前々回の記事で中華街の車止めの他に電柱も取り上げましたが、今日は昔の赤い電柱に巻き付いていた水滸伝の画像をアップしておこうと思います。 以下は、私が運営していたホームページからの抜粋です。 ********************** 2005年、中華街大通りで歩車道段差の是正と石張り舗装が行われました。と同時に、これまで横浜中華街の象徴的な存在だった赤い電柱が撤去され、代わってスーマートな新しい電柱が建ちました。樽のようなトランスも、すっかり細くなっています。 これはこれで良かったのでしょうが、一方で以前の赤い電柱が林立していた頃の風景のほうが良かった、という人も多いようです。 あの電柱には巻き広告が付けられ、店の屋号と一緒に水滸伝に登場する人物が描かれていました。そして一番下には通し番号がふられていたので、その番号を頼りに店の位置を確認したりすることができたのです。 ここでは、横浜中華街探偵団が撮りためていた旧電柱を並べてみたいと思います。残念ながら全部揃っていないのですが…。 2番:単廷珪 「新新」【閉店】 写真の右端に少しだけ写っているのは「大珍褸新館」。この「新新」があったところは今、どうなっているかというと…こうなった。 3番:蔡慶 「大珍褸」 左端に写っている看板は今、みんな消えてしまった。 5番:魯智深 「萬珍褸」 右端に「永安楼」、「太湖」が写っている。ここは今…… 6番:柴進 「永安楼」【閉店】 ここが閉店したのは2010年。もう12年前になるんだね。 その跡にオープンしたのが「龍盛飯店」だ。 7番:秦明 「萬珍褸」 右側には、今は無き「香港菜館」、「安楽園」、「海勝楼」が写り込んでいる。 10番:帳清 「均元楼」【閉店】 11番:董平 「均元楼」【閉店】 12番:徐寧 「華王飯店」【閉店】 大通りにあった店はなくなり、市場通りの華王飯店別館が営業していましたが、いつだったか「龍華楼」になってしまいました。 13番:魏定国 「西芳」 14番:雷横 「新新」【閉店】 15番:朱富 「均昌閣本館」【閉店】 16番:石勇 「更生堂」 18番:李応 「永楽製麺」【閉店】 19番:扈三娘 「安記」 20番:孫二娘 「同發」 21番:顧大嫂 「珠江飯店」【閉店】 「温故知新 40年前の味が帰ってきました」とのキャッチコピーで、麺セットと飯セットをやっていたのが懐かしいです。 23番:杜興 「栄興號」 24番:蔡福 「同發」 25番:郝思文 「青葉」 27番:関勝 「翆鳳本店」 28番:周通 「はっとり」 「チャイナプラザはっとり」という名で肉まんなどを売っていましたが、その前は「服部牛肉店」でした。2010年にはこんな工事をしていましたが、このあと別の店が入ったのでした。現在は「王府井」ですが、ビルの上部には、いまだに「服部牛肉店」の名前が残っています。 29番:宋万 「榮興」【閉店】 30番:宋江 「菜香新館」 ここで挙行した忘年会は美味しくて、楽しかった♪ 「菜香」も本店がなくなってしまい、こちらの新館だけになっちゃったんですよね。 「菜香」のランチが懐かしい♪ 31番:魯智深 「華正楼」 36番:彭玘 「悟空」 37番:楊志 「江戸清2号店」 『水滸伝』は、中国の明代に書かれた小説で、四大奇書の一つ。施耐庵あるいは羅貫中がそれまで講談として行われてきた北宋の徽宗期に起こった反乱を題材とする物語を集大成して創作されたとされる。『滸』は『ほとり』の意味。 北宋時代末期に、汚職官吏たちがはびこる世相のため世の中からはじき出された英雄好漢たちが梁山泊と呼ばれる自然の要害に集まって無法者の集団を形成し、やがて悪徳官吏を打倒し国を救う事を目指すという物語である。 出典: フリー百科事典『ウィキペディア』 物語には108人の好漢豪傑が登場します。水滸伝百八星一覧表があって、彼らは1番から108番までの席次が決められています。赤い電柱は108本あったわけではないので、そこに付けられた番号は席次とは関係ありません。 また、この豪傑の性格と、店の雰囲気・格とも無関係です。でも、108人の中から、どういう基準でこの30数人が選ばれたのかは分かりません。 ←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね |
ここでは37番までですが、38以降があったのかどうかは不明です。
そして欠番になってしまったのが11本ですが、
そこに誰が描かれていたのか、気になるところです。
この巻き広告、どこかで保存していてくれたらなぁ。
あるでしょうが、素晴らしい電柱ですよねえ!