とにかく今年の冬は長く、12月からずっと雪の中です。春分の日の今日に至っても札幌の積雪は50㎝を超えているのです。6年前には既に往復50㎞を超えるライドを楽しんでいたというのに…1月まではむしろ寒さは厳しかったものの雪は少なく、一度は20㎝ほどまで積雪は減っていたのですが、2月に入ると雪の日が多くなり、一機に積雪量は90㎝近くにまで増えてしまいました。

今月に入り暖かな日も増え、一度幹線道路からは雪の姿が消えたのですが、先週末からの積雪で再び冬へ逆戻りです。昨年秋に新調したMTBもスパイクタイヤを履かせると全く別の乗り物となり、乗っていても全く楽しくないのです。スパイクによる路面抵抗の大きさは走りから楽しさも奪ってしまうようです。

ということで、ストレス発散はもっぱらローラー台の上でということになるのですが、風も感じない、ただただ汗をかくだけのトレーニングが楽しいはずもなく、モチベーションは下がるばかり。そこで、沸いて出るのは物欲の数々。

まず、最初に購入したのがフィジークの3DプリントサドルVento Antares Adaptiveでした。5万円を超える買い物でしたが、ローラー台のCAAD10で早速使ってみるも、モチベーションを保てたのはわずか数日でした。

そこで、今度は小物をAmazonで買い始めることになります。フルフィンガーのサイクルグローブにエアロソックス、トゥーカバーといったシーズンインを見据えたものでした。春の訪れを夢見ながら、小物を揃えても、ワクワクするのはやはり1週間が限度でした。

次にまたサドルを買うことになってしまったのです。バイクを複数所有していることもあり、お気に入りのサドルの寿命が来ていることもあり、いずれ買い替えが必要だったこともあるのですが、カーボンロードに乗るようになってからなかなかそのチャンスがありませんでした。アルミロードの時ほど振動による影響がなくなっていたためです。

サドルに関しては昨年から色々と調べていたのですが、最初の候補に挙がっていたのがプロロゴのNAGO R4だったのです。ポガチャルが使っていたこともあり、今年は第4世代のSupersix EVOにこのサドルをと決めていたのですが、年末にポガチャルがサドルをプロロゴからフィジークに替えたことに影響され3DプリントのVento Antares Adaptiveを買うことになってしまったのです。

ただ、ずっと調べて来たNAGO R4も諦めきれずに買うことになってしまいました。2つのサドルの乗り比べでさらに1週間モチベーションを保ち、その間にクランクセットも105のショートクランクも併せて買い、モチベーションはとりあえず持続中。クランク長は160㎜です。

最初は入荷時にバイクを持ち込み交換作業をしてもらう予定でしたが、再びの雪で、バイクが持ち込めなくなってしまったのです。わずか1日で10㎝ほどの積雪があり、路面状況が一機に悪化してしまったからでした。それが先週末のことです。

ここまでで総額10万円ほどの買い物をしたことになります。若い頃ならいざ知らず、生い先の短い者としては、試したいことは試しておきたいという気持ちが強くなっているようです。10年前なら10万円の買い物は躊躇っていたはずです。ただ、第4世代のSupersix EVOを衝動買いした時もそうですが、先が短いと決断がし易くなるのかもしれません。後何年ロードバイクを楽しめるのかは分かりませんが、もう、今年出来ることはしておかないと後悔する年齢になっていることは間違いないでしょう。

そんな中、新たにシューズも新調することになりました。昨年はDTMのシューズを買うと決めていたのですが、DTMのメッシュシューズは夏場の短い北国では使用期間が短過ぎるので、シューズではなくサドルを買うことにしたのです。一冬で4か月以上ローラートレーニングを強いられるのなら、むしろローラー台専用のシューズがあっても良いのではと考えるようになりました。

そんな時、シマノのオンラインショップ限定モデルのMX-100が10%OFFで購入出来ると知り、買うことにしました。以前から気になっていた製品でしたが、価格が1万円以下のため送料が発生してしまうのです。北海道への送料は離島と同じで1,100円なので、併せて買う商品を迷いに迷いここまで来ていたのです。且つては8,800円だったのですが、今は1割UPの9,680円になっていましたが、10%OFFならほぼ同じ価格になります。併せ買いする製品も無かったので、色違いを2足買うことにしました。

このシューズは今私が使っているXC-702やXC-300の最下級モデルでBOAダイヤル式ではありません。ソール剛性はXC-300と同じ5で、重量は320gとBOAダイヤルの無い分XC-300より10gほど軽いのがメリットかもしれません。

素早く履き脱ぎできるY字型クロスストラップというのが最大の魅力でしょう。レースで使用するならソール剛性や重量は気になりますが、ローラートレや普段の練習ライド程度なら大きな問題は無いはずです。ただ、ワイドサイズではないので、長距離ライドで使用するのは無理だと思っています。そこはXC-300やXC-702があるので大丈夫でしょう。

それにしても、今年の冬は長過ぎました。春分の日を迎えても50㎝を超える積雪が消えるまではもう少し時間がかかりそうです。例年なら4月上旬には積雪がゼロになる札幌ですが、そこまでもう2週間だというのに、沸いてくるのは春の気配ではなく物欲ばかりで途方に暮れる日々が続いています。