港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


献立は…  
シネマ・ポップス…ときどきイラスト

映画音楽史(94) 『鉄道員』 1958年公開

2014-04-04 00:08:39 | 映画音楽



『鉄道員』 Il Ferroviere (伊) 1956制作
監督 ピエトロ・ジェルミ
音楽 カルロ・ルスティケッリ
主演 アンドレア・マルコッチ … ピエトロ・ジェルミ
    サーラ … ルイザ・デラ・ノーチェ
    ジュリア … シルヴァ・コシナ
    マルチェロ … レナート・スペツィアリ
    サンドロ … エドアルド・ネヴォラ
    ジジ・リヴェラーニ … サーロ・ウルツィ
主題歌 『鉄道員のテーマ』 ( Il Ferroviere ) 演奏・サウンド・トラック

鉄道員一家の日常生活をきめ細かく描写した哀感溢れる秀作で、ピエトロ・ジェルミの代表作。
原案は脚本家のアルフレード・ジャンネッティで、ジェルミ他三人の加筆による社会ドラマ。
末っ子のサンドロは機関士の父アンドレアを英雄視しているが、長男のマルチェロや長女のジュリアは
父の頑固さを嫌っている。ある日、アンドレアが運転する列車に男が身を投げる事故が起こる。
それに気を病んだアンドレアは信号を見落として衝突事故を起こしそうになって格下げされる。
そんな時、鉄道ゼネストが起こったがアンドレアは列車を運転してスト破りと仲間からののしられる。
アンドレアの頑固さに嫌気がさしたマルチェロとジュリアは家を出て、家庭はどん底状態となった。
淋しいクリスマスの夜、同僚のジジの計らいで職場仲間たちと和解しアンドレアの家に集まってきた。
さらに、家を出ていたマルチェロとジュリアも顔を出す。ようやく平和な家庭に戻ったかにみえた。
安らぎを得たアンドレアは妻のサーラにセレナーデを聞かせようとギターを弾き始める。

主題歌のカルロ・ルスティケッリ作曲の『鉄道員のテーマ』は、日本人好みの映画音楽の傑作で
実質的な彼のデビュー作となりました。哀愁をおびたメロディーに工場のサイレンなどのエフェクトを
加えたサウンドトラック盤はフェランコ・フェラーラ指揮のオーケストラによるものです。
レコードとしてはカルロ・ルスティケッリ楽団の演奏、彼の娘アリダ・ケッリの歌唱などもリリースされています。

↓はサウンドトラック盤の『鉄道員のテーマ』 YOUTUBEより


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
オンリー・ザ・ロンリーさんへ (CHOCHIN)
2014-07-15 09:52:12
この映画を観たり主題歌をリアルタイムで聞いた人は
少なくとも60歳以上でしょう。
『ボンジョルノ シニョレ』の俳優さん、あの台詞ひとつで
全世界の人の心に、永遠に残る足あとを残しました。
返信する
工場のサイレン! (オンリー・ザ・ロンリー)
2014-07-14 13:26:08
世界人口の半分以上が、この
映画、この曲を知らない時代に
なりましたね。

アリダ・ケッリ、死語だった
固有名詞、ありがとうございます。
返信する