同書に、
株式会社インフォバーンの小林弘人会長のインタビューが掲載されており、
とても面白かった。
メディアの新しいビジネスモデルについて
語っておられるのだが、
それを私なりの解釈で絵にしたのが上の図。
--------------------------------------
①=従来型の出版社のビジネスモデル。
②=彼が語る、メディアの新しいビジネスモデル。
--------------------------------------
大きく違うのは、
①が出版ビジネスなのに対し、
②のモデルは、
コンテンツ&ブランドビジネスであることだろう。
①は、雑誌出版(販売+広告+単行本)で事業の採算を考えるが
②は、トータルで収益を上げる(リクープする)という発想。
つまり、
雑誌は、コンテンツとブランドの生産工場としての役割を担い、
そこから生み出した「コンテンツ&ブランド」を
リソースとしてビジネスの最大化を図るという考え方なのだと思う。
★②の成功のカギは、
--------------------------------------
・発想の転換
~コンテンツをコアにして、そこから生み出す商材は何でも構わない~
・テーマとターゲットのセグメント
特定の層を強くキャッチできるテーマの選択が、ビジネスのカギとなる。
--------------------------------------
ということだろう。
(因みに同社の雑誌では、「サイゾー」だけが①モデル。
あとは雑誌×ネットの連動モデルで②を目指しているようだ)
実は、この②のモデルは、
出版業に携わる人なら少なからず、
頭に浮かべているものだと思う。
でも重要なのは、
実際にトライしているかだ。
この会社は現実にビジネス化している。
これは凄いことだと思う。
果たしてインフォバーンのトライは、この先、さらに成功を納めるのか?
とても興味深い。
これから見守っていきたいと思う。
※付記:
でもホントは・・・
--------------------------------------
★②の成功の最大のカギは
生活者の関心がキャッチできる面白いコンテンツを
生み出す雑誌が作れるか?
ということだと思う。
そして
これを作るのは「編集者」だ。
だから
このビジネスモデルで、
その「編集者」を生み出せるか?が
最終的には②のモデル成功のカギとなると思う。
--------------------------------------
出版社のコアコンピタンスは
実はコンテンツでもなければ、
それを生産する雑誌や単行本でもない。
「編集者」を生み出す「文化」「土壌」である。
「面白い雑誌」「本」を生み出すということに全力を賭ける出版業と、
予めその後を見据えて
マルチユースを想定しながらコンテンツを生産する②のモデルでは、
「ひと」を育てる「土壌」が
同じようで全く違うと思う。
当然、
そこで育つ「編集者」の資質、
そして
彼らが生み出す「コンテンツ」の質、
にも大きな差が出るだろう。
小林会長が言っておられる
「情報コンシェルジェ」というビジネスを実現できるか、どうかも、
成功のカギを握るのは
実は「ひと」であり、
一番可能性として近い存在が「編集者」なのだ。
以上の観点から、
私はホントは
出版社が②のモデルに早くトライすべきだと思う。
新規企業が行うより
既存の出版社が行った方が絶対に成功に近いからだ。
でもそれにトライするには慎重を期する必要があるのも事実。
なぜなら
あまりビジネス志向で鉈を振るうと
肝心の編集者を育てる土壌を痩せさせてしまう可能性があるからだ。
出版文化の土壌を維持しながら
うまく、ビジネスモデルを構築する。
非常に舵取りが難しいが、
これが出版社が②のモデルを成功させるポイントだと思う。
以上、余計なお世話ですが、
日頃思っていることでした。
株式会社インフォバーンの小林弘人会長のインタビューが掲載されており、
とても面白かった。
メディアの新しいビジネスモデルについて
語っておられるのだが、
それを私なりの解釈で絵にしたのが上の図。
--------------------------------------
①=従来型の出版社のビジネスモデル。
②=彼が語る、メディアの新しいビジネスモデル。
--------------------------------------
大きく違うのは、
①が出版ビジネスなのに対し、
②のモデルは、
コンテンツ&ブランドビジネスであることだろう。
①は、雑誌出版(販売+広告+単行本)で事業の採算を考えるが
②は、トータルで収益を上げる(リクープする)という発想。
つまり、
雑誌は、コンテンツとブランドの生産工場としての役割を担い、
そこから生み出した「コンテンツ&ブランド」を
リソースとしてビジネスの最大化を図るという考え方なのだと思う。
★②の成功のカギは、
--------------------------------------
・発想の転換
~コンテンツをコアにして、そこから生み出す商材は何でも構わない~
・テーマとターゲットのセグメント
特定の層を強くキャッチできるテーマの選択が、ビジネスのカギとなる。
--------------------------------------
ということだろう。
(因みに同社の雑誌では、「サイゾー」だけが①モデル。
あとは雑誌×ネットの連動モデルで②を目指しているようだ)
実は、この②のモデルは、
出版業に携わる人なら少なからず、
頭に浮かべているものだと思う。
でも重要なのは、
実際にトライしているかだ。
この会社は現実にビジネス化している。
これは凄いことだと思う。
果たしてインフォバーンのトライは、この先、さらに成功を納めるのか?
とても興味深い。
これから見守っていきたいと思う。
※付記:
でもホントは・・・
--------------------------------------
★②の成功の最大のカギは
生活者の関心がキャッチできる面白いコンテンツを
生み出す雑誌が作れるか?
ということだと思う。
そして
これを作るのは「編集者」だ。
だから
このビジネスモデルで、
その「編集者」を生み出せるか?が
最終的には②のモデル成功のカギとなると思う。
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出版社のコアコンピタンスは
実はコンテンツでもなければ、
それを生産する雑誌や単行本でもない。
「編集者」を生み出す「文化」「土壌」である。
「面白い雑誌」「本」を生み出すということに全力を賭ける出版業と、
予めその後を見据えて
マルチユースを想定しながらコンテンツを生産する②のモデルでは、
「ひと」を育てる「土壌」が
同じようで全く違うと思う。
当然、
そこで育つ「編集者」の資質、
そして
彼らが生み出す「コンテンツ」の質、
にも大きな差が出るだろう。
小林会長が言っておられる
「情報コンシェルジェ」というビジネスを実現できるか、どうかも、
成功のカギを握るのは
実は「ひと」であり、
一番可能性として近い存在が「編集者」なのだ。
以上の観点から、
私はホントは
出版社が②のモデルに早くトライすべきだと思う。
新規企業が行うより
既存の出版社が行った方が絶対に成功に近いからだ。
でもそれにトライするには慎重を期する必要があるのも事実。
なぜなら
あまりビジネス志向で鉈を振るうと
肝心の編集者を育てる土壌を痩せさせてしまう可能性があるからだ。
出版文化の土壌を維持しながら
うまく、ビジネスモデルを構築する。
非常に舵取りが難しいが、
これが出版社が②のモデルを成功させるポイントだと思う。
以上、余計なお世話ですが、
日頃思っていることでした。
詳しくは、オフ会で。
絵で描くと、
文字だけで見えなかった
粗や認識の違いが分かって面白いし便利ですね。
最近、
メールのやりとりで齟齬をきたすことが多いので
特にそう感じます。
手書きはその点、よい方法なのかもしれません。