昨年のリベンジとして、今年最大の目標だった『富良野アースライド』に参加してきました。
今年から大会名称が『グレイトアース富良野ライド』と変更になり、距離も昨年までと比べ全てのコースで5kmほど長くなっていました。これはスタート時の渋滞を避けるために、信号の多い市街地を避けるための措置だと思います。
幸い天候にも恵まれ快適なライドを堪能することができました。とはいえ、残念なこともありました。一番の楽しみにしいた富良野メロンが、春先の天候異常のせいで不作のため、第1エイドの富田メロンは例年のカットメロンではなく、ソフトクリームの上に角切りメロンをトッピングしたものになっていたのです。
麓郷へ登るためには足切り時間があり、最初11時と発表されていたのですが、前日に12時に変更になっていたので、時間的な余裕も出来たのですが、トイレタイムも含めて15分ほどの休憩でスタートすることになりました。
第2エイドの日の出公園ではジンギスカンにアスパラ、茹でたジャガイモにおにぎりでしっかりと朝食(まだ9時前だったので)を取り、第3エイドの拓真館を目指します。昨年はここからのペースを誤ってしまい、あえなくハートブレイクという結果に終わっていますので、無理にアウターは使わずにインナーメインで走ることに決めていました。
大会前日に行われた白戸太郎さんの「ロングライド講座」でも云われていたのですが、このコースは前半で無理をすると後半がかなりキツクなるコースレイアウトになっているようです。白戸さんはしきりに「ギア2枚は軽くしましょう」と言っていましたが、昨年の経験からアウターで無理をしなければ何とかなるはずだと考えていました。
115kmの北の国からコースを走ってみて感じたことは、麓郷の登りより、上富良野から美瑛にかけてのアップダウンの方がキツイということでした。この間の距離はわずか16kmほどなのですが、鋸の歯のようなアップダウンが結構脚と心臓に応えるようです。ひとつひとつの登り距離は短いのですが、結構勾配があるので、個人的には苦手なコースのようです。
昨年の経験から、最初の登りからギアをインナーに固定し、6・7分程度の力でのんびりと周りの丘陵地帯の風景を楽しむ気持で走りました。下りで離した女子に登りであっさり抜かれるという憂き目にもめげずひたすらマイペースを守り、無事拓真館へ到着。今年はここでのメロンソフトクリームはなく、チュロスとクッキーにチョコという補給食だけでした。ここで30分ほど休憩を取り、いざ足切りポイントへ。
2度目の日の出公園はスルーし、第4エイドの東中あつまるーむへ。ここへ12時までに到着できないと、北の国からの115kmコースを走る権利を失うのです。休憩を少なめにして走っても私たちの到着が11時15分でしたから、足切り時間の11時という設定は相当に厳しいものと言わざるをえません。直前で12時に変更されていなければ私たちもアウトだった訳ですから。
ここで30分ほど休憩とバナナで補給を取り、いざ麓郷への登りへ。前半の5kmで250mほど登るコースはほぼ直線道路で、脚よりも心が折れる登りでしたが、意外と勾配は緩く、無理をすればアウターでも登れてしまう感じでした。これなら美瑛の丘陵地帯の方がキツかったなあと思いながらも、ひたすらインナーギアを回し続けました。途中、天然の給水ポイントが2箇所あり、自然の湧き水で給水しながら最初の登りを無事クリア。
ここから麓郷まではアウターギアで走ることができました。第5エイドの五郎の石の家では富良野名物の鶏ザンギが待っていました。北海道では何故か鶏のから揚げを「ザンギ」と呼ぶのです。あまりの美味しさに2つも食べてしまいました。五郎の石の家の写真を撮ろうと思っていたのですが、見学料300円に加え、かなり森の奥まで歩かなければならず、入口の写真を撮っただけで断念。
ここまでくれば残り30kmなので、楽勝と思っていたのですが、ここからが結構キツイコースになっていました。3kmほど下った後は10kmほどの登りが続き、最後のエネルギーを絞り取られる感じでした。ここまでずっと温存して来たリア28Tのギアをとうとう使う嵌めになってしまいました。
最後は200mほどを一機に下って第6エイドの鳥沼公園へ。ここでは昨年同様焼きたてのソーセージを2本、とても美味しく頂きました。ただ、昨年あった焼きたてパンが今年はなくとても残念でした。
ゴールまではゆったりと流し、完走証とタオルを貰いイベント終了。帰宅時間は夜の8時近くになっていました。十分に水分を取っていたつもりだったのですが、体内からは相当水分が抜けていたようです。疲労感はないのですが、気が抜けてしまった感じでした。
意外とあっさり目標がクリアできてしまうと、逆に物足りなさを感じてしまうもののようです。次は9月の美瑛センチュリーライドを目標にします。あの美瑛の丘陵地帯を2日間で160km走るのは相当ハードかもしれませんが、夏場の走り込みで何とか完走できるようにしたいと思っています。