冬桃ブログ

日常雑記です。

祈りの雨

2016年09月23日 | 雑記
 義妹が車でピックアップしてくれたので
雨の中、お墓参りに行く。
 弟が亡くなってから、義妹は千葉から藤沢まで
何度となく、一人で墓参に来ているようだ。

 先日、某紙から書評を依頼されて読んだ
山崎ナオコーラさんの「美しい距離」という
小説を義妹にあげた。
 癌で死に瀕している妻を見守る夫、
彼の一人称で書かれている。
 修羅場や愁嘆場がひとつもなく
むしろ日だまりにいるかのごとく
淡々とした日々の描写。
 どことなく弟夫婦と状況が似ているような
気がして、彼女に読ませたいな、と思ったのだ。



 かなりの雨降りだったが、
お彼岸なので多くのお墓に花があった。
 
 私は自分の墓を持つ気はない。
 そうすると、こんなふうに
花を供えてもらう機会もないんだな、と
少し寂しい気もしたが、
まあ、そう決めたのだからそれでいい。



 義妹が「山の上ギャラリー」で展示中の
「祈りの形」展を観たいというので
墓参のあと、戸塚へ向かう。
 何度か道に迷いながら到着。

山の上ギャラリー
http://yamanouegallery.jimdo.com/



 とても静かで美しい空間だ。





 二年前の9月にも、ここへ友人達と
来たことがあった。
 創作家具作家、安藤和夫さんが
出展してらしたので。
 静謐な時間を過ごしたはずなのだが
思わぬ出来事で現実に引き戻されたっけ。
http://blog.goo.ne.jp/yokohamaneko/d/20140921

 今回はそんなこともなく、
心静かに、厨子、置物、ガラス工芸などの
素晴らしい展示品を拝見させていただいた。

 今回も安藤和夫さんが出展しておられる。
(写真、へたです。安藤さん、ごめんなさい!)





 お厨子の前で、義妹は思わず手を合わせる。



 二年前と同じように、庭に
コスモスが群れ咲いていた。



これは桔梗だろうか。


 蕎麦で有名な「九つ井」で食事をした。
 生まれついての菜食者である義妹はお蕎麦だけ。
 軽度の蕎麦アレルギーがある私は、
鰹のたたきで熱燗を一合。

 のんきにしていたら、母の施設から電話。
 ぎょっとして二人、顔を見合わせる。
 「お尻が赤くなっているから、明日の午前中、
皮膚科へ連れて行ってください」
 とのこと。
 ほっとしたが、こういう時、もしや
という方につい頭が行ってしまい、
このあと数日間のスケジュールがどうなっていたか
脳裏にカレンダーを思い浮かべるのも事実。

 明けて今日は、また雨。
 朝食をとるまもなく、母の施設へ。
 施設の車を出して貰い、総合病院皮膚科へ。
 「軟膏をつけておくだけで大丈夫ですよ」
 ということで、ひと安心。

 施設へ戻り、母に昼食を食べさせる。
 見事に完食。

 おなかがすいている私は、
施設を辞した後、近くの南部市場へ。
 今日こそ市場の食堂で食べるチャンス。
 特選海鮮丼でブランチ。
 雨はまだ止まない。




 

 
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橫浜・神戸・長崎、三つの港を結ぶ生中継です。

2016年09月20日 | 雑記
「にっぽんプレミアム港町物語 投稿ありがとう!
 橫浜・神戸・長崎三元中継スペシャル」


 という、NHK-BSプレミアムの番組に出演します。

 9月25日(日) 午前11:00~12:00(第1部)
         午後5:00~6:00(第2部)

 視聴者から寄せられた写真やメッセージを
紹介しながら、三つの港町の歴史、文化などを
生中継で発掘!
 ぜひごらんください。




番組HP http://www.nhk.or.jp/np/minato/index.html


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残暑は続くよ、どこまでも。

2016年09月17日 | 雑記
 この夏、いやなことに気づいてしまった。
 
 居間の床が明らかに黒ずんでる。
 力をこめて拭いてもきれいにならない。
 こうなると、普段、見ない振りをしている箇所も
にわかに気になってくる。
 冷蔵庫や洗濯機の裏、コバエの巣が
潜んでいるかも知れない各所の隙間、
黒カビが採れない風呂場のメジ……。

