広告代理店はイヌと同じだ!【表】

現役広告営業マンの日乗
~表題は某社宣伝部長の金言から(3/19参照)~

電子書籍は、「エロ小説」の読者人口を飛躍的に拡大させる

2013-03-08 06:11:44 | 出版ビジネス
最近、電車の中で雑誌を読んでいる人を見かけなくなりました。

それはもう、恐ろしいくらいに姿を消しました。

ちょっと前は
夕方のサラリーマンの帰宅時間帯の車内では、

週刊新潮、週刊文春、週刊現代・・・等週刊誌、
FRIDAY、FLASH、FOCUS・・・等写真誌、
週刊少年マガジン、ジャンプ・・・等コミック誌
それに加えて
日刊ゲンダイ、夕刊フジと夕刊紙まで

みんなが立って、座って一斉に
雑誌や夕刊紙を開いていたもの。

今考えると信じられない光景でした。


電車に乗ると
こうした彼らが開く雑誌の裏表紙が嫌でも見えるので、
表4の価格が、他のスペースより
段違いに高いのも納得したものでした。


それがいつの間にか、
全てといっていいほどの人たちが
その「電車の中で雑誌を読む」という習慣を止めてしましました。



言うまでもなく携帯電話の台頭が原因です。

そして今、
そんな状況下に
新たに電子書籍端末がどどーっと台頭し始めています。



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■角川、100円の新作電子書籍 安さで読者開拓
日経 3/7

米アマゾンや米アップルなどが電子書店を相次ぎ開店したことを受けて、出版社の電子書籍への取り組みが加速している。角川グループホールディングス(GHD)は電子書籍向けに書き下ろした作品を7日に100円で刊行。大胆な値付けで読者獲得を狙う。幻冬舎は小説を複数回に分けて順次配信する新たな試みを開始した

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昨日の記事です。
出版社もいよいよ本腰を入れ始めた、ということでしょう。

私はどうしても「紙」から抜けられないので
実はまだ電子書籍端末を持っていないのですが
この流れだと、数か月後や数年後には、
ちゃっかり持っているような気もします。


さて、
この電子書籍ですが、
講談社とか角川書店とか幻冬舎とか
アマゾンとか楽天とか
大きな会社の公式発表ばかり見ていると
とっても近代的でアカデミックな文化の普及みたいな気がしますが
私、
実は一番盛り上がるのは「エロ小説」の分野ではないかと
思っております。

で、ちょっと検索してみたら、やっぱりありました。

電子書籍が普及している「イギリス」についての記事です。


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電子書籍界のアイドルはSM
WirelessWire News 2012.07.20

2012年における電子書籍界のアイドルは、ロンドン在住の49歳、二人の子持ちであるErika Mitchellさんの「Fifty Shades Of Grey」であります。

この小説、イギリスではマミーポルノ(お母ちゃん向けの官能小説)と呼ばれており、知らない方がおりません。

お話は単純です。シアトルに住む大金持ちのグレイさんが、処女で英文学を専攻する女子大生とムチ、蝋燭、三角木馬、陵辱、拘束など色々やるという筋書きであります。

要するにSMです。

「やだ、ここまで書いちゃうの」ということで、本書、暇を持て余した中年以後の既婚女性に大評判です。

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そういえば昔、
電車の隣の席にいた中年オヤジが
書店の安っぽいブックカバーをかぶせた本を読んでいるのを
何気に覗き込んだら

「SM雑誌だった」

ということがありました。

何もこんなところで読まなくてもいいのにと思ったのですが
今考えると自宅では読めなかったのでしょうね(笑)。



・・・そう考えると、

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電子書籍は。
日本の「エロ小説」の読者人口を、飛躍的に拡大させる。

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これはもう、間違いないでしょう。
自信をもって、未来が予言できます(笑)。





そうすると・・・

電車には、
「エロ小説を読むのに最もふさわしい場」
として、新たな乗客がなだれ込んでいくことになります。

電鉄会社の皆様には朗報です。
電子書籍の普及で、運賃収入が拡大していく可能性は大いにあります。

もっとも、
意味なく山手線をぐるぐる回る、みたいな人が増えるかもしれないので、
確約はできませんが(笑)。




そして、
出版社にとっても、

電車の中の時間をSNSゲームから奪い返す、
そして
新たな読者層を開拓するビッグチャンス到来、ということになります。

もっとも、
大手出版社はなかなか正面切っては参入しにくいかもしれませんが・・・。




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※The reason why the title is“広告代理店はイヌと同じだ”
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