ぐ~たらEVERYDAY

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苦しみからやすらぎの世界へ

2019-04-29 11:45:53 | さち&コジ
まだ…
気持ちが落ち着かなくて、小次郎の事も自分の記録として残しておきたいんだけど、まだ整理がつかなくて…
ブログに書くのが追いつかないくらい小次郎の容態が日々変わっていき、この1ヶ月の目まぐるしい毎日を振り返るのはまだまだ辛いから、それはもう少し後にして。
思いもよらぬ形で訪れた小次郎との別れの後から綴ろうかと…



夜中に突然逝ってしまった小次郎。
私と母の嘆きは相当でした。
それでも朝、病院に電話をして「鼻のチューブを外してほしい」とお願いしました。
すでに身体が硬直して、いつものキャリーバッグには入らない。
家にあったダンボール箱に小次郎をそっと入れて、雨に濡れないようにビニールを被せ、自転車の荷台に乗せて母と病院へ。
そしたら、ちょうど雨がひどくなって、私も小次郎の箱もびしょ濡れ。
ビニール被せてて良かった!
こういう時、車があって運転出来るといいですよね。

病院に着くと、院長先生からお悔やみの言葉をいただきました。
チューブの抜糸が終わり、小次郎の顔とお尻を見た先生「洗いましょうか?」
コジの顔はチューブとヨダレのただれで鼻と口周りがカサブタで汚れてしまっていて、お尻はお漏らしで濡れてしまい、一応家で綺麗に拭き取ったつもりなんだけど、やっぱり洗い流せてないから汚くて。
「ぜひお願いします」
私たちは、待合室で待機。
ずいぶん時間がかかってるなぁ?と思っていたら、終わって箱に寝かせられた小次郎の身体はとてもとてもとてもとても綺麗になっていました。
耳の中も掃除してくれたのかな。
シャンプーのいい香りがしました。



良かったね、小次郎、オチッコまみれのまま旅立たなくてすむよ。
顔も元気な頃みたいにハンサムだよ。
ちょうど空いてる時間帯だったため、院長先生や女医のT先生、他のスタッフさんが見送りに出て来てくださいました。
T先生「小次郎ちゃん、頑張りましたね」
「はい、小次郎は本当に本当に頑張ってくれました」
T先生「星野さんもお母様も一緒に頑張ってましたよ」
「いろいろ手を尽くしていただき、ありがとうございました」
泣きながらお礼を言い病院を出ると、雨は上がっていました。
一年前まで住んでいた団地の跡地の前を通ったので「小次郎、前のおうちのあったとこだよ〜」と声をかけました。
帰宅してからは、1人になると小次郎の顔や身体を撫でて、話し掛けては大声で泣き続けました。
身体は固くなってたけど、毛並みはサラサラで、顔も穏やかで、ふと目を覚ましてくれるんじゃないかと、何度も何度も名前を呼びました。
きっと母も1人の時は同じことしてたんじゃないかな。

小次郎が発作で苦しみ出した様子を見ていながら死に目には会えなかった弟が家に寄ってから、棺代わりの箱の中の敷物を3人で変えました。



小次郎の寝床やバスケットに敷いていた薄いクッションで底上げし、寝たきりの小次郎の頭を支えてくれていた枕を入れて、小次郎が楽になる姿勢で寝かせて、小次郎がまだ自分で食べられていた頃に好きだったフードを口元に添えました。
1年半くらい薬の混ざった療法食のみで、しかも強制給餌だったもんね。
辛かっただろうに、よく耐えてくれたね。
もう存分に美味しいものを好きな時に好きなだけ食べていいんだよ。
Sっ気のあった性悪女(笑)のさちはひまわりメインだったけど、小次郎は絵に描いたような草食系男子だったので、ソフトな色合いの優しい花で包みました。
母は「私の好きな色だ」と喜んでいました。
弟は何度も「生きてるみたいだ」と小次郎の顔を覗き込んでいました。
「やっぱり小次郎が一番可愛いなぁ」
「皆可愛いけど、小次郎は特にだなぁ」
男同士、妬けるほど仲良かったもんな。
「愛された動物は、あっちで主人が来るのを待ってるんだってさ」
うわ…今そういう話やめてよ…また泣いちゃう!



