広告代理店はイヌと同じだ!【表】

現役広告営業マンの日乗
~表題は某社宣伝部長の金言から(3/19参照)~

塩山芳明が凄い

2013-03-18 06:44:00 | 感想文
少し前から、塩山芳明本にハマっています。
塩山芳明とは
エロ系の青年コミック誌の編集を請け負っている編集プロダクションの社長。
その彼が書いている本が、めちゃくちゃ面白いのです。

『現代エロ漫画』(一水社)
「出版業界最底辺日記」(ちくま文庫)
「出版奈落の断末魔 エロ漫画の黄金時代」(アストラ)

私が読んだのは、上記の3冊だけど、
どれもこれも、あまりの面白さにびっくりしました。



■塩山芳明本の凄いところ


1)出版業界でも日陰の
「エロマンガ業界」の世界が事細かく描かれている点が凄い!

基本、エッセイ形式なんですが、

○エロマンガ業界の実態(漫画家、出版社、編集プロダクションの生き様と関係)
○エロマンガのジャンルとしての洞察(エロマンガの種類、トレンド)
○エロマンガ家の生態(有名無名の漫画家大集合、その生態)
○エロマンガ作り(作画、編集)のノウハウ

などなどが
現役編集者の目線、立ち位置でリアルに描かれるんですね。
かなり特殊な業界なので、
まずは、その世界観や登場人物の生態を知るだけで面白いです。



2)しかも、それらが、とんでもない毒舌で語られる点が凄い!

「こんなことを書いていいんだろうか」と心配になるようなことを、
しかも実名で、ガンガン書き飛ばしているのが特徴。

その勢いたるや
この人には「躊躇」と言う言葉はないのか、っていうくらい。

この筆力と度胸は半端じゃないです。



3)これだけヒドイことを書いているのに、読後感が爽やかなのがまた凄い!

不思議なことに、読み進めていて、嫌な印象は皆無。
読後感は寧ろ爽やか、しかもインテリジェンスを感じるから、また不思議。

こういう人を天才と言うんだと思います。






何しろ、読めば読むほど癖になること、必至。

個人的には、殿山泰司以来のめっけものだと思っています。

未読の方は、ぜひご一読を。



誰か、テレビドラマか映画にしてくれないかなぁ、
そんなことまで思う次第です。



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※The reason why the title is“広告代理店はイヌと同じだ”
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