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ディスチミア(気分変調症)

2009年11月14日 | 雑学
 ディスチミア(dysthymia : 気分変調症)という言葉を新聞で見かけました。

 Wikipediaの「うつ病」によれば、
 うつ病分類では、うつ病性障害は、ある程度症状の重い「大うつ病」と、軽いうつ状態が続く「気分変調症」に二分されている。

 とあります。

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 うつ病は、精神症状を主症状として「抑うつ気分」または「興味・喜びの喪失」のどちらかがあること、身体的症状として「食欲」「体重」「睡眠」「身体的活動性」の症状が2週間以上持続することが診断基準となります。

 気分変調症は「軽度の抑うつ気分、広範な興味の消失や何事も楽しめないという感じが、長い期間(2年以上)続く状態」をいいます。

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 文章でみると似ている部分も多いのですが、気分変調症はうつとは異なるようです。

 うつ病と違う心の病「ディスチミア」 著者の海原純子さんに聞く

 うつ病の社会文化的試論-特に「ディスチミア親和型うつ病」について-


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 ディスチミアはうつ病とくらべ、若いころから発症することが多いようです。

 ・親の期待通りに成長したが、進学しても体調を崩したり、仕事が長く続かない。
 ・旅行や買い物では気分が回復するが、仕事や勉学に向かおうとすると具合が悪くなる。

 これらの症状は、単なるわがままや自己中心的な性格に受け取られてしまうことも。

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 海原純子氏はディスチミアを「幼少時から親に過保護に育てられ、自分らしさを抑圧されてきた『いい子』の自己コミュニケーション障害」と指摘しています。

 ディスチミアは投薬治療と休養だけでは回復しないことが多く、しばしば慢性化します。

 ・自分の内面と向き合い、考え、自分自身の生き方や環境を変えて整えること。
 ・周囲が「本人がものを言いやすい環境をつくる」こと。

 患者本人の治療に対する積極的な取り組みはもちろんですが、周りのサポート方法も重要のようです。