goo blog サービス終了のお知らせ 

CYCLINGFAN!!

自転車をこよなく愛し、自分の脚と熱いハートで幾つになっても、可能な限り、どこまでも走り続けます~♪

シブコ不調の原因は蓄積疲労(1)

2024-08-25 08:53:17 | 渋野日向子
 今年のメジャー最終戦となった全英女子オープンで14オバーで予選落ちとなった渋野日向子。前哨戦のスコットランドオープンでは初日に棄権していたので、心配はしていたのですが、想定していた以上に悪い状態でした。

 前年も左手の怪我で苦労したはずなのに、今季も同じことを繰り返しているような感じなのです。痛みが出た箇所は違いますが、どちらも蓄積疲労から来ているものだと推測されます。身体能力が高く、アドレナリンが出ると想像を超える力が出て、身体がそれに悲鳴をあげる、それが痛みとなって現れるので、シブコに限らず痛みはアスリートにとっての危険信号といえるのです。特に微妙な感覚が必要とされるゴルフという競技では、痛みは致命的になるのです。
 サイクルロードレース等は痛みとの戦いともいわれますが、チームスポーツはその痛みを互いにカバーし合えるのですが、ゴルフは個人競技なので、痛みやその恐怖は個人がひとりで引き受けざるを得ないのです。ましてやアプローチショットやパットといった繊細な感覚を求められる競技ならその影響は図りしれません。

 人一倍責任感が強くサービス精神が旺盛なシブコですが、せっかく全米女子オープンで2位、全米女子プロで7位という成績を収めながら、徐々に調子は下降し、今季国内初戦となった北海道meijiカップでは予選落ちに終わっていました。
 北海道meijiカップの時から感じていたことですがシブコには明らかに疲労が見受けられました。自分が思うように身体が動かせないのは技術が足りないかれではなく、疲労がもたした結果だと思っています。

 本来なら出場しなくても良い試合で、ここを休みに当てればスコットランドオープンまで2週間以上間が空き休養も可能だったはずです。人気の高い選手なので国内ツアーからは引っ張りだこなのでしょう。ただ、これまでは不調を理由に断り続けていたようです。それが全米女子オープン2位、全米女子プロ7位と調子が戻ったことで、招待を受け入れたようですが、エビアンのフランスからアメリカ、カナダと大陸を横断して日本へという移動距離や時差を考えたら、誰かが止めてあげるべきだったのではないでしょうか?
 止めても辞めないのがシブコの性格なのでしょう。ただ、このままではいずれ壊れてしまいかねません。スイング改造で身体をいじめ続けた結果左手が悲鳴をあげ、今回のような強硬スケジュールで下半身が悲鳴をあげ始めたのは必然といえるのかもしれないのです。トレーナーもいて、マネジメント会社もついているのに、どうしてここまで放置するのかが分かりません。
 



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シブコ国内初戦はmeijiカップ(2)

2024-08-03 16:22:11 | 渋野日向子
 今季の国内初参戦となったシブコの2日目も苦しい展開です。インスタートの13番パー4でバーディーが先行したものの16番でボギー、昨日は見事なショットインイーグルを見せてくれた18番でもバーディが取れず後半へ。43位タイが予選カットラインになりそうなので、最低3アンダーは必要な状況で1番をバーディーとするも、4番でボギー、5番で取り返すも残り4ホールで2アンダーはかなり厳しい状況になっています。

 本人は疲れよりも気持ちの問題と言っているようですが、フランス。アメリカ、カナダからの日本という時差のある移動で疲れていない訳はないはずです。気持ちだけではどうにもならないこともあるのですが、参加している以上疲れているとは言わないのがシブコなのです。

