CYCLINGFAN!!

自転車をこよなく愛し、自分の脚と熱いハートで幾つになっても、可能な限り、どこまでも走り続けます~♪

苦を楽しむ(3)

2024-08-23 09:17:37 | 自転車と健康
 ただ、何事においても初めから出来る訳ではありません。どんな人でも少なからず失敗や挫折を経験しているはずです。挫折したままで終わるか、その挫折を乗り越えられるかで、その人の人生は大きく変わることになります。本人の力ではどうにもならないことでも、仲間やチームの助けがあれば乗り越えられることも少なくないでしょう。

 この世の中には出来ないことを責める人もいますが、出来ないことを責めても意味がありません。自分は出来るのに何でできないんだというのは理不尽でしかないのです。近年パワハラが問題になっていますが、その背景には自分は出来たのにという感情があると思っています。そして出来ないことが悪だと思い込んでしまうのです。これは価値観の押し売りでしかありません。
 大切なことは何故出来ないのかを一緒に考えてみることです。能力が無いと切り捨ててしまうことは簡単ですが、それが自分の子供や部下ならどうでしょう。これは人に対する愛情の問題なのかもしれません。能力の差ややる気の無さをどうしようもないことと捉えるか、それをその人の個性と捉えるかで対応が違ってきます。

 能力は人それぞれで、例えば運動が得意な人もいれば苦手な人がいます。もの覚えの良い人もいれば、良くない人もいます。それがその人の個性なのですから、出来ないことを無理強いしても苦しいだけで成果は期待薄です。
 ではどうすれば良いのでしょう。それは先に挙げた達成感をもってもらうこと、つまり出来ることからひとつずつ積み上げて行くことです。例えば中学の数学を苦手にしている生徒には、小学校の少数や分数からやり直したり、簡単な計算問題を繰り返し解かせることで苦手意識を無くしていく等です。
 仕事に関しても適材適所が原則で、不向きな仕事を無理強いしないことが仕事の効率を上げる上で最も大切なことです。大企業にはそれなりの人材が揃っているはずなのに、この国ではそれが適切に活かされていないことが少なくありません。結果、本当に能力がある人が海外に出てしまうこともあるようです。
 経済大国、技術大国であるはずの日本の企業の労働生産性は決して高くはないのです。2022年の日本の時間当たり労働生産性は、52.3 ドルでOECD 加盟 38 カ国中 30 位、一人当たり労働生産性は、85,329 ドル。OECD 加盟 38 カ国中 31 位という結果なのです。これは日本人の労働時間の長さが影響しています。長時間働くことが美徳という考え方が根強く、私も現役時代には苦労させられていました。

 私は若い頃から効率重視で、無駄なことは大嫌いでしたから上司からは疎まれていたと思います。休みも仕事の内と考え、有休もしっかりと消化していたので尚更でした。結果、職場を転々と変えることになりましたが、自分に後悔はありません。
 出来ないことは誰が何と言おうと出来ないですし、好きな事なら自ら買ってでもするのが人なのではないでしょうか。出来ないことで悩んでいる時間があるのなら、出来ることを探しましょう。出来る事なら頑張れるし、好きな事なら尚更頑張れるのですから。
 出来ないことを我慢してやるのは苦痛でしかありませんし、精神修行には良いのかもしれませんが、辛いと思うことは長続きしないのが一般的です。出来ないことはハードルを下げてみる。それでも出来なければ、他の選択肢を探す。大抵のことは選択と創意工夫で何とかなるものです。だからこそ選択肢を広げる広い視野が必要になるのです。
 



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苦を楽しむ(1)

2024-08-19 15:14:36 | 自転車と健康
 「苦を楽しむ」などというと何か宗教臭くなってしまうのかもしれませんが、オリンピックを観ていると選手たちは厳しい練習や試合も楽しんでいるように見えてしまうのです。結果、試合に負けて悔し涙を流す人もいれば、勝って喜びを爆発させる人もいました。
 試合後のインタビューで「苦しかった」という選手もいましたが「楽しかった」という選手がいたのも事実です。ただ、ここまで来ている選手のほとんどは常人では想像できないような苦しいトレーニングをして来ているはずなのです。柔道やレスリングのような階級別の競技では減量という試練もあるのです。

 試合に勝つためにトレーニングに加えて減量での食事制限、普通は苦しみでしかないように思います。ただ、選手たちは勝つ喜びを知っているので、勝つためにひたすら頑張っているのです。勝ちを知らない人には苦痛でしかないことも、勝つという喜びを知っている人には出来てしまう。これは勝つことがその人の達成感やモチベーションになっているからでしょう。勝利至上主義を称賛するつもりはありませんが、勝つ喜びがエネルギーになることは間違いないはずです。
 それでは敗者には達成感は全く無いのかというと、それは違うと思います。勿論、負けて良かったと思う人はいないでしょう。ただ、ここまでやれたのだから満足だと思う人もいるはずです。ここは個人差がある部分だと思いますが、むしろ、そういう人の方が大勢だと思います。

 銀メダルと手にして悔し涙を流す選手もいれば、銅メダルを手に大喜びする選手もいたのです。また、メダルを逃した瞬間に一目も憚らず大泣きした選手もいれば、ただ、悔しそうに壁面を見上げる選手もいました。先は柔道の阿部詩選手、後はスポーツクライミングの森秋彩選手です。

 競技の伝統や期待度もあるのでしょう。ただ、阿部詩選手は油断負け、森秋彩選手はボルダーの第1課題をこなせなかったことが敗因でしたから、悔しさが違っていたことも大きな要因でしょう。負けても、それが力負けならある程度の達成感は残るので諦めも付き易いのかもしれませんが、自分のミスで負けた場合は達成感が無い分ダメジーが大きくなってしまうのでしょう。私は楽しいと感じられるかどうかは勝ち負けより達成感だと思っています。
 



