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CYCLINGFAN!!

自転車をこよなく愛し、自分の脚と熱いハートで幾つになっても、可能な限り、どこまでも走り続けます~♪

新たなヒーロー登場(2)

2025-05-20 09:00:44 | ツーリング
 ピンツートの登りでシッティングのまま加速するデルトロにワウトが懸命に食らい付き、先頭は2名に絞られます。追走集団にエースのサイモン・イエーツがいるワウトは前に出ず、デルトロの一人牽きのままゴールを目指します。この段階で暫定マリアローザのデルトロ。ティレノ・アドレアティコではアユソのアシストに徹していたデルトロですが、ここまでのレースを観る限りアユソより調子が良いように見えていました。

 カンポ広場のゴール前でワウトにスプリントで敗れたものの、21歳の若いメキシコ人がマリアローザを獲得するという偉業を成し遂げた歴史的な瞬間に感動を覚えました。ゴール後アダムと抱擁するシーンがありましたので、この二人の関係は良好なのでしょう。ただ、敗れたアユソの心境は複雑でしょう。このままエース交代とはならないと思いますが、明日の個人TTの結果次第ではデルトロで総合優勝を狙うという可能性もゼロでは無くなりました。

 ツール・ド・ラヴニールの覇者で将来を嘱望されてUAEへ加入したデルトロ。昨年、初参加となったツアー・ダウンアンダーでいきなりステージ優勝を飾り、今年はワンデーレースのミラノ~トリノでも優勝をしています。イツリア・バスクカントリーでもアルメイダをアシストしながら新人賞を獲得しているです。

 第7ステージでグランツール初勝利を挙げたアユソがチームのエースと見られているようですが、アダム・イエーツは複数エースだと口にしています。個人的にはデルトロを含めた3枚エース体制だと見ています。ヴォルタ・カタルーニャの最終ステージでログリッジに敗れているアユソにはちょっと不安なところがあるからです。実際にこのステージでログリッジとのタイム差は逆転したものの、最後の登りではチッコーネ、カラパス、サイモン・イエーツ、ティベーリに敗れ7位でゴールしているのです。

 総合ではアユソとデルトロとのタイム差は1分13秒なので、明日の個人TTでアユソがどこまでタイムをつめて来るのかに注目です。ただ、TT能力は未知数ながら第2ステージの個人TTでは13.7㎞でアユソとタイム差はわずか1秒ほどなので、落車やメカトラでもない限り1分以上のリードは大きいはずです。
 



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Y1Rsでアシスト

2025-05-04 13:19:43 | ツーリング
 UAEチーム・エミュレーツはツール・ド・ロマンディの第4ステージでもイヴォ・オリベイラがY1Rsに乗っていました。ラストの1級山岳ティオン2000に入るまで先頭で引き倒してお仕事終了。距離は120㎞に満たないものの、途中に1級、3級、1級、3級の山岳があるのですから、良く役割を果たしたなあと感心しきりです。

 イヴォ・オリベイラといえば、先のジロ・デ・アブルツオでステージ優勝をしている選手です。それをアシストとして使えるチームなのですから、2年連続世界一は伊達ではありません。

 Y1Rsは登りではデメリットしかないようで、ポガチャルでさえミラノ~サンレモ以降レースでは一度も使用していないのです。ただ、今回、山岳の厳しいツール・ド・ロマンディでアシストがY1Rsを使用していたのにはチームの意図を感じています。今週末から始まるジロ・デ・イタリアでもアシストが使用するかどうかのテストだったのではと勝手に推測しているのです。

 ただ、この日は最後の最後でエースのアルメイダがレニー・マルティネスに敗れ、この日はR5Rsに乗るジェイ・ヴァインもロレンツォ・フォルトゥナートを抑えることが出来ず、ボーナスタイムの差で総合首位にマルチネスが2位にフォルトゥナート、3位にアルメイダという結果に終わっているのですから、成功したとは言い難いと見ています。

 1級山岳ティオン2000ではアルメイダとヴァインの2名体制を築きながら、アルメイダ2位にヴァインが4位はUAEらしくない結果といえるでしょう。ポガチャルがいればこうはならないはず。ジロでエースを担うのはポガチャルではなくフアン・アユソなので、それすらテストの場と考え、Y1Rsをアシストに使わせる可能性はあります。

 特に今回はジェイ・ヴァインがY1Rsでステージ勝利を挙げていることも事実で、コルナゴもUAEチーム・エミュレーツもY1Rsを何とかレースで使用できるレベルにはしてきているようです。

 総合優勝争いは今夜の個人TTで決しますので、TT能力を考えるとアルメイダが逆転で総合優勝という可能性が高くなっています。エヴェネプールの不振でタイム差は1分半ほどあるので、17.1㎞という距離を考えれば逆転は不可能でしょう。