 たまらず、業者に電話をし、
大掃除を依頼した。
 ここへ越してきて12年目。
 初めての大掃除。

 当日。業者さん6,7人で到着。
 道具いろいろ。



 居間の床、仕事部屋の家具移動、風呂場、
洗面所、窓と網戸、キッチン、換気扇、クーラー。
 これだけやってもらうので、いろんな物が
居間に集められる。



 猫はもちろん書庫に避難。
 ここは今回、パス。



 午前9時過ぎから始まり、終わったのは午後5時。
 私はその間、寝室のベッドで本を読んでいたり
仕事部屋が片付いたあとは、パソコンをいじったり……。

 おかげできれいになった。
 床の黒ずみもおおむね消えた。
 しかし一夜明けた昨日は、
なにかまた、その黒ずみが
亡霊のように浮き上がってきたような気がして
床にばかり目が行く。

 そりゃ、プロに掃除してもらったとはいえ
生活していれば一日でも汚れは発生する。
 でもあんな黒ずみ、二度と見たくない。
 すぐさま掃除しなければ、と気ははやるが
いや待て、高いお金を払って、昨日、掃除して
もらったばかりではないか。
 早くも翌日、せっせと掃除に励むなんて
悔しいではないか、と心の声が止める。
 せめて一日二日は大名気分で、
掃除などというつまらない日常なんか
考えずにいたい。

 だけどすでに汚れが……。
 いや、いいくらなんでもまだ一日目なんだから、
 だけどまた黒ずみが……。
 やめなさい! 恥ずかしくないのか、
その小市民根性!
 

 はたから見ればなんともセコいことだろうが、
本人にすれば息苦しくなるような大葛藤。

 さらにもうひとつ、大失敗をしている。
 今後は少しでも床の汚れを防ぎたくて
畳柄のカーペットをネット通販で買った。
 これが届き、梱包を解いたとたん、
強烈な目眩と吐き気に襲われた。

 イ草のにおい。
 好きな人も多いようだが
私は大の苦手。
 昔から頭痛と吐き気を誘発される。
 それを忘れていたのだ。
(イ草のにおいアレルギーというものらしい)

 届いてから大掃除の日まで
ファブリーズを何度も吹きかけたり
ベランダに出しておいたりと
奮闘はした。
 いっこうに改善されなかったので
大掃除当日、このにおいを消す方法はないかと
藁にもすがる思いで業者に訊いてみた。
 「ないですねえ。慣れるしかないでしょう」
 という、にべもない答えだった。

 そういうわけで昨夜は、「大掃除翌日なのに
掃除したい!」という欲求をなんとか
抑えたものの、イ草カーペットを敷いた
居間で、四時間ものお笑い番組を観ながら
頭痛と吐き気に耐え続けた。

 

 買ったばかりのカーペットを
捨てるなどというもったいないことはできない。
 この夏はほんとに物いりだったのだ。
 長年、愛用していた居間の椅子が駄目になり
捜しに捜して、この赤い椅子に買い換えた。
 私にとっては高い買い物だった。
 そうするうちにDVDレコーダーとプリンターが壊れた。
 どちらも必需品だから、買い換えないわけにはいかない。
 DVDレコーダーの方はお金を出して
接続の人を頼んだ。
 プリンターは自分でできるだろうと思ったのだが
パソコンには繋げたものの、なぜかスキャナーが機能しない。
 そして大掃除代金……。
 秋風が薄い財布を揺らす。

 昨夜は近所もお祭りだったので、外を
神輿のざわめきが通り過ぎて行った。
 野毛ではいまごろ「ジャズで盆踊り」の真っ最中だろう。
 私も行きたいなと思ったが、お祭りに一人で
行くほど寂しいことはない。
 なまじ知り合いにあって、「え? 一人なの?
でも誰かに会うんじゃない? 頑張って!」
 などと同情の言葉なんか掛けられたらもっといやだ。

 夜が更けるにつれ、蒸し暑さが増す居間で
イ草のにおいにめった打ちされながら、
逃げ場のない不幸にどっぷり浸かる。
 
 こんな時に浮かぶのは、何年か前、
某句会で私が詠み、主宰に一蹴された句。

 冬かもめ ここを去りたし あてはなし。

 他の句は全部忘れたのに、これだけは
いまでもすらっと出てくる。
 名句ではないかと自分では思っている。
 
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再びの翡翠ロマン旅

2016年09月11日 | 旅行
 勾玉は皇室に伝わる三種の神器のひとつだ。
 古代の謎めいた装身具でもある。
 縄文~古墳時代にかけて、時の貴人が
身につけていたものだが、ただの飾りではない。
 魔除け、呪術、地位のシンボルなどの
意味があったようだ。
 胎児のような魚のようなその形も、
なにを意味しているのか、はっきりとは
解明されていない。

 奈良時代あたりから、勾玉だけではなく
装身具そのものが日本人の服装から消えてしまう。
 江戸時代になっても、ほとんど髪飾りだけ。
 明治になり、洋風文化が入ってきて
ようやく首飾り、指輪などを皮切りに復活した。

