CYCLINGFAN!!

自転車をこよなく愛し、自分の脚と熱いハートで幾つになっても、可能な限り、どこまでも走り続けます~♪

自転車の洗車を考える(1)

2024-07-19 08:50:48 | 自転車用品
 以前「チェーンオイル考」で自転車の注油の大切さに触れましたが、注油の前には洗車が欠かせない作業になります。特に海沿いの道を走った後はバイクの汚れが目立っていなくても、細目に洗車をしていないと潮風の影響でパーツの錆びの原因になることも少なくありません。
 この国では雨ざらしのママチャリが当たり前のようになり、汚れは雨が洗い流してくれると考えている人も少なくないのでしょう。ただ、酸性雨が多くなり、雨ざらしの自転車は確実に錆びて行きます。錆びの原因は酸化だからです。

 私はロードバイクに乗り始めた頃、ショップでの洗車講習会を受け、ワコーズのフィルタークリナーを使うことが多くなっていたのです。ショップの店長がメカニックとしてツールド北海道に参加していることもあり、最初に教わった洗車方法がフィルタークリナーを刷毛を使ってバイクに塗り、後は水をかけて洗い流すだけという至ってシンプルなものでした。これはレースの現場で効率よくバイクを洗車する実践的な方法のようです。
 これだとフレームの汚れは勿論、コンポやチェーン、スプロケットの隙間に入り込んだ油汚れまで綺麗に洗い流せるので、非情に便利な方法でした。ただ、戸建てからマンションに引っ越してからは、水道水で勢いよく荒い流すことが不可能になり、洗車後のフィルタークリーナーの匂いが気になるようになり、パーツやスプロケットの隙間汚れに限定して使うようになりました。

 水道水を使って勢いよく荒い流せるのならフィルタークリーナーを使うのが一番確実で、綺麗になります。ひとつ注意するとすれば、BBやハブ周りは避けることです。フィルタークリーナーがBBやハブの中に入り込むとベアリングをシールしているグリス等も溶かしてしまうからです。
 この方法はプロ仕様でBB交換なども自分で出来る事が前提の方法なので、初めての方はBBはホイール周りは避けることをお勧めします。ただ、リアディレイラーやブレーキマウントの隙間に入り込んだ油汚れなどを落とすのには、フィルタークリナーを刷毛で塗る方法は非常に効果的です。フィルタークリーナーも色々なメーカーが出しているのですが、値段は高いのですがワコーズの製品が一番効果がありました。
 



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ペダル考(3)

2024-07-04 09:32:34 | 自転車用品
 一口にビンディングペダルと言っても種類は様々です。日本で一番多く使われているのはシマノのSPDとSPD-SLという2種類のべダルです。ロード用にSPD-SLがMTBやツーリング用にはSPDが使われるのが一般的です。

 とはいえ、シマノがビンディングペダルを制作し始めたのは遅く、シマノがSPDペダルを世に出したのは1990年の事でした。ビンディングペダルの元祖はLOOKで、1984年にリリースされたルック・PP-65が原点とされています。それまでは、足(シューズ)をトゥクリップ&ストラップでペダルに固定する〝クリップ式〞が主流だったのです。プロもこのタイプを長年使用していたのですが、これは今でも競輪などのピスト競技で使われています。また、ロングツーリストが使用しているケースも見かけます。
 現役時代のランス・アームストロングはシマノのSPDシューズにLOOKのクリートを無理やり装着し、レースに出ていたようです。これをきっかけにシマノはSPD-SLを開発せざるを得なくなったのでした。

 今はシマノのシェアが圧倒的になり、2つ穴のSPDタイプと3つ穴のSPD-SLタイプという分類になっていますが、3つ穴のビンディングの元祖はあくまでLOOKなのです。2つ穴の元祖はシマノです。
 ロードレースでは主に3つ穴のビンディングがほとんどですが、先のLOOKやシマノ以外にもTIMEやスピードプレイなどを使用している選手もいます。ただ、プロツアーではニュートラルサポートがシマノかMAVICに限られているので、シマノのSPD-SLを使う選手が増えているのが現実です。特にコンポーネントをシマノがDura-Aceを使用している選手はポガチャルやファンデルプール等はPD-R9200を使用するケースが多いようです。昨年、シマノからSRAMにコンポーネント替えたヴィスマ・リアースバイクはペダルもスピードプレイに替えているようです。

 アルベルト・コンタドールが使用し一躍有名になったスピード・プレイは今はWAHOOに買収されてしまいました。LOOKやTIMEを好む選手もいますが、今では少数派でしょう。レースで本格的に使用するのでなければ、クランクブラザーズのように脱着が簡単なSPDペダルもあります。
 私はツーリングが主ですから、歩いて飲食店に入ることも多いので、あえて歩き易いSPDペダルをずっと使用しています。SPD-SLは一度も利用したことがありませんので。ここではSPDペダルを中心に書いて行くことになります。
 



