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CYCLINGFAN!!

自転車をこよなく愛し、自分の脚と熱いハートで幾つになっても、可能な限り、どこまでも走り続けます~♪

ショートクランクの効果を考える(1)

2025-04-22 15:01:36 | 自転車用品
 今年の最大の目玉は第4世代のSupersix EVOにアセンブルした160㎜のショートクランクです。ポガチャルが165㎜のクランクを使用したことが注目され、今年はヴィンゲゴーが150㎜という破格のクランクを使用したことも大きく取り上げられました。ただ、流石に150㎜のクランクはおそらくほとんど流通していないはずです。

 私が最初にフレーム組みをしたCAAD10はアルテグラの10速でしたが、自分の身長を考慮してクランク長は165㎜を選択しています。このバイクはこれまでで最長の7年間乗り、今もローラー台専用として現役です。

 今回、クランク長を選ぶ時にこの165㎜を基準にしました。CAAD12も第3世代のSupersix EVOも完成車なのでクランク長は170㎜です。そこで、CAAD10と同じ165㎜にするのがベストかもしれないとは考えたのですが、ショートクランクのメリットを実感し易くするために、敢えて160㎜にすることに決めたのです。160㎜がシマノで最短のクランク長になります。

 クランク交換は既に済ませていたのですが、路面状況の問題もあり、なかなか第4世代のSupersix EVOに乗れずにいたのですが、今日初めて銭函往復で36㎞ほど走って来ました。スタート時の気温は8度と肌寒かったのですが、晴天で風も弱そうだったので、走ることを決めました。

 最初に感じたことは踏み出しが重いということでした。これは、単純にてこの原理で、クランクが長い方が小さな力で物を動かすことが出来るという物理の法則に則っています。ただ、クランクが回り始めると、状況が一転しました。これまでの感覚より5~10rpmほどケイデンスが上がっていたのです。

 ストップ&ゴーが多い街中では、ギアを1枚余分に軽くして踏み出し、徐々にギアを掛けて行けば特に脚に負担がかかることはありませんでした。ショートクランクの欠点は瞬発的なパワーが出し辛いことでしょう。スプリントや急激なスピードUPには不向きなのは間違いなさそうです。

 ただ、予想通り脚は良く回りケイデンスは確実に上がります。単純に重いギアを踏むだけならクランク長は長い方が良いのですが、軽いギアを多く回すのにはショートクランクに利があるようです。クランクが長くなれば回転の径が大きくり、より多くのパワーが必要になりますが、クランクが短ければ回転の径も小さくなるため、回転毎のパワーが少なくて済むという理屈です。

 脚力があり大きなパワーが出せる人ならクランク長は長い方が向いているはずです。逆に脚力が無い人にはショートクランクの方が向いていると思っています。特に私のような年齢になると、筋力も落ちて来るので有難いと感じています。ただ、160㎜が適正かどうかはもう少し走ってみなければ分かりません。もしかすると165㎜が適正なのかもしれないからです。
 



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新たなシューズはXC-100

2025-03-22 14:21:57 | 自転車用品
 春分の日が過ぎても40㎝以上の雪が残り、未だシーズンインが見通せない日々が続いています。サドルとクランクに続いて購入したのがビンディングシューズでした。既に使用しているシマノのXC-702やXC-300の下位モデルに当たるXC-100です。ただ、この製品はオンラインショップ限定モデルで、初めてシマノのオンラインショップを使うことになりました。

 これまで、海外通販のWiggleなどでも購入したこともありますが、シューズやヘルメットは実際に試着してみないと、フィット感が分からないので不安もあるのです。実際にヘルメットに関しては海外通販で大失敗した苦い経験があるので、ほとんどはショップで試着して購入を決めています。シューズも同様です。

 初めてのビンディングシューズはシマノのSPDシューズでワイドサイズでした。勿論、ショップで試着して購入しています。2足目はMAVICでしたが、これも同様です。今回のXC-100に関してはワイドサイスが無いことは承知しています。ただ、形状が他のモデルと違い、クロージャーは面ファスナー式で足全体をしっかりホールドでき、ワンタッチで脱ぎ履きしやすいのが特徴で、特にワイドサイズである必要は無さそうという印象でした。

 実際に足を入れてみても特に違和感はありません。ホールド感も十分です。流石にDTMのニットアッパーのようなフィット感はありませんが、これで1万円以下というのはコスパが高いと思います。重量に関しては307gに313gと若干の差はありますが、平均で310gなのは流石シマノといった感じです。