翌日、ペット霊園の方が小次郎を迎えに来るまで、小次郎のそばにいました。
1ヶ月前まで元気だったから、きっとまだ回復出来るって信じて、いろいろやっちゃったけど、もう小次郎の身体はそれに耐えられないほど弱っていたんだね。
どうして犬や猫はこんなに寿命が短いんだろうね。
どうしてこんなに人間との寿命の長さに差があるんだろうね。
おねーちゃんはまた撫でたらゴロゴロ言ってほしかったの。
ちょっと触るだけで喉を鳴らす小次郎に、いつもみたいに「やっすい男だな」って笑って手櫛でブラッシングしてあげたかったの。
おねーちゃんはまた小次郎と会話したかったの。
「なー」「なー」「なー」「なー」って、正直何話してるかわからないけど、声真似しながら、小次郎の可愛い声をいっぱい聞きたかったの。
おねーちゃんはまた名前を呼んだら振り向いてほしかったの。
歩けないから寄ってはこられなくても、いつもみたいに小次郎の「こ」って言っただけでそばに来てくれてた小次郎に「おまえは自意識過剰だなぁ」って笑いながら、おでこを撫でてあげたかったの。
もう少し暖かくなったら、ベランダに出して日向ぼっこもさせたかったの。
そんなささやかな事だけを願ってたのにね。
でもその一方的な思いが小次郎を苦しめちゃったんだね。
私が感じる「あっという間の1ヶ月」は、小次郎にとっては、もっともっと長い1ヶ月だったんだよね。
人間の尺度でばかり考えてたおねーちゃんを許してね。
そんな事を心の中で語りかけながら、ひたすら顔を撫でていました。



猫の姿をした小次郎を撮影するのは、これが最後。
もう新しい小次郎の写真が増える事はないんだね。
やすらかな顔だね。
やっとやすらげたんだね。
可愛いよ。
お疲れ、小次郎…

予定より早く霊園の方が来てしまい、泣き顔のまま家に迎え入れる事に…

これが最後なんだ。
小次郎の姿がこの世からなくなっちゃうんだ。
このまま小次郎の身体が腐らないなら、ずっと家に置いておきたい!
小次郎のいない家なんて考えられない!
心の中では小次郎が連れて行かれる事に抵抗しながらも、表向きは淡々と説明をしたり聞いたり手続きしたり。
なんと、ここでクッションや枕は火葬の際に燃え残る可能性がある事が判明!
なんてこったい!
せっかくセンスのないなりにお花を敷き詰めたのに、霊園の方でクッションや枕を取り除く事になるらしい。
うわーん、小次郎ゴメンね!

最後のお別れと、箱の蓋に一言を書く時は、もう涙堪えきれず。
さちの時と同じ『うちに来てくれてありがとう』と書きました。
蓋を閉める瞬間に思わず「小次郎!またうちにおいでね」と声をかけてしまいました。

私が箱を抱いて、母と車まで降り、合掌の中、小次郎は旅立って行きました。
車は見送る私たちのためなのか、ゆっくりゆっくり遠ざかっていきました。

家に戻って、今度は小次郎のお骨を迎える準備。
あまり気乗りのしない作業でした。
仏壇に飾る写真は、前の日にすでにプリントしていて、小次郎の写真とさちコジ2匹一緒の写真。
やり方が分からず、お店のおばさんに教えてもらいながらネットプリントした時に、写真を見たおばさんが「まぁ、可愛い!仲良しね〜」と褒めてくれました。

小次郎の姿がなくなってしまった部屋を見渡して、また大泣き。



涙は枯れる事がないのかな…

2日後の今日、姿を変えて小次郎が我が家に帰って来ました。



小次郎らしい優しい控えめな色に包まれて。
(さちより主張しない色とも言えるかな)
28日10時10分に火葬されたそうです。



実は昨日、お世話になった動物病院からお花が届いたんです。
メッセージ付きで。
母に読み聞かせようとしたけど、涙でギブアップ。
お心遣いありがとうございます。



おかえり。
ちび②とさちと小次郎(ちび①は土に埋めちゃったので)
お骨を置くスペース作るの大変だったんだよ。
ここなら、いつでもおまえたちが目に入るからね。

おかえり。
おかえり。
おかえり…小次郎。





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