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北海道スポーツサイクルフェスティバル

2024-06-29 15:08:28 | 自転車用品
 東京や大阪のような大都市圏ではサイクルモードの様な自転車や関連商品の展示会が毎年のように行われています。その点、北海道は大都市圏から離れていて。土地は広いのですが、マーケットの規模はけた違いに小さいのです。これだけ。走る舞台が揃っているというのに残念な限りです。
 近年はニセコ・クラシックやニセコ・グラベルという大会も始まり、むしろ札幌よりもニセコエリアの方にメーカーも力を入れる傾向にあるようです。ただ、ニセコは札幌から高速でも1時間半以上かかりますので、自家用車を持たない身としては。なかなか脚を運ぶことはできません。

 そんな中、北海道スポーツサイクルフェスティバルが毎年1回開かれているのです。今年で16回目の開催になるのですが、なかなか、知名度が上がらない印象があります。北海道で有名ブランドバイクに直接触れ、試乗もできるお祭りなので、もう少し盛り上がって欲しいと願っています。2020年から3年間はコロナ禍で開催されず、残念な思いでしたが。昨年から再び開催されています。

 最初の頃は人手も足りず、2日間終日とあるメーカーのブースでお手伝いをした頃が懐かしい。ただ、今年は開催が1ヶ月遅れとなってしまったため、全国各地のイベントと重なり、出店するメーカーは減っていました。そもそもCYANYONのような通販型のメーカーは元々出店はありませんでしたが、今年はスペシャライズドやジャイアントといったメーカーの出店はあり、SRAMの新型REDを搭載したターマックSL8やジャイアントの新型TCRなどなど、良い目の保養をさせてもらいました。

 例年は5月末の開催で長袖ジャージでも寒いこともあったのですが、今日は札幌も真夏日予報で、サイコンの温度計は35度を表示していました。昨日、ハンドル交換を済ませたばかりの第4世代のSupersix EVOに45mmのディープリムを履かせたライドは。今日が初めてです。

 片道10kmほどの会場まではまったりとサイクリング。会場内はバイクを押しながら様々なブースを覗いて来ました。特に今年はMETのヘルメットとDMTのシューズのブースがあり、ポガチャルが使用しているヘルメットとシューズを試着して来ました。METのヘルメットは以前に使用していたのですが、アジアンフィットが無く、私の頭に併せるとLサイズになり、キノコ頭になってしまうのでした。

 今回試着したポガチャルも使用しているモデルもやはりLサイズになってしまい、カッコは良いのですが、私が被るとやはりややキノコ状態でした。ヘルメットは今使用しているLAZERのGENESISが軽量で比較的外観も小さ目で気に入っています。デザインはMETですが、フィット感はLAZERになってしまいます。
 ただ、今回はポガチャルも使用しているDMTのシューズは魅力的でした。流行りのBOAダイヤル式でなく、あえて紐のシューズなのですが、これが軽いのです。アッパーはメッシュで伸縮性があり、フィット感は抜群でした。残念ながらSPDのモデルは無く、私は使用できませんが、SPD-SLを使用している方にはお勧めの一品でしょう。

 SPDタイプもありましたが、MTBのクロスカントリー用のシューズで、BOA式でした。ただ、これもフィット感が良く、シマノのシューズとは比較にならない程軽いのが特徴でした。サイズは伸縮性の高い素材なので、39でも行けそうでしたが、春や秋に厚手のソックスを履くと流石にキツそうなので、40が良さそうでした。行きつけのショップで取り寄せはOKだそうなので、今後の課題になりそうな製品と出合うことが出来ました。
 
 
 





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エアロフレアハンドル装着

2024-06-29 08:00:32 | 自転車用品
 今年ずっとプロのロードレースを観続けていて、いよいよツール・ド・フランスが開幕となります。久々にTVで真剣にロードレースを観たことで、気が付いた点がいくつかありました。その最たるものがフレアハンドルを使用している選手が増えていたことでした。
 そもそもフレアハンドルはグラベル用に使用されるものと勝手に思っていたのですが、近年はブラケットの突起部を握り込むようなフォームが主流になっていて、これがエアロ効果の高いフォームとされているのです。且つては下ハンを持って空気抵抗を減らす選手が多かったのですが、近年はほとんどの選手はあまり下ハンを持たないようです。
 加えて、UCIがハンドルの長さやブラケット設置位置の規制したこともあり。ブラケット位置をできるだけ内側にするために、下ハン部分が「ハの字」に広がったフレアハンドルを多用するようになったのです。ハンドル幅はドロップの端々で決まりますので、製品によっては、ドロップの外側とブラケット部との差が30mmもある製品もあるようです。

 ジロ・デ・イタリアを征し、ツール・ド・フランスでも優勝候補に名が挙がっているタディ・ポガチャルはENVEのSES AERO HANDLEBARというエアロフレアハンドルを使用してます。このハンドルは40/35で50mmもの差がある製品ですが、取り扱い店が限られていて、私が利用しているショップでは取り扱いがありませんでした。