 早速クリートを取り付けました。クリートはシューズではなくペダルに付属して来るのですが、昨年、ペダルを幾つか購入していたので、その時のクリートがあったのです。この辺りはビンディングシューズを始めて使う方は要注意です。シューズとペダルを同時に購入すれば問題がないのですが、先にシューズを買い、クリートが無いとあわててクリートだけを買う人がいるのも事実です。そして、ビンディング・ペダルを買うと付いてくることで後悔することになります。

 今朝、ローラー台で試してみました。履き心地は悪くありません。普通の靴のようにスパッと履け、Y字のクロージャーを締めるだけです。クロージャータイプのシューズは最低2か所、通常は3か所締めなければならないのですが、XC-100は1か所締めなのです。実走では頻繁にシューズを脱ぎ履きすることはありませんが、毎日のように利用する室内ローラー台の場合、これはとても有難い機能なのです。

 ソールの剛性は5で素材もグラスファイバー補強ナイロンとひとグレード上のXC-300と同じです。1時間ほどのとレーニンでは特に違和感はありませんでした。初心者やトレーニング用ならこれで十分なはずです。
 



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冬場のストレスと物欲の誘惑(3)

2025-03-20 13:50:04 | 自転車用品
 とにかく今年の冬は長く、12月からずっと雪の中です。春分の日の今日に至っても札幌の積雪は50㎝を超えているのです。6年前には既に往復50㎞を超えるライドを楽しんでいたというのに…1月まではむしろ寒さは厳しかったものの雪は少なく、一度は20㎝ほどまで積雪は減っていたのですが、2月に入ると雪の日が多くなり、一機に積雪量は90㎝近くにまで増えてしまいました。

 今月に入り暖かな日も増え、一度幹線道路からは雪の姿が消えたのですが、先週末からの積雪で再び冬へ逆戻りです。昨年秋に新調したMTBもスパイクタイヤを履かせると全く別の乗り物となり、乗っていても全く楽しくないのです。スパイクによる路面抵抗の大きさは走りから楽しさも奪ってしまうようです。

 ということで、ストレス発散はもっぱらローラー台の上でということになるのですが、風も感じない、ただただ汗をかくだけのトレーニングが楽しいはずもなく、モチベーションは下がるばかり。そこで、沸いて出るのは物欲の数々。

 まず、最初に購入したのがフィジークの3DプリントサドルVento Antares Adaptiveでした。5万円を超える買い物でしたが、ローラー台のCAAD10で早速使ってみるも、モチベーションを保てたのはわずか数日でした。

 そこで、今度は小物をAmazonで買い始めることになります。フルフィンガーのサイクルグローブにエアロソックス、トゥーカバーといったシーズンインを見据えたものでした。春の訪れを夢見ながら、小物を揃えても、ワクワクするのはやはり1週間が限度でした。

 次にまたサドルを買うことになってしまったのです。バイクを複数所有していることもあり、お気に入りのサドルの寿命が来ていることもあり、いずれ買い替えが必要だったこともあるのですが、カーボンロードに乗るようになってからなかなかそのチャンスがありませんでした。アルミロードの時ほど振動による影響がなくなっていたためです。

 サドルに関しては昨年から色々と調べていたのですが、最初の候補に挙がっていたのがプロロゴのNAGO R4だったのです。ポガチャルが使っていたこともあり、今年は第4世代のSupersix EVOにこのサドルをと決めていたのですが、年末にポガチャルがサドルをプロロゴからフィジークに替えたことに影響され3DプリントのVento Antares Adaptiveを買うことになってしまったのです。

 ただ、ずっと調べて来たNAGO R4も諦めきれずに買うことになってしまいました。2つのサドルの乗り比べでさらに1週間モチベーションを保ち、その間にクランクセットも105のショートクランクも併せて買い、モチベーションはとりあえず持続中。クランク長は160㎜です。

 最初は入荷時にバイクを持ち込み交換作業をしてもらう予定でしたが、再びの雪で、バイクが持ち込めなくなってしまったのです。わずか1日で10㎝ほどの積雪があり、路面状況が一機に悪化してしまったからでした。それが先週末のことです。

