港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


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映画音楽史(9) 『女相続人』 1950年公開

2013-12-25 03:09:55 | 映画音楽



『女相続人』 The Heiress (米) 1949年制作
監督 ウィリアム・ワイラー
音楽 アーロン・コープランド
主演 モーリス・タウンゼント … モンゴメリー・クリフト
    キャスリン … オリヴィア・デ・ハイランド
    スロッパー博士 … ラルフ・リチャードソン
主題歌 愛の喜び (Plaisir d'amour)

ヘンリー・ジェームズの小説『ワシントン広場』の映画化。
大富豪スロッパー博士の一人娘キャスリンは美人にほど遠い。そこに貧乏青年のモーリスが現れる。
スロッパーが急死してキャスリンが財産を相続するが、それをモーリスが狙う。

『愛の喜び』はドイツ人のジョヴァンニ・パウロ・マルティーニ(1741~1816)の名曲。
映画では『愛の喜び』のほか、クラシックや古い歌曲が数曲使われています。
なかでも、この『愛の喜び』はタイトルバック、そしてモンゴメリー・クリフトのピアノ弾き語りの
シーンでも重要な効果を上げています。
残念ながらこの映画のサウンドトラック盤はありません。

↓はベルト・ケンプフェルト楽団の『愛の喜び』 YOUTUBEより


なお、プレスリーの『好きにならずにいられない』もこの曲をアレンジしたものです。

映画音楽史(8) 『白雪姫』 1950年公開

2013-12-25 02:57:34 | 映画音楽



『白雪姫』 Snow White And The Seven Dwaris (米) 1937年制作
監督 デイヴ・ハンド
音楽 ハーバート・ストサート
    リー・ハーライン
    ポール・スミス
主題歌 ハイホー (HiHo) 他

ウォルト・ディズニー制作による初の色彩長編動画。
グリム童話の有名な白雪姫と七人の小人を映像化したもの。

挿入された曲は全七曲ですが、すべて ラリー・モレイ作詞・フランク・チャーチル作曲。
なかでも、小人のマーチ『ハイホー』がヒットしました。

↓で動画がご覧になれます。
http://www.youtube.com/watch?v=fCJjJJRHA48

映画音楽史(7) 『哀愁』 1949年公開

2013-12-23 00:27:29 | 映画音楽



『哀愁』 Waterloo Bridge (米) 1940年制作
監督 マーヴィン・ルロイ
音楽 ハーバート・ストサート
主演 ロイ・クローニン … ロバート・テイラー
    マイラ・レスター … ヴィヴィアン・リー
主題歌 別れのワルツ (Farewell Waluz)

ロバート・シャーウッド原作の悲劇的なメロドラマ。1931年の『ウォタルウ橋』の再映画化。
第一次大戦下、英軍大尉のロイと踊り子マイラは独軍の爆撃に襲われているウォタルー橋で出合う。
二人はそこで意気投合し将来を約束し、彼の母親と戦地に出征したロイの帰還を待った。
しかし、ロイが戦死したとの誤報でマイラの生活は大きく狂い始め、ついに娼婦に身を落とす。
やがて二人は再会するが、マイラは思い出の橋で走りくるトラックの前に立つ。

主題歌 はスコットランド民謡のAuld Lang Syneで、わが国では『蛍の光』として知られている。
映画では、ハーバート・ストサートが原曲に手を加え、キャンドルクラブのダンスシーンで
効果的に使われた。

↓は映画『哀愁』より『別れのワルツ』 YOUTUBEより


ポップス・ベストテン 1961年12月 その4

2013-12-21 01:52:32 | ポップス

『今週のベストテン』1961年12月23日
①夢のデイト コニー・フランシス
②悲しき片想い ヘレン・シャピロ
③コーヒー・ルンバ ウーゴー・ブランコ楽団
④悲しき街角 デル・シャノン
⑤峠の幌馬車 ビリー・ヴォーン楽団
⑥悲しき足音 スティーブ・ローレンス
⑦月光のノクターン ディック・ジェイコブス楽団と合唱団
⑧落日のシャイアン アル・カイオラ楽団
⑨ホワイトクリスマス パット・ブーン
⑩ハローメリールー リッキー・ネルソン

『今週のヒットレコード』1961年12月24日
①電話でキッス ポール・アンカ
②悲しき街角 デル・シャノン
③漕げよマイケル ハイウェイメン
④夢のデイト コニー・フランシス
⑤明日なき十代 アムラム・バーロー楽団
⑥九月になれば ボビー・ダーリン楽団
⑦マリーは恋人 エルヴィス・プレスリー
⑧月光のノクターン ディック・ジェイコブス楽団と合唱団
⑨悲しき片想い ヘレン・シャピロ
⑩星に語れば リンダ・スコット

『今週のベストテン』にアル・カイオラ楽団の『落日のシャイアン』が入ってきました。
メインの電気ギターが他の管弦楽器と融合した見事なアンサンブルでした。
これによって『今週のヒットレコード』ではベストワンの『電話でキッス』がベストテンから陥落します。
また、クリスマスということもあってパット・ブーンの『ホワイトクリスマス』がベステン入りしました。
そのあおりを食って『漕げよマイケル』は一時的にお休みとなりました。

『今週のヒットレコード』では『涙のムーディ・リバー』と『ペピト』に代わって
『悲しき片想い』とリンダ・スコットの『星に語れば』がトップテンに登場しました。
リンダ・スコットはアメリカでは人気歌手でしたが、日本では一年後の『イエッサリー』が中ヒットした
程度で、知名度はそれほど高くありませんでした。

↓はパット・ブーンの『ホワイトクリスマス』 YOUTUBEより
往年の方にとってはビング・クロスビーが鉄板なのでしょうが、我々の年代はやはりパット・ブーンでした。


↓はリンダ・スコットの『星に語れば』 YOUTUBEより

この曲はTV番組の「マツコの知らない世界」のテーマ曲として使われていましたね。


映画音楽史(6) 『腰抜け二挺拳銃』 1949年公開

2013-12-20 11:49:09 | 映画音楽



『腰抜け二挺拳銃』 The Paleface (米) 1948年制作
監督 ノーマン・Z・マクロード
音楽 ヴィクター・ヤング
主演 ピーター・ポッター … ボブ・ホープ
    カラミティ・ジェーン … ジェーン・ラッセル
主題歌 ボタンとリボン (Buttons and Bows) 唄・ ボブ・ホープ

臆病者の歯医者ポッターと伝説の女傑である二挺拳銃のジェーンの凸凹コンビによる
西部を舞台にしたドタバタ活劇。

主題歌の『ボタンとリボン』はレイ・エヴァンス作詞、ジェイ・リヴィングストン作曲で、
映画では、ボブ・ホープが幌馬車に揺られ手風琴を奏でながら唄っている。
同時に発売されたダイナ・ショアのレコードは爆発的なヒットになりました。

↓は ボブ・ホープの『ボタンとリボン』 YOUTUBEより


でも、『ボタンとリボン』はやはりダイナ・ショアですよね。

East is east and west is west
And the wrong one I have chose
Let's go where I'll keep on wearin'
Those frills and flowers and buttons and bows
Rings and things and buttons and bows

↓は ダイナ・ショアの『ボタンとリボン』 YOUTUBEより