「鮫」が聞いたら怒るかもしれないが、昔から「サメの脳みそ」といわれ続けて84歳になっても、その勢いは衰えなかった森喜朗。
居酒屋でのオヤジ発言みたいな内容を多くの内外の記者が集まった公式の場で開陳して全世界にも発信されてしまった
通り一遍の謝罪では済まされず国内の「女性理事」や他国のIOC委員からも批判を浴びてしまう事態になった。
【ノーカット】森喜朗会長、会見で謝罪、発言を撤回 辞任は否定
森喜朗、謝罪会見と聞いて見に行ったらキレていた。
— 大袈裟太郎/猪股東吾?????????? (@oogesatarou) February 4, 2021
謝る気無しかよ。 pic.twitter.com/7S9l2npKyl
ラグビー協会初の女性理事「私のことだ」 森氏の発言に:朝日新聞デジタル https://t.co/r2792dyRjD
— Shoko Egawa (@amneris84) February 4, 2021
「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかる」――。東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長(83)による発言の中で、日本ラグビー協会が名指しされた。2013年、女性で初めて理事に就いた稲沢裕子・昭和女子大特命教授(62)はニュースに触れた時、「私のことだ」と思ったという。 森さんが日本ラグビー協会の会長だった時、女性の理事は私だけ。協会初の女性理事だっただけでなく、競技経験のない素人としても初めての理事でした。 私の発言や疑問は、当時会長だった森さんに限らず、唐突で驚かれるような内容も多かったと思いますし、私が入ったことできっと会議は長引いたでしょう。でも逆に言うと、私は素人の立場から疑問や意見を言うために、ラグビー協会の理事になりました。 |
理事に就任したのは、レスリングが五輪種目から外されそうになったり、柔道界でのパワハラが大きな問題になったりした頃でした。背景には、競技団体の役員に女性がほとんどいないことが原因のひとつだというスポーツ界の大きな反省がありました。読売新聞で女性問題を長年取材し、女性向けサイト「大手小町」の編集長を務めるなど女性の本音とずっと向き合ってきたことから、声がかかりました。
「ラグビーのことは何も知らないのにいいんですか」と確認しました。当時の専務理事は「ラグビー人気が低迷する中、ラグビーをまだ見たことのない人にファンになってもらわなければ」と。当時会長だった森さんも同じ考えだと思っていたし、迷惑に思っていらっしゃるとは思っていなかったので、今回の発言は驚きました。
「森喜朗会長の発言にカナダのIOC委員『追い詰めます、絶対に』」
森喜朗会長の発言にカナダのIOC委員「追い詰めます、絶対に」 https://t.co/3nQ1ijI3nr ガンガン追い詰めてください!#森喜朗氏の退任を求めます
— 川上芳明 (@Only1Yori) February 4, 2021
「女性差別の森喜朗が辞任どころか逆ギレ会見 こんな男がなぜ五輪組織委会長? 子分の安倍前首相による人事ゴリ押しの舞台裏」
■森は日本の密室談合政治の象徴 首相になるときも組織委会長になるときも密室で 森会長の首相就任も小渕恵三首相急死という混乱のなかで密室の談合によって生まれたものだったが、組織委会長就任も都知事の不祥事をめぐる混乱の隙をついてなされたものだ。 そういう意味では、森会長は日本の密室政治の象徴と言ってもいい。今回、森会長がオープンな議論を求める女性を「話が長い」「話す時間を制限しろ」などと言ったのは、女性差別であると同時に、民主的で透明性のある議論を排除して、密室ですべてを決めたい、自分の言うことを聞く男たちで理事会を固めたいというその政治手法がもろに出たものと言ってもいい。 しかし、この密室談合体質は森会長一人の問題ではない。こんな差別男を五輪の組織委会長というポジションにつかせた安倍前首相や官邸、政府、そして女性理事4人以外は理事会の密室化に全員が賛成したJOCの理事たちの体質でもある。 だからこそ、これだけ国内外から批判を浴びてもJOCも政府も森会長に辞職勧告すらできず、そのまま会長の座に居座ることを許そうとしているのだ。もしこのまま放置するようなことになれば、それこそ日本がいかに女性差別の許されている国か、homosocialな密室談合によって、物事を決めている国であるかを全世界に発信することになるだろう。 |
こんな日本にしてしまった源流が20年前にあるという。
「森喜朗の失言から思い出した、20年前の小泉純一郎政権発足への流れ」