 ここまでで総額10万円ほどの買い物をしたことになります。若い頃ならいざ知らず、生い先の短い者としては、試したいことは試しておきたいという気持ちが強くなっているようです。10年前なら10万円の買い物は躊躇っていたはずです。ただ、第4世代のSupersix EVOを衝動買いした時もそうですが、先が短いと決断がし易くなるのかもしれません。後何年ロードバイクを楽しめるのかは分かりませんが、もう、今年出来ることはしておかないと後悔する年齢になっていることは間違いないでしょう。

 そんな中、新たにシューズも新調することになりました。昨年はDTMのシューズを買うと決めていたのですが、DTMのメッシュシューズは夏場の短い北国では使用期間が短過ぎるので、シューズではなくサドルを買うことにしたのです。一冬で4か月以上ローラートレーニングを強いられるのなら、むしろローラー台専用のシューズがあっても良いのではと考えるようになりました。

 そんな時、シマノのオンラインショップ限定モデルのMX-100が10%OFFで購入出来ると知り、買うことにしました。以前から気になっていた製品でしたが、価格が1万円以下のため送料が発生してしまうのです。北海道への送料は離島と同じで1,100円なので、併せて買う商品を迷いに迷いここまで来ていたのです。且つては8,800円だったのですが、今は1割UPの9,680円になっていましたが、10%OFFならほぼ同じ価格になります。併せ買いする製品も無かったので、色違いを2足買うことにしました。

 このシューズは今私が使っているXC-702やXC-300の最下級モデルでBOAダイヤル式ではありません。ソール剛性はXC-300と同じ5で、重量は320gとBOAダイヤルの無い分XC-300より10gほど軽いのがメリットかもしれません。

 素早く履き脱ぎできるY字型クロスストラップというのが最大の魅力でしょう。レースで使用するならソール剛性や重量は気になりますが、ローラートレや普段の練習ライド程度なら大きな問題は無いはずです。ただ、ワイドサイズではないので、長距離ライドで使用するのは無理だと思っています。そこはXC-300やXC-702があるので大丈夫でしょう。

 それにしても、今年の冬は長過ぎました。春分の日を迎えても50㎝を超える積雪が消えるまではもう少し時間がかかりそうです。例年なら4月上旬には積雪がゼロになる札幌ですが、そこまでもう2週間だというのに、沸いてくるのは春の気配ではなく物欲ばかりで途方に暮れる日々が続いています。
 



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サドル沼との苦闘(2)

2025-03-17 13:23:21 | 自転車用品
 バイクをカーボンフレームの第3世代Supersix EVOにした時は、フレームがアルミからカーボンに替わったこともあり、とりあえずCellの経年劣化もあまり気にならなくなってはいたのです。ただ、流石にエアロロードの第4世代のSupersix EVOに重量のあるCellは不釣り合いで、サドルを替えようと考えてはいたのですが、先にカーボン・ディープリム・ホイールやエアロ・フレアハンドル等出費が嵩み、そこに骨折も加わって、昨年はサドル選びを避けて来たという経緯があります。今シーズンに向けて、昨年の秋頃からサドル選びを始め、当初はプロロゴのNAGO R4をと考えていたのですが、年末にポガチャルが今季からサドルをフィジークの3Dプリントモデルに替えると知り、色々と調べ始めることになっていました。

 ポガチャルが使用することで注目したVento Antares Adaptiveですが、実際に購入し使ってみて、その凄さに驚いています。FabricのCellが六角形のセルがエアスプリングになっていたのですが、Vento Antares Adaptiveはさらに細かな3Dプリンターで織り込まれたセルが数多くあり、座面のセンターから後部へかけてはフカフカなのです。しかも、部位によって硬さが変えられていて、お尻が沈み込むことも無いのです。

 ただ、座面の素材が滑り辛いため、お尻を前後に動かすことが難しいので、ポジション変更を頻繁にする人には不向きなサドルになるでしょう。プロの中でも敢えてAdaptiveを使用しない選手がいるほどなのです。

 ここはポジションを正確に出さないと、せっかくのフカフカ感が活かせないのです。ただ、座面が柔らかく、3Dメッシュ構造なので、長時間のライドでも股間の血流が悪くなることはなさそうです。実際にローラー台で何度か試しましたが、とにかく脚が良く回り、出力も今季最高を記録しました。

 一方で、この機会に手元にあるサドルを色々使って比較をしてみました。最初に試したのが最初に使っていたフィジークのアリアンテでした。座面は柔らかめなのですが、股間に張り付く感じで、痛みはありませんが血流の悪化が顕著でした。