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骨折からの復活への道(15)

2024-07-24 16:21:00 | 自転車と健康
 骨折からもう直ぐ半年が経とうとしています。幸い患部の痛みはないもの、反対側の膝の痛みには随分と苦労させられました。仕事へ復帰してから、患部を庇うような歩き方が続いたせいで、階段の上り下りで負荷が大きくなると出る痛みです。
 保険適用でMRI診断も受けたのですが、直接左膝に異常は見られませんでした。リハビリを担当してくれている理学療法士によると、膝が外を向く歩き方が続いたせいかもしれないとのことです。元々O脚のため、外股で歩く事に全く違和感がなかったので気は付かなかったのですが、やはりかなり外股で歩いていたようです。骨折した右足を意識して真直ぐにして歩くことを意識したところ、左膝の痛みは改善に向かっています。

 先の3連休では久々のグループライドも含め、2日間で120kmを越えるライドも出来ました。患部にはプレートが入っているので、完治はプレートが抜ける迄お預けですが、普段通りの脚力には戻りつつあるようです。
 もっと。自転車に乗りたいのですが、梅雨前線が例年より北上した状態で停滞しているため、北海道がエゾ梅雨のような天気となっていたり、ツール・ド・フランス観戦のための寝不足なども加わり、予定より走る距離が足りていません。一度は70kg近くに迄減った体重も72kg代に戻ってしまいました。

 冬場とは違い室温が高いのでローラートレもなかなか難しいのですが、週に1・2度はするようにしています。時間が取れれば近場で15km~20kmほどの登りのトレーニングも始めました。まだ、勾配のキツ登りは無理ですが。5~6%程度の勾配は走ることが出来ています。
 速く小樽へ行って見たいのですが、なかなかまとまった時間が取れずにいます。往復で80km近い距離になるので、休憩や昼食の時間を含めると6時間は必要なのと、長い時間のライドでは患部が少し腫れる傾向があり、右足が痛くなるも気になります。シューズを緩めれば何とか対応は出来るので、何とか小樽迄は走ってみたいと思っています。
 



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骨折からの復活への道(14)

2024-06-17 15:39:38 | 自転車と健康
 昨日の雨もあがり、風も弱い予報なので、第4世代のSupersix EVOに乗ってみることにしました。当然、ビンディングシューズでです。サポーターだとビンディングシューズが履けないので、患部をテーピング。ネットで調べて何とか足首を固定。シューズも無事履けました。
 まずはバイクに跨り右足のビンディングの脱着を確認。前もってビンディングペダルのバネは緩めにしていたので、問題なく脱着できました。最初は軽めのギアで恐る恐る走り始めましたが、初夏の風が心地よく、徐々にギアをかけて行きました。流石にリア15Tが限界でしたが、路面の良いところでは30km/h超え。

 石狩灯台を目指したのですが、昨日の雨で海沿いの道が冠水していてUターンを余儀なくされましたが、石狩新港の綺麗な舗装路を快適に飛ばします。途中、写真を撮りながら45kmほどのライドになりました。患部は重たいギアを無理に踏まなければ大丈夫そうです。スタートはギアを21Tに落とし、19・17・15Tと上げて行く。やっぱりビンディングは引き足が効くのでペダルが回ります。

 路面の良い道では、ブラケットを上から握り込むエアロフォームも試してみました。確かにギア1枚分のエアロ効果がありそうです。今回はノーマルハンドルにアルミのノーマルホイールでしたが、これがエアロハンドルにカーボンディープリムホイールに替わるとどんなことになるのか。ワクワクが止まりませんでした。

 せっかくニューバイクを買ったのに。骨折で乗り始めが遅れてしまいましたが、室内ローラーからリハビリを始め、フラットペダルで近場のお花見に始まり、徐々に距離を延ばし、50kmほどのライドが出来るようになり、先週末は坂もこなし、今日は初のビンディングと順調に来ています。
 
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骨折からの復活への道(12)

2024-06-13 10:11:40 | 自転車と健康
骨折から4ヶ月以上が経過し、そこそこの平坦路は苦労せずに端切り切ることができるようになったので、今週は徐々に坂道にチャレンジすることにしました。まずはグラベルロードで平均勾配3~4%程度を片道10kmを目安に2度走って来ました、流石に5%を超えるとやや患部に違和感が出ますが、痛みはありません。

グラベルロードはフロント46/30Tなので、無理せずインナーを使えば、平均勾配6%を超える峠もなんとかなりそうな感じです。速度は出ないので。その分走る時間は長くなりますが、そこは良いトレーニングになると前向きにとらえています。

アップライトだったハンドル位置をフラットにしてみましたが、流石に平均速度が15km/h程度では、エアロポジションを取ってもほとんどエアロ効果は感じられませんでした。空気抵抗は速度の2乗に比例して増えて行くので、エアロ効果が実感できるのは25km/hを超える辺りからになるのでしょう。
ただ、リハビリライドとしてはタイヤが太いグラベルロードは最適で、特に荒れた路面の下りでは安心感が違います。今はロードバイクでもパリ~ルーベでは32Cのタイヤを使用する選手が増えていますので、ディスクロードは少し太めのタイヤを履かせてみようと考えています。ただ、リムブレーキモデルは28Cでクリアランスがギリギリなので、第3世代のSupersix EVOには28Cタイヤを使用しています。

倉庫に眠っていたCAAD10のBB交換をショップに依頼しているので、CAAD10が戻って来れば、今はローラー専用になっているCAAD12が外乗りで使えるようになるので、カーボンロードとアルミロードの乗り比べが楽しみです。
 
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