今日のNHKクロ現。父子家庭の悲惨な現実を紹介していた。子ども優先にしようとして勤務時間の融通をきかせてもらおうと直訴したところ解雇された例など、そのあまりのむごたらしさには怒りすら覚えるほど。ここにも社会の構成者たる企業がその責任など微塵も感じていない実例があるといえよう。
さらに父子家庭のお父さんは片親であることを恥に思うらしく、周囲との接触も少なく社会的孤立が際立っているらしい。実態を知るためのアンケート調査にも回答拒否が目立つそうだ。
経済的には主たる家計支持者ということになっているが故に行政からの財政支援もほとんどゼロ。安定雇用が維持されず、結果的に不安定な身分に置かれているお父さんに救いの手が差し伸べられることはないのだ。
このようなセーフティ・ネットがない現在、少子化に歯止めがかからないのはあたりまえのような気がする。まあこういう国がこれから先世界で生き残っていくのは難しいという証明ですらあるのだと思う。