医療ソーシャルワーカーMSWは本来、患者さんや御家族の立場に立って、医療職では行き届かない社会保障制度面などを紹介しながら、社会心理的にアプローチして患者さんを支える職種であるはずです。リハビリ医療が必要な方のほとんどは、今後の生活にも不安が大きい方が多いので、ほぼ全員がMSWの相談が必要になります。
ところが、急性期病院の入院日数がどんどん短縮化される政策の中で、もっと長期の入院が必要な人も、とにかくその病院から出て行くことを迫られている例が少なくありません。入院期間が1か月も過ぎると、主治医は「治療は終わった」の一言で、医学的判断は何もせず、とにかく出て行ってくれ、のような対応になるか、全く接触をもたずに転院先をMSWと相談して早く決めなさい、という対応になります。
そこで大活躍するのがMSWです。患者さんにとって最良に医療が受けられる最適の転院先探しに奔走する素晴らしい働きぶりのMSWも少なくありません。しかし、人によっては、とにかく転院先を探すだけ、という『転院ワーカー』になりきってしまう人がいるようです。本当にプライドをもって、仕事をしているのでしょうか? どう考えても転院できない状況のときに、主治医と論争するような気概あるMSWがどんどん少なくなっているように思います。
『転院ワーカー』もいくつかの懇意の病院と結びつくと、患者さんの心も御家族の話も意に介さず、転院先リストを手渡して、片っ端からあたるように指示するだけ、という人もいるようです。
そうなってしまったら『転院ワーカー』でもなく、ただの『転院ブローカー』と言った方が良いかもしれません。そんなMSWばかりになってしまったら、日本の医療もおしまいです。
心あるMSWさんたちには、是非とも患者さんサイドから、主治医と(良い意味で)戦って、最良の解決案を探って欲しいと思います。
ところが、急性期病院の入院日数がどんどん短縮化される政策の中で、もっと長期の入院が必要な人も、とにかくその病院から出て行くことを迫られている例が少なくありません。入院期間が1か月も過ぎると、主治医は「治療は終わった」の一言で、医学的判断は何もせず、とにかく出て行ってくれ、のような対応になるか、全く接触をもたずに転院先をMSWと相談して早く決めなさい、という対応になります。
そこで大活躍するのがMSWです。患者さんにとって最良に医療が受けられる最適の転院先探しに奔走する素晴らしい働きぶりのMSWも少なくありません。しかし、人によっては、とにかく転院先を探すだけ、という『転院ワーカー』になりきってしまう人がいるようです。本当にプライドをもって、仕事をしているのでしょうか? どう考えても転院できない状況のときに、主治医と論争するような気概あるMSWがどんどん少なくなっているように思います。
『転院ワーカー』もいくつかの懇意の病院と結びつくと、患者さんの心も御家族の話も意に介さず、転院先リストを手渡して、片っ端からあたるように指示するだけ、という人もいるようです。
そうなってしまったら『転院ワーカー』でもなく、ただの『転院ブローカー』と言った方が良いかもしれません。そんなMSWばかりになってしまったら、日本の医療もおしまいです。
心あるMSWさんたちには、是非とも患者さんサイドから、主治医と(良い意味で)戦って、最良の解決案を探って欲しいと思います。