CocoMani Diary

♪日進月歩日々炸裂日々色々思う事♪見た事 聞いた事云わんとする事♪ブライトサイドとダークサイドの共存場所♪

武の気

2010-05-15 02:38:33 | レギュロギー
 いわゆる「武道」をお稽古している道場におじゃましたことがある。
そこでは、戦国時代の武士の鎧や忍びの者が、実際使っていたとされる物が飾ってあった。鎧、誰様のだからはわからなかったけど、その小ささに敬意すら覚えた。

 私の体系は一般的な日本人成人女性が、ほぼそのまま当てはまる何の面白みもないモノなんだけど、(ちょっと宇宙人化してきたけど)、その鎧を着られるとは思わない造りだった。たぶん大きめの小学生が着られるくらいなのかなぁ…。
しかしながらその存在感のすごいこと…。小さいのに、その頃の生死をかけた精神が、まだ宿っているかのようだった。
魅入ってしまった。いろいろな思考が脳内をよぎった。

 どれだけの精神を持って、生き抜いたのだろう…。
食も乏しく、寒暖の差も生活の知恵で乗り切り、どれだけの精神的試練を積んできたのだろう…。などなど。

そこには、綿で出来たじばん(襦袢)も飾ってあったのだが、あきらかな「血痕」が付いていた。かなり古いもので、布自体も風化しかかっているが、その血痕とボロボロになった じばん が、まるでその頃の「真剣勝負」「寸止め無し」の世界、ようするに本物の戦の歴史を見せ付けられた気がした。

どこだったかな、松本城だか、日光にある博物館だったか、同じように鎧などが展示されていた。
そのときは、展示品はショウケースに入っていて、管理もきちんとされているから、見たときは「ほ~~!」といった感覚だったけど、道場で見たむき出しの血痕付き歴史的残物や武器をみたときは、さすがに気が引き締まった。

「気」
「精神」

もういちど叩きなおさねばなぁ…。