CocoMani Diary

♪日進月歩日々炸裂日々色々思う事♪見た事 聞いた事云わんとする事♪ブライトサイドとダークサイドの共存場所♪

ジョン・ノーラム 音が正直でストレートなアルバム

2005-09-14 01:07:18 | 音楽の旅ロギー
ジョン・ノーラムだぁ… EUROPEのギタリストのソロアルバムで(^^ 期待して買ってみた。もう十年前の作品になるけど。

バンドから脱退してソロでリリースされるアルバムって、結構音の色が全然違ったりして難しい場合があったりする…
でもこのアルバムはイイ! なんというか、音が正直でストレートで
「余計なカッコなんてつけなくていいから俺のやりたいようにやる。」って感じの嬉しいアルバム!

余計なカッコつけないからカッコいい! アーティストって、やっぱり自由に思うままに作品を作るべきなんだなぁって思わせてくれた。

このアルバムはそういった趣で創られたそう。 このライナーノーツに書いてあったけれど、

 「成功は時として人を全く異なった道へと導いてしまう。僕は大成功したミュージシャンから自分の成功は人生最大の失敗で、今はそれを教訓にして新しい人生を模索しているという話をたくさん聞かされてきた」~ライター:米持孝秋氏~

という部分、深いものがあった。 これだったんだ。
大成功したミュージシャンが、いつの間にか顔つきまで変わって、音がトゲトゲしている。
なんかハートが感じなれない。っていう経験が沢山あった。
大成功が時として音楽のプロであるが故に、それをを殺してしまうことがあるんだと。本来の自分を見失ってしまって、もうすでにそれは戻ってこない。売れればそれでいい。
ま、売れるということはそれがリスナーに好かれて買われるということだろうから、それはそれでいいのかもしれないけど。

評論家に駄作って言われても、それが好きな人は徹底的に好きだし それ以前に、そもそも音楽的に駄作って何だろう?今でも私は駄作の定義に疑問を抱く。

 「こうしなければ売れない」とか「こういう音で在るべきでしょう」とか、結局ビジネスとファンからの期待に押しつぶされて本来の良さが殺されてしまうっていうこともあるんだろうな…。

たまに音楽家達が籠の中の鳥に見えることがある。 本当は、綺麗でダイナミックな羽を堂々と広げて飛びたいのに、それが出来ない状況、そうしないと食べていけない、だから言われるとおりにその籠の中で羽を広げる。

こんな風に音楽観まで考えてしまった一作でした!
ロックなギター、好きな人にはたまらない作品だね!