 勾玉はやはり、翡翠でつくられたものが美しい。
 翡翠は長いこと、日本では採れないと
思われてきたが、近年、新潟の姫川を中心にした
地域で産することがわかり、「翡翠採り」が
ちょっとしたブームになった。
 古代ロマンに触れてみたい私は、
ずっとこの地に憧れていた。

 昨年のこと、友人のまちづくりプロデューサー、
福井功さんが、翡翠探しの旅に行くと聞き及んだ。
 そこで、ぜひにとお願いして同行させていただいた。
 その日程が決まってから、不運にも足首を
骨折したが、ギブスのまま敢行。
 その旅のブログはこちら。
http://blog.goo.ne.jp/yokohamaneko/e/03b0ec55c34b15921b0a962f259461f0

 この時、買った小さな翡翠の勾玉。



 「今年も行きますか?」と、福井さんに
声をかけていただき、喜んで出発。
 北陸新幹線「はくたか」で新潟の糸魚川へ。



 崎陽軒のシウマイ弁当は日常食だが、
車中でいただく駅弁は久しぶり!



 着いた糸魚川は、けっこうな雨。
 姫川河口へ行く予定だったが、
軟弱な私はホテルにお籠もりしたい気分。
 が、長靴持参の福井さんは行く気満々。

 タクシーで河口へ。
 雨は小止みになることもあったが
空はどんより曇ったまま。
 広い河口には、私達以外、誰もいないし……。



 風は強いし、川の流れは怖ろしく速いし
増水して中州に取り残され、テレビカメラに
映されながら自衛隊のヘリに助けて貰う
……なんてことになったらどうしよう。
 福井さんは海際すれすれのところまで
行ったらしく、何度も姿が見えなくなったが
私は一段高くなった河原でぽつねんと石積みを……。



 やがて凄まじい風になったので、拝むように
福井さんを促し、ホテルへ戻る。
 タクシーの運転手さんと、感じのいい
フロントの女性が揃って勧める「すし活」で夕食。

 この日は奇しくも福井さんの誕生日。
 おめでとうございます!
 カツラ疑惑が絶えない黒々とした髪は
まぎれもない本物!



 おまかせ地元握り。
 


 私達が翡翠探しの旅だと知ると、
大将は、背が高くてイケメンの若い衆に言いつけ
サッカーボールくらいもありそうな原石を
出してきてくれた。
 じつはこの店で働く女性従業員のお父様が
翡翠加工と古代土器、土偶の複製を造る
プロフェッショナルだったという。
 お父様はもう故人だが、お元気な時に
話を聞かせていただきたかった。

 翡翠の原石



 なんと大将は、3センチくらいもある翡翠を
私達にひとつずつプレゼントしてくださった!
 美しい緑が浮かび上がっている。



 お寿司がおいしいのはもちろんのこと
とても居心地の良い「すし活」さんのサイト。
http://www.terumori.jp/sushikatsu/

 翌日はありがたいことに晴れ。
 福井さんにレンタカーを運転していただき
沼河比売ゆかりの白山神社へ。





 ヌナカワヒメを祀る神社は、
ほかに天津神社、奴奈川神社もある。
 彼女の美貌を聞きつけ、
大国主命が追い求めて妻にしたという姫。
 長野・諏訪大社の祭神、建御名方神は彼女の息子。

 昨年も行った
親知らず子知らずピアパークでランチ。
 ここの浜は石が少ない。




たくさんのカモメ。




 新潟を出て富山に入り、翡翠海岸と呼ばれる宮崎海岸へ。
 昨年はここで大波をかぶった。
 今年も相変わらず波が高い。



 石の上に腰を下ろし、熊手で
こりこりと手の届く範囲を掘る。
 そのうち疲れて、ひっくり返った。
 
 この浜の石はすべて丸いから、
その上に横たわっても痛くない。
 それどころか、全身のツボが適度に
刺激され、予想外の気持ちよさ!
 とどろく波の音をBGMにして
このまま寝てしまいたいほど。
 しかし浜には人が少ないし、
福井さんは例によって、遠くで石を掻き分けている。
 誰が見てもこの姿は、打ち上げられた溺死体。
 通報されると困るので、しぶしぶ起きた。

 いつのまにか撮られてたけど。



 二泊三日の最終日は、フォッサマグナ・ミュージアムへ。
 もしかして翡翠? と希望を抱いた石を
学芸員に鑑定して貰う。

 見事に外れてましたねえ。
 「すし活」の大将の話では、
翡翠が話題になっていない昔なら
いざ知らず、いま、本気でゲットしようと
思う人は、アクアラングをつけ、
夜の海に潜って探すそうだ。
 私は翡翠・勾玉のロマンに
浸るだけで充分だからがっかりしない。
 何時間もここにいられただけで幸せ。
 
