1963年10月にはこんな曲が流行していました。
①大脱走マーチ ミッチ・ミラー楽団
②ワン・ボーイ ジョニー・ソマーズ
③悲しき悪魔 エルヴィス・プレスリー
④悲しきカンガルー パット・ブーン
⑤禁じられた恋の島 エリオ・ブルーノ楽団
⑥太陽は傷だらけ サウンドトラック
⑦北京の55日 ブラザーズ・フォー
⑧女王蜂のテーマ サウンドトラック
⑨けんかでデート ポールとポーラ
⑩エデンの東 ヴィクター・ヤング楽団
⑪バイ・バイ・バーディ アン・マーグレット
⑫ラッキー・リップス クリフ・リチャード
⑬愛しのラナ ヴェルヴェッツ
映画『大脱走』のテーマがベストワンを独走中で、これにジョニー・ソマーズの『ワン・ボーイ』が肉迫する
展開となりました。
この月も新作の映画音楽が二曲が登場しました。『北京の55日』は作曲者のディミトリー・ティオムキンの
サントラ盤よりもブラザーズ・フォーで大ヒット、アン・マーグレットの『バイ・バイ・バーディ』も方もサントラ盤
よりもスタジオ録音盤でヒットしました。
『エデンの東』は映画のリヴァイヴァル上映による再ヒットです。
ポップスの新曲としてはヴェルヴェッツの『愛しのラナ』が初登場して一気に上位を狙います。
このヴェルヴェッツですが、高校教師のバージル・ジョンソンと彼の生徒四人による異色黒人グループで、
ロイ・オービソンが書き下ろしたドゥーワップ(doo-wop)曲『愛しのラナ』によって日本のポピュラー界を席巻しました。
この曲、アメリカでは全くヒットしていなかったようです。
↓はスタジオ録音盤のアン・マーグレットの『バイ・バイ・バーディ』 YOUTUBEより
サントラ盤では『バイ・バイ・バーヒー』ですが、スタジオ録音盤ではハッキリ『バイ・バイ・バーディ』と唄っています。
ついでにサントラ盤『バイ・バイ・バーヒー』もリンクをつけておきます。
ベストテン入りはしませんでしたが、リトル・ペギー・マーチの『プリンセスではないけれど』、また、ラジオ関西の
『電話リクエスト』で毎週のようにかかっていたスリム・ホイットマンやエディー・アーノルドの『モリーダーリン』
などもこの頃のヒット曲でした。
『モリーダーリン』はウィリアム・シェイクスピア・ヘイズが1872年に作詞作曲した恋歌なのですが、日本では
文部省唱歌「冬の星座」として有名ですね。
↓はスリム・ホイットマンの『モリーダーリン』 YOUTUBEより
彼らほかにありましたっけ?。
ヴェルヴェッツですが、この曲の他には
翌1964年3月に『夢のお月様』が
ベストテンにランクインしています。
これもドゥーワップ(doo-wop)なのですが、
当時はドゥーワップというジャンル区分は
ありませんでした。
全部ひっくるめてポピュラーソングでした(笑)