健康塾通信

皆様がより健康であるための情報やご家庭でお手軽にできる健康法をお伝えいたします。

「冷え」の恐怖

2007年09月16日 13時42分26秒 | Weblog
夏から秋への移り変わりの時期というと、日本だけに現れる「秋雨前線」があります。この前線は夏の暑く湿った高気圧と北からの乾燥した高気圧がぶつかる為に、発生すると言われますが、この前線の影響で大雨になったり、暑い日や涼しい日など気温の差もある毎日です。

そして、身体の方は「冷え」を感じている方もいらっしゃるかと思いますが、いかがですか?

冷えは腰痛や関節痛などを悪化させたり、むくみにもつながるものです。

「冷え」のメカニズムとは

寒いとき生体機能の維持の為、温かい血液をからだの中心部に集めるので
手足の末端が冷たくなります。
絶えず手足の冷たいことがストレスになって
自律神経の乱れが起こり更に血行障害を引き起こします。これが「冷え性」と呼ばれます。

冷え性とは体温調節機構(身体の体温を一定に保つ仕組み)が正しく機能せず、異常に冷えを感じてしまう状態のことです。

人間には一定の体温(36度~38度)を保つしくみがあります(恒常性)。

1.皮膚センサー→『寒さ』をキャッチ→脳に送る。

2.脳の視床下部→ホルモンや自律神経を介して→全身の器官に体温を保つ指令を出す。

3. 体の各器官の反応として
皮膚→血管が収縮して熱を逃がさないようにする。
身体の中→蓄えられた糖質や脂肪を燃やして熱を作ろうとする。

このような働きが一つでも機能しないと「冷え性」がおこります。
「冷え性」というのは、もともとは東洋医学独自の考え方によるものです。
その病名を西洋医学でいうならば、「自律神経失調症」となるでしょうか。

東洋医学では病の原因を気、血、水、の3つの異常とみています。

水分の流れのとどこおり→「冷え」に関係して「水毒」といいます。

「冷え」と関係の深い疾患
花粉症・気管支喘息・風邪を引きやすい・アトピー性皮膚炎・神経痛・関節痛
リウマチ・手足のしびれ・扁桃痛・低血圧症・めまい・動悸・狭心症・不妊症
頭重・食欲不振・下痢・便秘・頻尿・耳鳴りなど

これら自分は冷えを自覚しなくても身体の中からの冷えが多くの症状を作るばかりか回復までも遅らせているということがあります。

「冷え」のサイン
①血色の良くない顔色
②動作が緩慢
③厚着の傾向
④声に張りが無い
⑤手足が冷たい
⑥鼻水が出やすい
⑦風邪を引きやすく治りずらい
⑧疲れやすい
⑨寒い時期にカイロを愛用している
⑩冬季には寝具に電気毛布を愛用
⑪冷房が嫌い
⑫飽食、美食家で肥満傾向
⑬果物、清涼飲料水、菓子類を毎日とる
⑭ビール、水割り、ワインなど毎日かなりの量を飲む
⑮冷房の中で仕事をしている

如何ですか?
みなさまはいくつサインが見当たりましたか?
「冷え」は病の仕掛け人といっても過言ではありません。
「冷え」をとるだけで多くの病が改善してくるはずです。
では次回、女性に多い「冷え性」のわけをとりあげてまいります。