今回は60年代ポップスの黄金期の変遷についてを記事にしてみようと思います。
60年代ポップスの黄金期といえば、50年代の末期からのコニー・フランシス、エルヴィス・プレスリー、パット・ブーン、ポール・アンカ、
ニール・セダカの一姫四天王によるロックンロールや映画音楽が中心となっていた1964年頃迄ではないかと思われます。
その後、ビートルズやベンチャーズなどの無機質な音楽がベストテンを席巻する時代がやってきますが、いわゆるロックンロールを
中心とした60年代前半とは異質の世界に様変わりします。個人的にはビートルズ出現迄が60年代ポップス黄金期と考えています。
また、60年代ポップスの変遷といえばどうしても『グレラン今週のベストテン』の歴史を時代の証人にせざるを得ません。
他にも様々な音楽番組やベストテン番組がありましたが、『今週のベストテン』が最もその時代の流行を反映していました。
そこで、手元の『今週のベストテン』の当時の資料によって60年代ポップス黄金期の変遷を綴ってみたいと思います。
ただ、手元の『グレラン今週のベストテン』の資料を羅列するとかなり長期(約200週分)にわたり、なおかつ簡潔に検証することがてきません。
従って各週のベストテンを月毎に区切ってそれぞれ席次点をつけて集計した結果を今月のベストテンとしてアップすることにいたしました。
この方が XX年X月 にはどんな曲が流行っていたかという目安になると思われるからです。
なお、60年代ポップス変遷史の記事は、1960年4月から1964年3月までの4年間を48回にわたって掲載する予定です。
本編に入る前に、50年代後期は主にどんな曲がヒットしていたのかを確認しておきます。
『グレラン今週のベストテン』 1957年の年間ベストテン
①エデンの東 ヴィクター・ヤング楽団
②アイル・ビー・ホーム パット・ブーン
③霧のロンドン ジョー・スタッフォード
④ママ・ギター ドン・コーネル
⑤OK牧場の決闘 フランキー・レイン
⑥砂に書いたラブレター パット・ブーン
⑦リトル・ダーリン ダイヤモンズ
⑦魅惑のワルツ アンリ・ルネ楽団
⑨冷たくしないで エルヴィス・プレスリー
⑨マルセリーノの唄 サウンド・トラック
この年には他にもサントラ盤の『ジャイアンツ』、ジョニー・レイの『雨に歩けば』、ソフィア・ローレンの
『イルカに乗った少年』、スリー・サンズの『ジェルソミーナ』などがヒットしました。
『グレラン今週のベストテン』 1958年の年間ベストテン
①真夜中のブルース ベルト・ケンプフェルト楽団
②河は呼んでる ギー・ベアール
③君はわが運命 ポール・アンカ
④ダイアナ ポール・アンカ
⑤月影の渚 アンソニー・パーキンス
⑥クワイ河マーチ ミッチ・ミラー楽団
⑦浪路はるかに ビリー・ヴォーン楽団
⑧鉄道員のテーマ サウンド・トラック
⑧想い出の指輪 エルヴィス・プレスリー
⑩パトリシア ペレス・プラード楽団
この年には他にもポール・アンカの『クレイジー・ラヴ』、ドリス・デイの『先生のお気に入り』、
サントラ盤の『シャル・ウイ・ダンス』などがヒットしました。
参考までに、プレスリーは1958年3月~1960年3月の2年間兵役中です。
『グレラン今週のベストテン』 1959年の年間ベストテン
①小さな花 ボブ・クロスビー楽団
②ライフルと愛馬 ディーン・マーチン
③トム・ドゥーリー キングストン・トリオ
④大いなる西部 サウンド・トラック
⑤恋の日記 ニール・セダカ
⑥情熱の花 カテリーナ・ヴァレンテ
⑦鉄道員のテーマ サウンド・トラック
⑧谷間に三つの鐘が鳴る ブラウンズ
⑨騎兵隊のマーチ サウンド・トラック
⑩恋のブルース フリップ・ブラック楽団
この年には他にもナット・キング・コールの『キサス・キサス』、ドミニコ・モドゥーニョの『ヴォラーレ』、
トニー・ザイラーの『白銀は招くよ』、ペリー・ボトキンの『殺し屋のテーマ』、コニー・フランシスの
『カラーに口紅』などがヒットしました。
↓はコニー・フランシスの『カラーに口紅』YOUTUBEより
次回から 60年代ポップス変遷史(1960年4月~)を掲載いたします
レイ・コニフ・シンガー結成前?。
子供の頃、
カラー(色)に(and)口紅、と思って
ました。全く意味不明。
今となれば、爆笑です。
バックコーラスはレイ・コニフですね。
レイ・コニフは『ララのテーマ(Dr.ジバゴ)』
でようやく花開きました。
カラーに口紅、恥ずかしながら
私も同じでした…