 5年前、全英女子を勝った直後のこの大会も予想を超えるメディア対応等でかなり疲れていたはずなのですが、当初のスケジュールを守り続けました。この札幌国際カントリー島松コースの最多観客数は渋野日向子のこの凱旋試合のことなのです。3日間で1万6400人というシブコフィーバー。今年も初日の観客数は前年の3倍だったようです。シブコが出るだけでJLPGAは稼げるので、渋野日向子には何度もオファーをしていたようですが、渋野側が参加出来る状態にないということで拒み続けていたようです。ただ、全米女子オープンで2位になったあたりから、国内参戦も有りかという雰囲気が出始めていたのです。

 スケジュール的にスコットランドオープンまで間隔があり、一度帰国する予定だったため、参戦を決めたということですが、ここまで疲れの影響があるとは本人も思っていなかったのかもしれません。相当身体が重そうに見えました。ラインも読めておらず頭も相当に疲れているなあと、観ている方も辛くなる感じでした。昨年の国内戦は親指付け根の怪我で全く良いとことなく終えていたので、リベンジの気持ちも強かったのかもしれません。本人は初心に帰る大会になるといっていたようですが、現実は厳しく、2オーバーで予選落ちとなってしまいました。
 苦戦を強いられながらも、なんとか我慢し、全米女子オープン以降予選落ちが無かったシブコですが、久々の予選落ちです。これだけ多くのギャラリーの声援をもらいながらの予選落ちはショックだと思いますが、気落ちせず、岡山の実家で少しのんびり身体を休め、頭を整理する時間を作ってもらいたいと願っています。このままだと、せっかくの復調が兆しのまま終わってしまうことになりかねません。エビアンンの前あたりからパットで悩み始め、少し考え過ぎている感じがしています。その結果、ショット迄荒れ始めている感じなのです。この大会ではパッティングフォームが変わっていました。
 不調の中にいた今年の前半でもここまでフェアウェイを外すことは無かったように思います。全米女子オープンの2位で忘れているかもしれませんが、昨年からの不振もあり、シブコは今季5月のリシャッフル後はシード権を失っている状況なのです。メジャーを除く大会には基本的には参加資格がなかったのです。基本的にと書いたのは、シブコの場合はスポンサー推薦などで出場出来る試合があるためです。全英女子優勝で5年間のメジャー出場権を得ていたので出場出来た全米女子オープンで笹生に次ぐ2位という成績で大きなポイントを稼ぎ、全米プロも7位でポイントを加算し、来季のシード権は得ているので、今週末のリシャッフル後は再びLPGAの試合に出られるので、アイルランドオープンから全英女子オープンと再びヨーロッパへ渡る間のつかの間の貴重な時間をこうしたファンサービスをしてくれることには感謝の気持ちでいっぱいです。

 試合後のインタビューで、少し練習をして体調整えようとしたのに出来なかったと、初めて体調が良くなったことを認めましたが、良いプレイを見せられず申し訳ないと何度も口にしていました。ただ、最後には「勝つ」という言葉も出ていたので、今後のシブコに期待したいと思っています。不調の最中にいた頃は「予選通過」としか言わなかったのですから。
 7日から始まるパリオリンピックの女子ゴルフはおそらく自宅でTV観戦をするのかもしれません。ロサンゼルスは自分がという気持ちになってくれればと願っています。東京はコロナ禍で一年延期されたことで出場を逃し、パリは不振でオリンピックどころではなかったので、完全復調したシブコが日の丸を背負って戦う姿も見てみたい。メジャーにはめちゃくちゃ強いシブコがオリンピック向きなのは間違いないのですから。
 最終日のチケットを持っている方は残念でしょう。ただ、初日のショットインイーグルを観られたお客さんは満足でしょう。個人的には自転車で観に行けるニトリレディースに来て欲しかったのですが、全英女子オープンとスケジュールが被るので無理でした。それでも、こうして厳しいスケジュールの中来道してくれたシブコに感謝です。お疲れさまでした。そして、凄いショットインイーグルを見せてくれてありがとう。
 



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シブコ国内初戦はmeijiカップ(1)

