今年の夏は本当に暑かったですね。
総務省消防庁の統計によると、熱中症による死者は170人、医療機関に搬送されたのは5万4000人以上とのこと。
このうち約半数が65歳以上の高齢者。
高齢になるとリスクが高くなるようです。
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義父もこの暑さでダウン。
点滴を受けました。
「眩暈(めまい)」が強く、ふらふらすると訴えます。
既往歴も多いので、念のため精密検査をすることに。
幸いなことに病理はありませんでした。
でも、めまいはおさまりません。
朝や頭を右後方に傾けると、めまいが強くなります。
結果 … 良性発作性頭位めまい症(BPPV:Benign paroxysmal positional vertigo)と診断されました。
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頭の向きを変えた時に起きるめまいを「頭位性めまい」といいます。
BPPVは、めまいの原因として最も多いのですが、診断されない場合も多いようです。
自宅で「めまいがしても身体を動かするように」と指示され、コピーを渡されました。
BPPVは耳石器から脱落した耳石が三半規管の中を浮遊して起こるといわれています。
耳石脱落の原因は、半数以上のケースでは原因不明です。
高齢者や女性に多くみられるため、加齢による退行変性やホルモンの影響なども関与しているといわれています。
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通常、Dix-HallPike test で患側を特定し、Epley maneuverを行ないます。
以前、増田裕先生のカイロプラクティック神経学(Carrick Institute) でも、生坂先生の著書を紹介し、Epley法を取り上げていました。
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早速施術してみることに。
幸い1回の施術で、強いめまいはおさまりました。
カイロプラクティックも併用して、しばらく様子をみたいと思います。
増田先生に感謝・感謝です。