健康塾通信

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エイジングケア①皮膚の構造

2009年03月12日 14時23分44秒 | Weblog
春の雨や冷たい北風も一休みして、久々に花壇に植えられた春の花たちが色合いを増して輝いていました。
もうすぐ訪れる桜の開花までは主役を演じてくれることと思います。
今日は薄手のコートで十分な春の陽気を感じる昼下がりとなりました。

前回まで年齢と共に合成能力が減少する物質を取り上げてまいりましたが今回からシリーズで「美肌」を保つ為の『エイジングケア』について皮膚の生理を学びながら具体的に考えてみたいと思います。

*皮膚の構造

皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層構造です。
一般的に皮膚の重さは体重の1/16くらいといわれます。
 
「表皮」
・3つの細胞から成り立っています。
マルピギー細胞・・・ケラチンというたんぱく質を作ります。
色素細胞・・・・・・・・メラニン色素を作ります。
ランゲルハンス細胞・・表皮から侵入した物質をとらえ免疫に関与します。

・表皮は約0.2ミリくらいでマルピギー細胞は表皮の95%を占めます。
この細胞は手のひらと足の裏(透明層)を除くと4層構造になっています。

・上から<角質層>(透明層)<顆粒層><有きょく層><基底層>で新陳代謝によって一番下の基底層で生まれた新しい細胞が連続的に変化しながら角質層で
アカとなって剥がれ落ちます。この新陳代謝を『ターンオーバー』といいます。

・新しい細胞に生まれ変わる周期(ターンオーバー)は約28日で年齢とともに長くなります。


「真皮」
・真皮は部位による違いは有りますが、表皮の数倍~数10倍の厚みがあります。

・皮膚の本体です。

・血管、神経、リンパ管などの器官が存在し、皮膚の栄養補給や分泌、感覚などの大切な機能をつかさどっています。


「皮下組織」
・数ミリ~数センチとされますが年齢や肥満状態、健康状態により変わります。

・真皮の下にあり、筋肉と骨に挟まれた部分ですが、ほとんどが脂肪組織なので
発達すると体に丸みが生じます。

・働きは皮膚に外傷を受けにくくすることと、骨や筋肉の保護をするクッションのような役割が有ります。

・さらに脂肪は熱の伝導率が低いので保温作用やカロリーを蓄える貯蔵作用があります。


まずは皮膚の3層構造と基本的な作用をご紹介いたしました。
東洋医学では「皮膚は内臓の鏡」といって、体の不調がしこりや皮膚の色調などになって皮膚の表面に現れます。

皮膚本来のツヤやハリなどは健康という土台の上に成り立つものですから、自分の体のことやその働きなどをよく理解して正しいエイジングケアを見つけたいと思います。