2024-08-02 16:19:58 | 渋野日向子
 全米女子オープン2位で復活の兆しを見せ、全米女子プロでも7位と完全復活を思わせた渋野日向子ですが、フランスに渡ったエビアンの頃からグリーン上での苦戦が続いています。その後、アメリカ。カナダと転戦し、今週は北海道で国内ツアー初出場。
 出場が決まってから見に行きたい気持ちが強かったのですが、予定が合わず見送りになりました。コースは札幌の隣の北広島市なので、公共交通機関を使っても片道1時間半ほどなので残念な限りです。実は私には生シブコを観た経験があるのです。2019年のニトリレディースの2日目のことでした。

 この年は全英女子オープンを勝ち、凱旋試合がこの北海道meijiカップでした。疲れもあってか結果は13位タイで終えた大会でした。その後、真夏の軽井沢を経て再び北海道の小樽へやって来たシブコ。初日-は午後スタートで1アンダー。その2日目は午前スタートだったことと、コースが銭函の小樽カントリーだったこともあり、自転車で行くことにしたのです。片道15kmほどなので自転車でも小一時間の距離でした。

 練習場から観客が一杯で、練習すら見られず、スタート時間までクラブハウスの回りをウロウロしていたら、練習を終えパット練習場へ行くシブコと鉢合わせ。ギャラリーは通路が決められていたのですが、距離は1mほどでした。この時からサインは子供だけで、おじさん向けにはシールを配っている状況だったので、おじさんはただ黙って見ているしかありませんでした。写真撮影も禁止されていたので、生シブコの映像は自分の記憶の中にしかありません。
 TVでのゴルフ観戦はありましたが、ゴルフコース自体が初めてで、遠目にティーショットを観、急いでセカンド地点へ移動し、セカンドショットが終わるとすぐグリーン周りへとさらに移動するというタフなスケジュール。数ホール回るとコツが分かってきて、選手を一番真近で観られるのがティーショットエリアとグリーン周りだと分かり、セカンド地点は飛ばし、グリーン周りへ即移動。全力応援も空しく、前半は1バーディ・1ボギーで1アンダーのままでした。9番ホールで目にしたバディーパットが今でも忘れられません。

 ただ、ハーフの観戦で足腰がパンパンになってしまい、帰路のことも考え後半はパスせざるを得ませんでした。帰宅してネットでスコアを確認すると後半は1イーグル・3バーディの4アンダーとスコアを伸ばしているではありませんか。自分の応援が脚を引っ張っていた…とはいえ、全英女王の姿がまぶしかったのは今でも鮮明に覚えています。
 今回の北海道meijカップはフランス・アメリカ・カナダからの連戦で時差や疲れもあるはずで、結果はあまり期待してはいませんでした。TV中継を観ても、ショットにキレが無く、パットも決まらず、苦しい展開になっていました。フェアウェイが狭いコースとはいえ、全米女子オープンの舞台と比べれば何の問題もないはずなのですが、とにかくフェアウェイを捉えられず、ラフからラフへ渡り歩き、短いパットも決め切れず、最終の18番のティーでは5オーバーで予選落ちが頭を過る状況でした。
 個人的には少し身体を休めて欲しいと思っているのですが、サービス精神の強いシブコには何とかなるという気持ちが強いのかもしれませんが、今の状態で観客の前でプレイをするのは、むしろ失礼な気がするなと思っていたら、最終ホールでショットインイーグル…これどこかで見たことあるなあ…本人も半ば諦めかけていたように見えたのならシブコファン失格だなと自らを戒めました。心の奥に諦めない気持ちがないとこんなショットは打てません。17番を終えて5オーバー。予選落ちも脳裏を過る展開でも、観客に対する感謝の気持ちが強いシブコには、タダでは帰れないという気持ちが強いのでしょう。
試合後のインタビューでも疲れよりも感謝の気持ちが強いと語っていたように、このショットをきっかけに明日はアンダーで予選通過も見えてきました。本人も「首の皮一枚残ったので」と口にしていたので、明日は爆発するかもしれませんが、身体と頭が疲れていることは間違いありませんし、最後もパットをしていないので、パターの修正が出来るかどうかがカギになるでしょう。全米女子オープン以降は予選落ちはないですし、フジTV系列でTV中継もあるので、出来れば最終日までシブコのプレイする姿を観ていたい。出来るならはじけるようなシブコスマイルも。
 