 総合首位に立ったレニー・マルチネスは3.44㎞のプロローグでアルメイダに7秒以上の差を付けられているので、単純計算で40秒近いタイム差になります。3位のフォルトゥナートはステージ1勝こそ挙げているもののTTは得意ではなく、プロローグで30秒以上遅れているのでTOP10に残れるかどうかでしょう。

 今の総合TOP10でTTが得意なのは9位のエヴェネプール、3位のアルメイダと4位のヴァインだけなので、表彰台争いはこの3名に絞られると見ています。ただ、エヴェネプールは2位か3位で、総合優勝はアルメイダかヴァインになると見ています。ただ、この二人のタイム差を考えるとアルメイダの総合優勝になりそうです。エヴェネプールの不調もあり、イリツァ・バスク・カントリーに続き今季2つ目の総合優勝に王手です。
 



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サイコンとモチベーション

2025-04-18 15:47:10 | ツーリング
 北海道もようやく春が定着してきたようです。今朝は陽気に誘われて急遽走り始めたのですが、準備が不十分でサイコンのRyder420のバッテリーが途中で切れてしまいました。たかがサイコン、されどサイコンで、サイコンの画面が消えてしまうと走るモチベーションまで消えてしまうのです。目標を見失った人生のように…

 Ryder420はBrytonの製品ですが、Ryderシリーズの中でも35Hとバッテリーの使用時間が一番長い製品なのです。今季の初ライド前に充電し、今日で4回目で使用時間は20時間ほどだったので油断してしまいました。画面にはインジケーターもあるのですが、スタート時には十分あったはずなのに、数キロ走ると急に危険域にまで下がっていたのです。

 リアビューレーダーをしていることが影響しているのか、寒さのせいなのかは分かりませんが、今回のバッテリーの減り方は明らかに以上でした。購入してまだ3年なので、流石に寿命ということは無いと思っています。
 これまでもリアビューレーダーのバッテリー切れは何度かありましたが、サイコン本体のバッテリー切れは久々でした。過去のサイコンはボタン電池式でしたから、途中で電池を交換することが出来たのですが、最近のサイコンは充電式なので、ライドの途中での対応は不可能です。ロングライドならいざ知らず、50㎞程度のライドにモバイルバッテリーを持ち歩くことはありません。

 サイコンの画面には速度やケイデンス、心拍数や気温に至るまで様々な情報が表示され、走るための目標を確認する上で欠かせないツールになっています。買い物や通勤といった日常ではあまり気にすることはないのですが、ある程度の距離を走る場合には、心拍数をこれくらいで、ケイデンスはこれくらいなら、このくらいの速度で、このくらいの時間であそこまでなら行けるといった具合にです。

 それが、今、どのくらいの速度で走っているのかが分からなくなると、とたんに気持ちが萎えてしまうのです。まあ。脚が回っていれば必ず帰宅できることは分かってはいるのですが、脚が重く感じてしまうほどでした。

 特に今日は風が強く、行と帰りでは速度が大きく違っていたのです。走行データは自動保存されるので、バッテリーが切れるまでのデーターは残りましたが、残り5㎞のデータが何もないのです。幸いにもほぼ街中まで戻って来ていたので、大きな影響はありませんでした。今後はある程度の回数を走ったら念のために充電する習慣を付けようと思っています。
 



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スポーツ自転車の価格高騰を考える(1)

2025-04-16 12:35:51 | ツーリング
 コロナ禍で一時目まぐるしい普及を見せていたスポーツ自転車の販売台数が減少し、売り上げ世界一を誇るシマノの最大のマーケットのヨーロッパで自転車部品の売上高が2023年度には1000億円もの減少を見せているのです。昨年度はさらに400億円も減少しているのです。シマノの日本における自転車部品売上高は2022年度が124億円、2024年は78億円ですから、いかにヨーロッパが自転車大国かが良く分かる数字でしょう。

 その一方で、スポーツ自転車の価格は大幅な値上がりをしているのです。勿論、シマノのようなパーツメーカーの値上げも影響しているのですが、2023年頃まではむしろカーボンロードバイクの価格が異様に下がっていると感じていたのです。おそらくコロナ禍での増産の反動で、在庫がだぶついた結果だったと考えています。

 それが、このところ一転して値上げが続いているのです。ツール・ド・フランスでも活躍するアメリカの有名な自転車メーカー、スペシャライズドにターマックという旗艦モデルがありますが、シマノのコンポーネント・アルテグラを搭載した完成車の価格が55万円から昨年は82万5000円にまで跳ね上がっているのです。

 今年に入り同じアメリカンブランドのcannondaleも旗艦モデルであるSupersix EVOの価格を10%ほど値上しています。これで、同じアメリカンブランドのTREKとほぼ同じ価格帯になることになりました。アメリカンブランドとはいえバイクの生産は主に人件費の安いアジアで行われているのが実情なのです。それでも、この値上げはトランプ関税発動前のものですから、今後、アメリカへ輸入されることになるバイクの価格はiPhoneの比ではなくなる可能性が大なのです。

