中華街ランチ探偵団「酔華」

中華料理店の密集する横浜中華街。最近はなかなかランチに行けないのだが、少しずつ更新していきます。

「一楽」にて古老を偲ぶはずが…

2022年12月06日 | 中華街(大通り)

 本牧の古老が亡くなった。嶋田昌子さんが逝去されてから3か月くらいだったのかな。訃報を聞いたときは、「まさか!」と思った。あんなに元気だったのに……。

 ということで、11月、偲ぶ会を兼ねて「本牧良心の会」のメンバーが久しぶりに一杯会をやることになった。場所は、いつもの「一楽」である。


 前菜。
 古老の話でいちばん記憶に残っているのは、昭和20年5月29日の体験談だ。


 トラウトサーモンと秋野菜の柚子胡椒炒め。
 小学生だった彼は横浜市外へ疎開していた。そこに横浜大空襲だ。
 そういえば、9年前に本牧の伊波新之助さんが学童体験のお話をされていたが、今はどうされているのかなぁ。


 カニ味噌入りスープ。
 自分の家族や家がどうなっているのか、気が気ではなかったという。


 銀杏入りもち米焼売。
 数日後、児童たちは横浜に戻ることになった。


 海老とカボチャのチリソース。
 石川町側から元町のトンネルを抜けて、麦田側に出たら一面焼け野原で、本牧まで見えたという。
 ちなみに、このトンネルの正式名称は山手隧道であるが、石川町・元町側に住む人たちはこれを元町のトンネルという。一方、麦田から本牧にかけてのエリアに住む人たちは「麦田のトンネル」という。
 どちらも自分たちの住む場所の名前でよんでいるのだ。この上は山手町なので、こっちに住んでいる人たちは山手のトンネルと言うのだろうか。


 豚肉と秋ナスの甘味噌炒め。
 本牧・小港方面の被害状況は、コチラ。昭和20年9月2日の撮影だ。 
 

 炒飯。
 古老は食べられる雑草の知識もすごかった。本牧通りから山頂公園まで一緒に歩くと、その辺に咲いている草を摘まんで、「これは◎◎。茹でて食べればいい」とか「***は天ぷらにすれば旨い」などと教えてくれた。


 杏仁豆腐。
 しかし、せっかく教えてくれたのに、私はまったく忘れてしまっている。残念だ……。


 胡麻団子。
 当日はこんな話をしなかったのだが、美味しい料理を食べながら少しだけ思い出していた。


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4 コメント

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Unknown (てつあん)
2022-12-06 20:18:45
古老のお話を思い出しながら、一楽の料理で偲ぶ会でしたか。
きっと、ご本人も喜んでくれたことでしょう。
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遠くなるからこそ (冬桃)
2022-12-07 12:30:18
私も直接、お話を伺ったことがあります。
戦争を挟んだ時代の話は、いくら聴いても
聴き足りないですよね。
もっと伺っておくべきでした。
返信する
Unknown (管理人)
2022-12-08 09:42:55
>てつあんさん
食べられる野草とか、学童疎開で食べた食事などの話を思い出しながら、
美味しい「一楽」の料理を堪能しました。
返信する
聴けるうちに (管理人)
2022-12-08 09:45:54
>冬桃さん
黄金町に住んでいたラーメン屋さんの話を聴いとかなければと思っているうちに、
入院されてしまい、結局、聞くことができなかったということがありました。
あのガード下がどのように変化していったのか、
ずっと見ていた方でした。
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