森喜朗が女性蔑視や新型コロナ軽視などの妄言を連発したとのニュースに接して思い出したのは、20年前の21世紀最初の年だった2001年にあった森喜朗から小泉純一郎への総理大臣交代の頃だ。 首相在任中にやらかした「日本は神の国」発言などで私も森喜朗は大嫌いだったが、森がえひめ丸の事故の時にゴルフをしばらく続けた失態から政権が持たなくなり、森は辞意を表明した。えひめ丸の事故は確か今頃の季節に起きたはずだ。森の辞意を受けて行われた自民党総裁選は、当初は橋本龍太郎が普通に勝って総理大臣に返り咲くと思われたが、総裁選が始まると小泉純一郎が持ち上げられるようになり、いったんその流れが始まるとそれは誰にも止めることができず、大部分の人間が小泉になびいてしまった。その結果、21世紀初頭の日本に大きな災厄をもたらした長期政権が生まれてしまった。 現在の日本にも、再び同様の流れが起きないとも限らない。2016年夏から17年夏にかけての小池百合子の異常な人気だとか、昨年春の吉村洋文の異常な持ち上げられ方などなど、小泉と同型の新自由主義者たちへのニーズはまだまだ強いと思われるからだ。 ことに、昨年来の新型コロナウイルス感染症で人々は圧迫されているために、社会に歪みエネルギーのようなものがたまっていて、その解放を求めている。 こういう時には常に知性と感性のアップデートが求められる。森喜朗に対して怒るのは当然だが、そのあとにさらなる怪物を生み出してしまった20年前の誤りを繰り返さないためにも。 |
さて、マスメディアの論調に対して政権側が「公平ではない」とクレームつけるときはその内容が政権批判色が強い場合である。
しかし政府広報紙と揶揄されるメディアは政権批判はしないが野党に対する意図的な批判記事は日常茶飯事なことなのだろう。
「一致できない立民・共産、「連合政権」へ不安露呈…特措法改正案」という記事を書いていた讀賣新聞が、今度はこんな記事を書いていた。
「【独自】立民の岡田克也氏らが新グループ…共産との「連合政権」構想に反対」
立憲民主党の中村喜四郎衆院議員や岡田克也・元外相ら約10人が、新たな党内グループ「小勝(しょうしょう)会」を結成したことが、3日分かった。「中道路線」を掲げて党内主流派を目指し、今年秋までに行われる次期衆院選に向け、共産党が立民に対して共闘の条件に掲げる「野党連合政権」構想に反対姿勢を示す狙いがある。 昨年末に結成したグループには山井和則衆院議員、小川淳也衆院議員らも参加。2017年の前回衆院選で比例復活した議員が多く、名称は「小選挙区で勝つ」との意味を込めた。3日は国会内で会合を開き、3月21日投開票の千葉県知事選などの選挙情勢を分析した。 グループの母体は、旧立民に加わらず無所属で活動していた岡田氏のグループ「無所属フォーラム」。発足は、岡田氏に加え、自民党出身で衆院連続当選14回を誇る中村氏が主導した。選挙の強さに定評がある中村氏は、立民内でも若手議員に選挙戦術を授けるなど存在感を増す。 立民には、次期衆院選で議席増のため、共産との早急な協力強化を求める声もあるが、天皇制廃止や日米安全保障条約破棄などを掲げる共産と理念の隔たりも大きい。小勝会では、協力は衆院小選挙区での候補者一本化にとどめるべきだとの意見で一致している。 メンバーの一人は「枝野代表に、共産との連携を焦らなくてよいという勢力が一定数あることを示し、執行部を支えること」と結成の狙いを語った。野田佳彦元首相らのグループとの連携は確認済みで、今後、旧国民民主党から立民に合流した泉政調会長中心のグループなどとの協力も模索する。 |
これに対しては「「そもそも党がオール野党で、ことに共産党と協力関係にあるのは周知のこと。昨年夏の立憲と国民民主党との合流時も、1月31日に開かれた合流後初の党大会でも、「衆院選は、野党系同士の競合を可能な限り回避」を確認している。党大会直後にこんなことを言い出すのは連合の入れ知恵だろう。立憲に合流してから母屋を乗っ取ろうというのだろう」という立憲民主党のある議員は言っていた。
この報道は違和感。「小選挙区で勝つ会」と名付けたことは事実。しかし旧無所属フォーラムが旧交を温めることが主目的。共産党との距離感を話し合った記憶はありません。ちなみに私は選挙区一本化は必須、連合政権も閣内か閣外かは別として早期に話し合うべきとの立場ですhttps://t.co/8oijAfryP6
— 小川淳也 (@junyaog) February 3, 2021
当然、このような記事がでれば「反野党」の連中からはこんな言葉が出てくる。
早くも立憲民主党は、共産党との共闘の是非を巡って路線対立の模様。天皇陛下や自衛隊に関する共産党の否定的路線に対する嫌悪感と、支持母体である連合内部の路線対立が背景にあるように思われる。→【独自】立民の岡田克也氏らが新グループ…共産との「連合政権」構想に反対https://t.co/bbbvhFK9Xc
— 野村修也 (@NomuraShuya) February 4, 2021
残念ながら、政権交代の絶好のチャンスが近づきつつあるにもかかわらず、野党第一党がこんな体たらくでは先行きは決して明るくはない、とオジサンは思う。