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シブコ復活の狼煙(10)

2024-06-24 09:12:35 | 渋野日向子
 さあ、メジャー第3戦KPMG全米女子プロ選手権の最終日が始まりました。シブコは最終組から2組前でレキシー・トンプソン、コ・ジンヨンと回ることになりました。昨日のホールアウト後のインタビューで最初はかなり緊張していたと口にしていたシブコ。ただ、5番のバーディがやはり大きかったようで、立ち直るきっかけになってくれたようです。
 全米女子OP前の彼女ならズルズルと後退していたはず。緊張もある中でスコアを崩しても今のシブコは我慢がきくようなメンタルが戻って来ていることは間違いないでしょう。まだ、勢いに乗って爆発するプレーは出来ていませんが、ゾーンに入ったシブコの姿が見てみたい。

 この日の1番パー4ではティーショットを左のフェアウェイバンカーにつかまり、セカンドで2オンできません。アプローチもピンを大きくオーバーしヒヤリとさせられましたが、この下りの長いパーパットをド真ん中から沈めます。強気のパットは健在です。ショットとこのパットが上手くかみ合えば上が見えて来ます。
 2番パー5はティーショットはラフだったようですが、セカンドでピンまで113ヤードほどの距離まで運び、圧巻のサードショットはピン側1m以内にピタリと止まりました。これを難なく沈め4アンダーとします。
 3番パー4は無難にパー。4番パー4では右サイドの大きな木も恐れずに攻めてフェアウェイキープ。セカンドはピンに真直ぐ向かうも、ピン手前のマウンドに当たり戻ってしまう。ここを3パットのボギーとしてしまう。ただ、今のシブコはここで終わらない。昨日曲がれを変えた5番パー3で6Uで放ったショットはドローがグリーン左の土手に当たりナイスキックでピン傍へ。これを決め切り今日2つ目のバーディとします。
 何としてもバーディが欲しい6番のパー5で、ナイスティーショットで2オン可能な距離まで運んで来たのですが、アドレナリンを気にしたのか、風を気にしたのか3Wではなく。3Uを選択し。グリーンを捉えきれず。アプローチもあまり寄せきれずにバーディを逃してしまいます。流れに乗り切れません。
 ドライバーも悪く無い、アイアンショットも悪く無い、長いパットも強く打てているのに何故…と考え始めると、以前のシブコに戻ってしまいます。7番パー4はフェアウェイからアイアンショットを右に出し、グリーンショートサイドの難しいバンカーへ打ち込んでしまいます。ここでボギーを打つと終戦というところで、バンカーから出せず、4打目はピンを大きくオーバーして、Wボギーで終戦となってしまいました。

 ただ、まだトップ10圏内にはいるので、気持ちを切り替えることができるかが、今後のシブコの真価が問われることになりそうです。表情を見る限りイライラした様子はありません。集中力もありそうでしたが、8番パー4の3パットで項垂れてしまいました。
 結局、上もスコアが伸ばせていなかっただけに、この2ホールが明暗を分けてしまいました。決して悪いゴルフではありませんでしたし、ここからはノーボギー、1バーディの2アンダー7位タイでフィニッシュしたのは立派だと思いました。とにかく以前のようにズルズルとスコアを落とすことは無くなっているのです。シブコの復活は間違いないでしょう。後は「優勝」という自信です。

