込んだ油汚れなどを落とすのには、フィルタークリナーを刷毛で塗る方法は非常に効果的です。フィルタークリーナーも色々なメーカーが出しているのですが、値段は高いのですがワコーズの製品が一番効果がありました。
 



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マイヨジョーヌの行方(3)

2024-07-18 11:33:29 | ツーリング
 今年のツール・ド・フランスも最終週を迎え、マイヨジョーヌの行方が見えて来ました。前日は平坦ステージということもあり総合上位に動きはありませんでしたが、続く第17ステージでは逃げが容認されたものの、後方で総合争いはポガチャルが積極的な動きを見せ、微妙ながらタイム差が付いてしまいました。

 逃げ集団にいたラポルトとファンアールトにべノートまで下がりタイム差を最小限に留めたヴィンゲゴーですが、総合3位のエヴェネプールにはタイムを縮められるという予想外の事態になっています。何よりアルプス3連戦の初戦でヴィンゲゴーがライバルに対し隙を見せてしまったことは、今日からの最も厳しい山岳ステージでは不利に働くことは間違いないでしょう。
 総合を争うチームが逃げを容認したため、EFのカラパスには最大のチャンスが訪れました。ここまで何度も逃げを試みたものの、総合争いの煽りを食ってステージ優勝を逃し続けていましたが、総合上位勢を除けば登りでの脚が際立っていたカラパスがツール初勝利を飾りました。これまでジロの総合優勝やブエルタでのステージ勝利はあったカラパスですが、ツールでのステージ優勝はありませんでした。昨年もイネオスから移籍してEFのエースとしてツールに臨んだのですが、初日の落車で早々にリタイヤしていたのです。3年前には東京五輪で金メダルを獲得しているので、この程度の走りを見せても不思議の無い選手だったのですが、ツールではポガチャルやヴィンゲゴーといった化物たちの存在ですっかり影が薄くなっていたのです。

 今年は序盤タイム差無しの順位でマイヨジョーヌも身に着けていたのですが、次の日にポガチャルの強烈なアタックの前にマイヨジョーヌをポガチャルに奪われてしまい、マイヨジョーヌはその後ずっとポガチャルが守り続けているのです。そのマイヨジョーヌの行方ですが、ほぼポガチャルで決まりかけているようです。2位ヴィンゲゴーには3分11秒、3位エヴェネプールには5分9秒というタイム差はポガチャルにアクシデントさえなければ逆転は難しい数字です。

 この日のステージは逃げを容認したことで総合争いは無いと思っていたのですが、最後の1級山岳でポガチャルがアタック。ステージ優勝争いは数分も前で行われていたのですが、ヴィンゲゴーの様子を見ての動きだったのかもしれません。遅れてアタックしたエヴェネプールにも遅れととったヴィンゲゴーはここにきて初めて弱点をさらすことになってしまいました。昨年のポガチャルがそうだったように、怪我明けの急仕上げの反動が最終週に出るパターンなのでしょうか?
 ただ、逃げ集団に3人もチームメイトを乗せていたヴィスマはラポルト、べノートやファンアールトまで降りて来て懸命にヴィンゲゴーを引き上げ、何とかポガチャルには追い付いたものの、ゴール前のアタックにも反応できず、ポガチャルに2秒のタイム差を与えてしまったのです。エヴェネプールはさらに15秒タイム差を奪っていたのです。
 横風分断を狙ったアタックが戦でバラバラにされたUAEのアシスト陣には心配はありますが、今年のUAEはアシストの役割が明確にされていて、この日離されたアシストも今日に備えて脚を休めていた可能性もあります。新型コロナの影響で早々にアユソを失っているUAEはこれ以上アシストは減らせないので、無理をしなくて良いステージではアシストを休ませるという選択をしている可能性はあります。
 今日からは獲得標高が4000mを越えるアルプス決戦が始まりますが、ポガチャルはあくまでもヴィンゲゴーマークで、隙あればアタックしてタイム差を広げれば良い状況なのは圧倒的に有利なはずです。意外だったのはエヴェネプールの成長でした。もしかしたら総合2位と3位が入れ替わることはあるかもしれません。
 ジロの時もそうでしたが、ポガチャルのアタックに即座に対応した選手は潰れて行ったのを思い出しました。第15ステージでエヴェネプールがポガチャルのアタックに無理について行かなかったことが吉と出るかもしれないのです。 
 この日のポガチャルは落ち着いていて、逃げに乗っていたメンバーがヴィンゲゴーに合流することを予想し、下りで踏み止め後続の合流を許します。エヴェネプールのアタックには反応せず、相手はヴィンゲゴーひとりと決め、最後にもアタックを見せ2秒というタイム差を開いて見せたのです。これは第11ステージのリベンジにも見えました。大人に成長したポガチャルはWツールへの道を着実に歩んでいるようです。
 



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