 新しいシマノのSTIレバーのブラケットは内側に10度傾けてあるのですが、通常のブラケットに比べ、ブラケットを握り込んでエアロフォームを取った時に、ギアが1枚程度の違いを感じました。私も第4世代のSupersix EVOのハンドルバーをVisionのMETRON AERO ACRの400mmを購入しました。これは片側5mmのフレアハンドルで、下ハンでは420mm、ブラケット部では380mmになります。これまでに比べさらに10mブラケットが内に入るので、どの程度のエアロ効果が得られるのかが楽しみです。

 今回はハンドル交換に加え、ケーブルのフル内装までしていただいたので、少し時間がかかってしまいましたが、ショップの皆さんのご苦労に感謝です。Gi2ならケーブルは完全内装なのですが、私のは機械式105なので、最初はシフトワイヤーが外に出ていたのです。これでは見た目ですぐに機械式と分かってしまうのです。ワイヤーが完全内装になったことで、見た目だけでは機械式かDi2かの区別はつかなくなりました。
 最初のロードバイクはケーブルは全て外装でした。それがCAAD12からはケーブルがフレーム内を通るようになり、ブレーキケーブルは内装です。第3世代のSupersix EVOも同様でした。ブレーキケーブルが内装になった時にも感じたことですが、やはりケーブルが外に出ていると何かと不便で、特にヘッドチューブ周りにケーブルが出ていると、ライトをサイコンマウントの下に付けようとすると、ケーブルが邪魔で上手く付かないこともあったのです。
 ケーブルの完全内装にはエアロ効果もあります。とにかくバイク正面に空位に当たるものがあると乱流が生まれ、空気抵抗が増えるのです。これはホイールのスポークも同様で、丸スポークよりも扁平スポークの方が空気抵抗が少ないのです。丸くないケーブルは無いので、結構な空気抵抗を生み出してしまうはずなのです。

 今日から2日間の日程で札幌では北海道スポーツサイクルフェスティバルが開催されます。これは道内最大の自転車展示イベントで、かりのメーカーが名を連ね、試乗もできるので、毎年楽しみにしているイベントです。近年はコロナ禍で開催されない年がありましたが、昨年からは再び開催されるようになっています。これから、新しいバイクで行って見る予定です。
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ペダル考(1)

2024-06-26 14:44:55 | 自転車用品
 自転車のペダルには足を固定しないフラットペダルと固定するビンディングペダルの2種類があります。一般的なママチャリ等には足を固定しないフラットペダルが装着されています。一方、ロードバイクの場合、ペダルの回転を効率的にするためにビンディングペダルを使用するのが一般的です。
 まず、一般的なフラットペダルのメリットとデメリットから考えてみましょう。フラットペダルの最大のメリットはやはり、その使い易さでしょう。子供から高齢者まで、誰でも手軽に使うことができるのは、自転車の普及には欠かせません。日本の自転車普及率は人口100人あたり68台で、世界6位です。ちなみに1位は自転車王国オランダで、人口100人あたり109台と人間の数より自転車の台数の方が多いのです。
 一口にフラットペダルといっても色々な形の製品が作られています。ママチャリに使われているプラスチック製のものから、MTBでも使われるような軽量なアルミ製の製品もあります。また、踏み面の形状や広さも様々です。

 ペダルの構造は大きく分けて、踏み面のボディ、自転車のクランクと繋ぐためのシャフト、シャフトの両端あるベアリングの3つに分かれています。ベアリング部にはさらに細かなパーツが使われていますが、ここでは触れません。
 ペダルというとどうしても踏み面ばかりに目が行ってしまいますが、シャフトやベアリングも重要なパーツになります。ママチャリでは気にならなくてもシティバイクやクロスバイクに乗り始めると、気なって来る部分でもあります。例えば、軽いペダルのシャフトはクロモリではなくアルミですし、ベアリングのシール方法によってペダルの回転が変わって来ます。

 踏み面も大事で、踏み面の形状によっては。雨の日に足が滑ったり、逆にペダルが靴底に食い込んで、シューズをダメにしてしまうこともあるのです。一般的なママチャリに付属してくるブリジストンのフラットペダルはボディはプラスチックでシャフトはクロモリで、ベアリングシールもしっかりしていますが、回転は良くありません。踏み面がプラスチックなので雨の日は滑り易いのが欠点ですが、シューズには優しいのが特徴です。ママチャリを通勤・通学で毎日使うなら、お勧めのペダルです。もう少し上なら三ヶ島のMT-FTでしょう。これも踏み面がプラスチックですが、シャフトとベアリングは少し上です。価格も2千円以下と比較的手軽です。

 私もロードバイクに乗る迄はずっとフラットペダルでした。今でも通勤用のグラベルロードには三ヶ島のアルミ製のペダルを、冬用のMTBには踏み面の大きなプラスチック製のペダルを使っています。加えて、この冬の骨折の影響で春先はロードバイクもフラットペダルで乗る事になりましたが、リハビリのための室内ローラー用にAmazonで購入したCXWXCのペダルを流用しました。このペダルは踏み面が広く、装具装着でも何とかペダリングが出来ました。
 
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