 「翡翠疑惑」だった石の名前を教えてもらう。



 薬石と呼ばれる茶色の石は、すべすべで
いろんな模様になってて、やっぱり目が行く。
 ミュージアムの学芸員に「どういう薬効で
薬石と呼ばれるのですか?」と尋ねてみた。
 けっこうなお値段で売られていたりもするのだ。


 
 「微細な穴が石の表面にいっぱいあって
そこへ汚れたものが吸収されるのです。
 だから、お風呂に入れたりするんですね」
 「洗えば、その吸収された汚れがとれて
また使えるのですか?」
 「いえ、そうはいかなくて……」

 一回こっきりの薬効であるらしい。
 
 福井さんは「二年続けて行ったから
もうここはいいかな」と、おっしゃっていたが
翡翠に興味がなくても、「浜の丸石天然マッサージ効果」
を楽しみたい方、翡翠海岸(宮崎海岸)はお勧めです!

 


 

 

 


 



 

 

 
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シネ・コンでシン・ゴジラ

2016年09月01日 | 雑記
 年間200本は映画を観ていると思う。
 趣味といえば映画しかないし。

 でも映画館へはほとんど行かない。
 レンタルDVDと、テレビ録画したもの。
 いただきもののDVD(この数多し)。

 映画館へ行かないなんて、ほんとの映画ファンじゃないと
いう人もいいるが、閉鎖空間恐怖症を持つ私は
劇場という、自由に動けない場所にいるのが辛いのだ。
 どうしても行かなければならない舞台とか
劇場でしか観られない映画のために、
一大決心をして行くこともあるのだが、
なるべく端の方の、いざとなれば
こっそり出られる席に座る。

 そんな私が映画館へ行った。
 「シン・ゴジラ」を観るために。

 渡辺謙主演の「ゴジラ」を、DVDが出た時
テレビ画面で観たのだが、我が家のテレビは
けっこう大きめであるにも関わらず、ゴジラの
大きさが全然、見て取れなかった。
 だから今回は意を決して映画館へ出向いたのだ。
 パニック映画は大好きだし。

 生まれて初めて、シネ・コンというところへ行った。
 やっかいな神経症持ちになる前は、もちろん
足繁く映画館へ通っていたのだが、普通の映画館が
どんどんなくなり、シネ・コンが出現した頃から
私の映画鑑賞はビデオやDVDになったらしい。

 チケットの買い方もわからずまごまごしたが
なんとか無事に席へ。

 出だしは良かった。
 もったいぶらず、早々にゴジラ出現。
 でも、海から陸に上がった
ゴジラの顔を見てずっこけた。
 なに? ひょうきん系?

 が、街を破壊し始めたその体を見て、
一気に鳥肌!

 背中のギザギザはどうでもいいのだが、
分厚い体の皮が、ダンゴムシみたいな蛇腹状。
 動くたびに蛇腹が開き、中から真っ赤な「何か」が
ざらざらとこぼれ落ちる(血ではない)。

 いやもう……。

 ゾンビだのエイリアンだの動物パニックだのを
山のように観てきたが、「蛇腹から赤い何か」
がザザッザザッと出てくるこの場面ほど
気色の悪いものはなかった。

 首相はじめ、大臣やら自衛隊やら研究者やら
いっぱい出てきて、ああだこうだと対策を
練るシーンがやたら多い。
 一般人が逃げ惑うシーンもあるにはあるのだが、
「対策練り」シーンに較べたらほんのわずか。
 しかも、耳慣れない学術用語とか軍事用語を
ちりばめた台詞を、登場人物達は不自然なほどの早口で、
まったく詰まったり、言いよどんだりもせず、
一気に喋る。

 発音しにくい言葉を入れた原稿を
早口で棒読みしている、
研修中の新人アナウンサーみたい。
 正直に言うと、なに言ってんだか、
私にはほとんどわからなかった。

 観ていない人もおられるだろうから
詳しくは書かないが、「それで、このゴジラ、
これからどう処理するの?」というところで
映画は終わる。
 どうするんだろう、ほんとに。
 誰かが何か言ったのかもしれないけど
例によって、私の耳には残らなかった。
 
 行き慣れない禁断の場所に
2時間以上いたせいもあって、まずは疲れた。
 おもしろかったのかどうか、いまはまだ
判断がつかない。
 でも、「蛇腹から赤い何かが大量に
こぼれ出る」あのシーンだけは、
怖いもの見たさで何度も脳裏に甦らせている。


ここは無事だったんだっけ?
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