 おそらくアメリカに本社を持つメーカーは生産拠点から世界各国にバイクを出荷しているため、アメリカ以外の国ではこの関税措置が大きく影響してくることは無いと見ていますが、そもそも高価なスポーツ自転車の値上げは、ユーザーを大きく減らしかねない大事件だと考えているのです。

 実際に私が乗っているcannondaleの第4世代のSupersix EVOは2023年モデルですが、399,000円(税込)で購入しています。それが、今年は全く同じモデルで価格は445,000円へ価格改定されているのです。かろうじて台湾メーカーのGIANTが30万円台のカーボンロードを販売していますが、ロードバイクが手軽に買える時代は終わろうとしているのかもしれません。

 加えて、ウクライナ戦争でアルミニュウムの不足から、年々アルミフレームとカーボンフレームの価格差が縮まって来ているのも、初心者には痛手でしょう。特に手軽に買えたクロスバイクも今では10万円近い価格になっているのです。

 カーボンロードでは30万円代の製品を持つGIANTもアルミフレームのコンテンド2は2019年に8万4000円で販売されていましたが、2024年は12万9800円と遂に10万円を超えてしまっているのです。これはロードバイク初心者の障壁を益々高くしてしまうのではと心配しています。かろうじてクロスバイクは10万円以下ですが、それでもGIANTの定番Escape R3は69,300円なのです。


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ポガチャルのパリ~ルーベ参戦が決定

2025-03-27 08:33:26 | ツーリング
 ミラノ~サンレモの熱いバトルから1週間と経たない内に、UAEチーム・エミュレーツがポガチャルの新しいスケジュールを発表しています。そこには何と4月13日のパリ~ルーベが含まれているのです。クラシックシーズンが始まる前にポガチャルがパリ~ルーベのコースを試走し、出場に強い意欲を見せていたのですが、ストラーデビアンケの大クラッシュで、チームから釘を刺される格好になっていたのです。

 ただ、ミラノ~サンレモでの敗戦を受けて、ポガチャルの闘志に火が付いたようです。ポガチャルの性格なら頷けることではあります。これまで、モニュメントの中でポガチャルが一度も出場したことの無いのがパリ~ルーベなのです。勿論、チームがツール・ド・フランスを優先し、リスク回避してきたことが要因ですが、既にツールは3度征しているので、ポガチャルにとっての優先順位はグランツールよりモニュメント完全制覇に向いていても不思議ではありません。

 特に今年の最大目標だったミラノ~サンレモをチプレッサから仕掛けてもファンデルプールに勝てなかったことが、相当に堪えていたはずです。表彰台では笑顔を見せてはいましたが、どこか目が虚ろだったからです。来年の再チャレンジでは満足できなかったのでしょう。

 ファンデルプールとはロンド・ファン・フラーデレンで再戦になりますが、こちらはポガチャルに有利なコースなので、ポガチャルに軍配が上がると見ています。現世界王者と前世界王者の壮絶なバトルが、パリ~ルーベでも見られるのは、ファンとしては嬉しい限りです。

 これまで、ミラノ~サンレモではファンデルプールが2度優勝していますが、イル・ロンバルディアではポガチャルが4連覇中。ロンド・ファン・フラーデレンはファンデルプールが3勝、ポガチャル1勝。リエージュ・バストーニュ・リエージュはポガチャルの2勝でファンデルプールに優勝はありません。

 ツールを3度、ジロは1度征しているようにポガチャルは偉大なGCライダーですが、クラシックレースでも強いというのはエディ・メルクスをして「自分を越えている」と言わしめるほどなのです。ヴィンゲゴーやファンデルプールといった強力なライバルの存在がありながらの成績なのですから、当然なのかもしれません。

 これまで、懸命に出場を思いとどまらせて来たチームがここに来て方針転換をした理由は明らかにされていませんが、おそらく、ポガチャル本人の強い意志があったものと推測しています。加えて、今季絶好調のアユソの存在も大きいと思っています。グランツールはポガチャルとアユソで住み分けをすれば良いとームが感じていても不思議ではありません。

 今回、発表されたスケジュールにはブエルタ・ア・エスパーニャが含まれていません。アユソはジロの後、ツールはスキップしてブエルタを狙うことをチームは計画しているのではないでしょうか?チームとしてはポガチャルがツールを勝ってくれれば何の問題も無いのです。ただ、ポガチャルとしてはツールよりモニュメントに気持ちが傾いているのかもしれません。

 ポガチャルは試走の後に思ったより難しくないとコメントしていますから、出る以上はファンデルプールの連勝を止めに来るはずです。正直、パリ~ルーベではファンデルプール有利と見ているのですが、ミラノ~サンレモでの借りを返したいポガチャルのモチベーションも相当なものなので、白熱したバトルが期待できます。
 



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