あり得ない法律 その２

以前、日本に優生保護法という法律の下に障がいのある人、病気の人などが不妊手術を受けさせられたというニュースについて書きました。
昨日の朝日新聞では、遂に実名で名乗り出た男性の記事がありました。

「強制不妊手術の男性　国提訴へ」

５７年間、奥さんにも話せず、誰にも言うことが出来ず抱えてきた秘密だったようですが、
最近ニュースになることも多く、奥さんにも告白し、勇気を出して提訴に踏み切ったとのことです。

しかも、この男性、「精神分裂病」と思われたそうですが、医師の診断もなく、勝手な判断で強制的に手術を受けさせられたとか。

もうめちゃくちゃですね。
たとえ精神的な疾患があったとしても、あり得ないことなのに、正式な診断もされないまま手術とか、、、
それを国が推奨していたわけですからね。
当時の日本はどんな思想だったのか・・・
考えただけでも恐ろしいです。


障がいがあっても、病気であっても、
国がその人の「子供を持つ権利」を勝手に奪っていいってことは絶対にない！
それは今現在はみんなが分かっていることのはず。
過去のことであれ、間違ったことについては国はちゃんと誠意を持って謝る責任があると思います。
謝っても、その人の人生が劇的に変わるということはないのかもしれないですが、
同じ過ちをしないためにも必要なことだと思います。

最近は排他的思想を持った人も多いようですが、
誰一人まったく同じ人間は存在しないわけで、むしろ同じ人間ばかりの世の中なんて考えただけでもぞっとするし、つまんないです。
人種もいろいろ、思想もいろいろ、障がいがある人もいれば、病気の人もいる。
いろんな人がいるということで、お互いを認め合って、支え合っていけるんじゃないかなと思っています。
理想論かもしれませんが、理想を持たないと、現実も変わらないですからね



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