CocoMani Diary

♪日進月歩日々炸裂日々色々思う事♪見た事 聞いた事云わんとする事♪ブライトサイドとダークサイドの共存場所♪

ヤラセ問題と世の中

2007-01-25 15:13:51 | レギュロギー
次々発覚しつづけるTV局のヤラセ問題。
「発覚」しただけで、そんなものは氷山の一角であろう。
先日の納豆だかなんだかの問題で、NEWSを賑わしている。
まぁ、普通にスーパーマーケットに買い物に出る機会があれば、「TVで紹介されました~」なんてキャッチフレーズで売られているものなんて沢山ある。別にTVで紹介されたから特別なんじゃくて、普通に本でもなんでも読んでいれば、その「もの」がもつ効能なんて、とっくのとーにわかっていることだったり、勉強すればわかることだたりすることもあるわけだね。楽して得ようとするから裏目にでるわけだ。

まぁ、今回はデーターの捏造改ざんなどがヤラセの問題だったわけだけど、TV番組を「つくりもの」という見方で観ていれば、いかに多くの番組が、いわゆる「ヤラセ」に当るのかが見えてくる。
ヤラセでも、いろいろ種類があるけれど、まったくのウソで固められた番組構成っていうのは、娯楽を通り越して犯罪にも値すると思う。だから、「番組の構成」を観たまま信ずることはしないで、「あぁ、結局はこういうことがいいたいんだね」と腹をくくってみていりゃいい。

例えば、某政治討論番組なんて、結果ありきで司会進行が進められていくことが多い。「この人物からこの言葉を引き出して、ここから論破してやれ」という骨組みが見え隠れしていて、たまにその骨組みから逸れてしまって「真実」の部分に触れそうになると、あわてて「+をもー」といい替えてしまう傾向がある。これは観ていて非常に腹立たしく、こんな討論番組なんてやるだけ毒である、と思うことがしばしばあった。最終的に立場が悪いであろう政治家を、わけのわからんタレントに「あー、○○さん、なんか高感度アップー♪」なんてストーリー仕立てで番組が終わるものなんて、どれだけがヤラセなんだか、ため息どころか溜池に飛び込もうかと思うくらいに落胆する。

先日のワタナベの七光りが何かの番組にでていて、「会計処理ソフトを導入すれば、資金の会計問題は解決できる!」と、3流コメディアンのネタみたいなことを堂々と言ってのけた。これにはスタジオの一部も「そういう問題じゃないだろ...」とツッコミ入れていたが、どんだけ論点のすり替えしてるんだ~!なんて思っていたらCMに切り替わったのだ。
そ れ で
その一発目が、会計ソフトの「勘定奉行」...。苦笑いもニガイを通り越してクルシくなってしまった。これってもしかして、ウラでお金いただいてません?宣伝?という邪推が確心に変わる瞬間だった。

まぁ、こんなこともフツーに演技されているTV番組だから、視聴者が都合の良い部分だけを抽出して利用する心がけでいかないと、毎日騙されるハメにあうわけね。
ようするに見たままを信じるんじゃなくて、これにはウラと仕込みがあって、それで合成着色料で色づけされて、添加物でうまく仕上げて、、、ってな感じで作られたものだから、素材は一応「お肉」の激安ハムを買って食べて後で「騙されたー」ってことにならないようにしないといけない。

これは、もう10年以上も前に、仕事の関係で会った人から聞いた話。
今、この番組がどうだかはわからないけど。
TVチャンピオンっていう番組で、「パンのチャンピオン」っていう名目かなにかで、数人の中から「パンを食べただけで、どこのパンで幾らかを言い当てるチャンピオン」っていうのがあった。
たまたま私はその番組を観ていて、なんとその知り合いの人がチャンピオン候補として出ていたのだ!そのときは、へぇ~あの人こんな特技があったんだーー!」なんて妙に感心していた。結局2段階くらい(2回目で負けること)で負けて退場した。それで、丁度その週にその人と会う機会があって、「あ~この前、TVチャンピオンみましたよぉ!すごい特技をお持ちなんですね!」と言ったら、
その人は、、
「あ~、あれはね~頼まれて出ただけなんですよ~、ほかの人は知りませんが、私はエキストラで。ここまでは当てて欲しいから、ってある程度答え教えてもらってたんですよ!そんなパン食べただけで、どこのパンで値段まで覚えられないですよー私~!丁度そのプロデューサーと知り合いだったもので頼まれたんです。あ、でもほんとほかの人がどうだかは知りませんよ。」

てなわけだ。まぁ、そのときのチャンピオンは本物かもしれないし、それはわからない。ただ、その番組を作り、脚色するためには「エキストラとヤラセは使われている」という事実は浮かび上がってくるだろう。
要するに、「A」というものを素材に番組をつくろう、ってことになって、そのためにはいわゆる「エキストラ」っていうのはヤラセのコマであることには変わりなく、どこまでが本当で、どこまでがウソっぽくないウソなのか、というレベルなのである。

あとは、よくある外国人の言語の吹き替えだ。オリジナルの言語を消して、吹き替えで流す。いつも面白おかしくストーリーだてている。そんなこといってないんじゃない?って感じもするけどな。

そんな感じで、最近のTV番組は、へんなタレントの雑談が美談として取り上げられ、中身も下品でどうしようもないことになっている。ほとんど娯楽番組をみることはなくなった。それと同時にテレビドラマの演出にも酷さを感じる。
「そこまで描写しなくていいんじゃないか?!」と、本当に気分を害するものが多くて、まるで「犯罪助長」するかのように、こと細かく描写しているのだ。ほとんど放送テロリズムである。ストーリーの中で使われる描写、言語表現、それぞれが、ひどくなっている。
もし、これが「今の世の中の反映です」とでもいうならば、「そのひどい世の中のお手本を見せつけてきたのは?」と逆に聞き返したい。「すりこみ効果」で、どんどん世の中は粗悪なものになってしまう。

ヤラセ問題の根本を考えてみればわかる。その視聴率獲得だとか、ウラ金だとか、努力しないでネタ不足だとか、なんでもありの世の中で出来上がった「見世物の最後のもがき」のように感じないだろうか。悪事の根本を追及しなければ、それがなくなることはない。