 山下美夢有が2位タイで終えました。西郷真央も2アンダーでシブコと並び7位タイで来年の出場権を手にしています。またまた、トップ10に日本選手が4人という結果になりました。山下は単独2位ならロレックスるランキング15位以内は確実でしたが。2位タイに3人なので、15位以内でのオリンピック出場は微妙ですが、日本人2番手での出場は確実になりました。
 今月のリシャッフルで出場権を失っているシブコは、7月以降メジャー大会以外は出場権がありません。おそらく7月は日本へ戻って来てプレーすることがあるかもしれません。8月はエビアンから全英女子OPとメジャーが続きますので、メジャー2勝目はいずれ来るはずと信じて待ちましょう。9月からは、再びリシャッフルでフル参戦が可能になりますので、秋にシブコがどんなゴルフをしているのかが楽しみです。
 全米女子OPが単独2位、今回の全米女子プロも7位タイと凄い結果なのですが、どうしてもシブコにはもっと上を求めている自分がいます。ただ、シブコ自身も口にしているように「新たな章の始まり」と考えることにしたいと思います。
 



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シブコ復活の狼煙(9)

2024-06-23 09:51:40 | 渋野日向子
 KPMG全米女子プロ選手権の決勝ラウンドが始まりました。今朝も3時起きです。改めてシブコの2日目のスタッツを調べてみると平均飛距離249ヤード、フェアウェイキープ率8/14で57.1%、パーオン率12/18で66.6%、パット数が28でした。初日に比べ少しティーショットが荒れていたという印象がそのまま数値に出ていました。ただ、久々の28パット(初日は29パット)と強気のパットが戻って来ているようです。ショットとパットがかみ合えば2度目のメジャー優勝も夢ではありません。

 ムービングサタデイを最終組でスタートしたシブコ。フェアウェイからのショートアイアンをショート。アプローチでピンを大きくオーバーさせてしまいボギースタートになってしまいました。明らかに「優勝」の2文字が頭に浮かび、前日の最終ホールはアドレナリンが出ていたのかもと本人も口にしていたようです。
 プロのアスリートはこのアドレナリンが予想以上のパワーを引き出す源になるのですが、ゴルフの場合はボールが飛び過ぎて距離感が大きく変わってしまうため、厄介なのです。特に微妙な距離感が求められるショートアイアンではなおさらです。シブコの場合はゾーンに入り爆発的な強さを見せつけることもあったのですが、そんなシブコの姿は全米女子OPでも見られてはいないです。
 とにかく、考え過ぎない平常心でと願うばかりです。1番ホールのセカンドは少し力をセーブし過ぎていたように見えたので、アドレナリンを警戒していたのかもしれません。アプローチはいつものシブコのミスでしたが、長いパーパットのイメージは良かったと思います。ボギーにはなりましたが、自分の状況が確認できたホールでした。
 続く2番はパー5でバウンスバックが出れば以前のシブコなのですが、サードショットをグリーン奥へ。長いバーディパットが残ります。バーディならずもパットの感覚は悪くなさそうです。上もスコアが伸ばせていない状況なので、前半はじっと我慢のプレーが続きそうです。
 3番パー4ではティショットが左のラフ。ラフが深かったのか、セカンドでアイアンが降り抜けず、グリーンに届かず。アプローチをショートし、ボギー確定。出だし3連続バーディーだった前日とはうってかわって、ボギーを重ね順位を落として行きました。
 代わって上位に浮上してきたのが山下美夢有。1番をバーディでスタートし、その後も安定したプレーを続けます。この選手も最年少で日本の賞金女王になった強いメンタルの持ち主です。現在、ロレックスランキングが22位ですが、ここで2位以上の成績ならトップ15に入りパリオリンピックの2人目の代表が決定するのです。