 次に試したのがアリアンテ・ヴァーサスという溝があるサドルでした。こちらはチャネルがある分、血流の悪化は低減されますが、長時間のライドではお尻の肉が溝に落ち込むことによる股擦れに不安が残ります。1時間程度のローラー台なら全く問題はありませんでした。

 同じチャネルのあるゴリックスのサドルは座面が柔らかいものの、実際にローラーを回し始めると、脚の回りが悪いのが気になりました。おそらく座面が沈み込み過ぎるのがマイナスになってしまっているようです。価格も2千円代ということもあり、ロードバイクには不向きでした。このようなサドルはクロスバイクのようにどっかりと座って乗るタイプの自転車向きなのかもしれません。やはり、一流ブランドの設計にはそれなりの意味があるのだと実感させられました。

 次はFabricのScoopでしたが、サドルの形状は私のお尻に一番マッチするものの、Cellとは座面の硬さがあまりにも違い過ぎて、齢を重ねた今の私には不向きなサドルになっていました。MTBなどで使用するのが良いのかもしれません。

 Vento Antares Adaptiveの購入後、どうしても最初に検討したプロロゴのNAGO R4を試してみたくなり、購入しました。こちらはプロ選手の多くが使用しているだけあって、触った感じは結構硬い印象でした。クッション性があまりないような手触りでしたが、実際にローラー台で試してみると、確かに座面のクッション性は高くありませんが、チャネルの構造が絶妙で、股間の血流の悪化が緩和されるのが実感できました。

 1時間のトレーニングで分かったことは、骨盤をしっかりと座面後方に乗せることが出来れば、ある程度のクッション性を得られ、且つ深めに座っても、PASと呼ばれるチャネル効果で尿道や股間に係る負荷を絶妙に軽減してくれるのです。そのPASもフィジークのヴァーサスのような肉の食い込みもなさそうな印象でした。且つ脚が良く回る乗り易いサドルでした。こちらは今後第3世代のSupersix EVOで使用する予定です。
 本当にサドル沼から抜け出せたかは、実際に外を走り始めるまで分かりませんが、とりあえず、ローラー台の上での結論は出せたと思っています。雪が解けたら、Vento Antares Adaptiveを第4世代のSupersix EVOに、NAGO R4は第3世代のSupersix EVOにそれぞれ装着し、ローラー台のCAAD10にはアリアンテ・ヴァーサスか、今第4世代のSupersix EVOに装着している一番新しいFabric Cellを移植しようと考えています。
 
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サイクルグローブ選びのポイント(2)

2025-03-15 14:00:16 | 自転車用品
 また、北国なので春先や秋口は風が冷たく、どうしてもフルフィンガーのグローブを使う機会が多くなります。フルフィンガーを使用する時期はサイクルジャケットやウィンドブレイカー等を着ているので、手首の日焼けはしないのですが、一度このタイプのグローブを使ってしまうと、フルフィンガーも同じタイプのものじゃないと気が済まなくなり、シーズンインを前にフルフィンガーグローブを新調しました。

 最近ではプロ選手もエアロ効果を意識してか、マジックテープを使用するタイプのグローブを使用している姿は見かけなくなりました。この手首まで覆うグローブはロングソックス同様にエアロ効果があるようです。ソックスに関しては長さのUCI規定があるのですが、グローブに関しては長さの規定はありません。

 メーカーはMorethan(モーゼン)。Amazonで購入しています。Morethan(モーゼン)は2014年に創業したサイクリングウェアの企画・販売会社です。国内ブランドではパールイズミ等が有名ですが、兎に角価格が高いのです。個人的にはパールイズミの製品は一度も購入したことがありません。

 アルミロードに長く乗るのであれば、やはり振動吸収性の高いパッドのあるタイプをお勧めします。私も且つて悪路で手が痺れて変速操作やブレーキ操作が難しくなった経験があります。シマノではバーテープの下に入れるゲルパッドも発売されているので、手の痺れが酷い場合は一度検討してみることをお勧めします。それほど高価な製品ではありません。

 実に極端なのですが、フレームがアルミからカーボンに替わってからはハンドルがアルミでも手の痺れはなくなっています。こんなことならもっと早くカーボンフレームにしておけば良かったと後悔しています。アルミフレームならハンドルバーだけをカーボンにするのもありでしょう。

 
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