 シブコは5番パー4では、左を嫌い右にティーショットを打ち出すも高い木に当たってしまいます。どこまでスコアを落とすことになるのでしょうか。今日は早起きした甲斐は無さそうです。全英女子OPは無欲の勝利だったシブコですが、近年のシブコには欲が見えるようになっています。そしてこの欲がプレッシャーとなるのか結果に繋がらないのです。無欲で1打1打に集中することが求められる時が来ているように思います。
 前週のマイヤーLPGAクラシックでも予選を上位で通過したものの、決勝ラウンドで大きくスコアを落としてしまったのもそのせいでしょう。全米女子OPの時は無我夢中といった感じで、好成績になったのですが、予選を余裕で通過するようになり、「優勝」という2文字が頭に浮かぶようになると、欲のプレッシャーに負けてしまう。優勝から遠ざかっている選手の宿命かもしれません。

 4番もボギーとしたシブコ。出だし4ホールでスコアを1アンダーまで落としてしまいます。ここで開き直れるか。それが出来なければ終戦となるでしょう。5番パー3はその開き直りが出て、見事バウンスバック。続く6番パー5でもフェアウェイからグリーンを狙ったセカンドがショートサイドのバンカーへ。少し距離を残すバディーパットは惜しくも逃すも、以前のシブコならズルズルとスコアを落としていたところでした。

 この日を何とかしのいで、最終日にまくるシーンが見てみたいものです。この日は山下がショットは乱れるものの長いパーパットでしのぎ前半を1バーディ、1ボギーのイーブンで折り返しました。今日は山下の日かもしれません。
 シブコはパットがいまひとつで8番もボギーとしてしまいます。迎えるのが難しい9番と10番です。パーで凌げるか?9番はティーショットが大きくピンをオーバーし、バーディパットも結構オーバーしてしまいます。終戦かと思われたパーパットをなんとか沈め、1アンダーで前半を折り返します。上が伸ばせていないとじはいえ、これ以上スコアを落とすわけにはいきません。
 スコアは落としていますが、攻める気持ちは見せてくれているので、後半で何とか巻き返してほしいものです。この日一番難易度が高い10番パー4をパーで切り抜けると、11番パー5で2オンに成功し、イーグル逃しのバーディ。さあ。ここから乗っていけるのか?山下が11番と14番でバーディを取り5アンダーの2位に浮上しています。
 気持ちも落ち着いて来たのか、安定したプレーでパーを重ねた15番パー4で、セカンドをピンそばに寄せてこの日3つ目のバーディで3アンダーまで戻して来ました。このままパーで我慢し、最終18番パー5でバーディが取れればスタートのスコアに戻せます。上位が7アンダーで止まっているので、今日を堪えられればまだまだチャンスは残るはずです。
 ところが、16番パー4でドライバーが左のラフへ突き抜けてしまいます。初日からかなり伸びた深いラフからのショットをガードバンカーに入れてしまいます。距離のあるパーパットを残してしまいました。ボギーを覚悟していたのですが、今のシブコはこれを沈めてしまうのです。首位を走るエイミー・ヤンが短いパーパットを外し、差はわずか3打なりました。
 続く17番パー4では先に長いバディーパットをエイミーに決められて再び4打差に開いてしまいました。最終ホールはナイスティーショットでしたが、満を持して振り抜いた3Wが右に出て木に当たってしまいます。ピンまで70ヤードをピン左へ。少し長目のバーディパトを残してしまいます。このパットを決めて、明日への勢いにするのか、4打差のまま最終日を迎えることになるのか、ハラハラの長い1日になりました。
 最後はバーディならずの3アンダーの5位タイで終えることになりましたが、前半4つのボギーがありながら、ここで粘ったのは大きいと思います。メジャー大会の3日目を終えて5位タイは立派な成績です。絶好調とはいかないまでも、良いゴルフが出来始めていることは間違いないでしょう。最終日は気負わず、自然体でプレーをして欲しいと思っています。それにしても全米女子プロの最終日に日本の選手がトップ5に二人もいるというのも頼もしい限りです。全米女子OPに続き、日本人選手のワンツーも期待してしまいそうです。
 



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする