ちねんの部屋

劇団鳥獣戯画主宰 知念正文の日記

4月29日

2009年04月30日 | Weblog
なんでも生き方、生き様が重要だと思う。ボクよりも才能があるやつはいくらでもいた。けれど、皆、辞めていった。進路変更の者は、それで良いと思う。けれど、舞台を目指していて、ズルズルと後退していった者も少なくない。それは、自分の置き位置がずれたからだと思う。
ある本で読んだのだが、コーヒーを飲むために余分に仕事をしてあくせくする隣人に対して、そんな仕事はせずに、豊かな自然に目を向けた方がどれだけ有益か、と説く作者の姿があった。
ボクも回りを見て、ましな(人並みの)生活を考えての労力を、なぜ、自分が目指すことに費やさないのだろうと思うことがよくある。ボクらのような仕事は利が薄い。だから、当然、他の仕事よりも薄利多売をしなければ、食べていかれない。舞台は時間と手間が矢鱈にかかる。なのに薄利多売をしなければ、というのは気が遠くなる話しだ。だから、この世界で生きていくためには、覚悟を決めなけりゃならないのだ。
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4月28日

2009年04月30日 | Weblog
良寛さんの句
  伊余此の語(言葉)を出す 時に人皆が嗤(笑)う
  時に人の嗤(笑)うは尚可なり
  我も亦(また) これを嗤(笑)わんと欲す
  嗤(笑)ひ 嗤(笑)ひて もし休(や)まずんば
  直(ただち)に弥勒(みろく)の時に到らん

ボクが意訳して、歌にしたもの
  わしが話すと 皆が笑う
  笑うことは 良いことだ
  わしも 笑おう
  笑って 笑って 笑い転げりゃ
  彌勒菩薩が 降りてくる
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4月27日

2009年04月28日 | Weblog
良寛さんの
三つの好きなもの こども、手まり、オハジキ
三つの嫌いなもの 詩人の詩、書家の書、歌人の歌または料理人の料理
     
見た目がよくても、心に触れないものは嫌いなんだそうだ。
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4月26日

2009年04月27日 | Weblog
初稿で稽古していると、次々に納得の行かない部分が出てくる。ボクの場合、初稿は、良くいえば、自分のセンスと本能で書いたもの、悪くいえば、勢い。次第に矛盾や足りない部分が明かになってくる。それをチェックしながら、稽古をしていくのだが、限界に達する。そのタイミングで第二稿を提出。さらに、第二稿で稽古していても、様々なアイディアが生まれるし、俳優によっていい部分悪い部分が明確になるので、足したり引いたり、照明や音響や衣装などスタッフワークでのアイディアも加わるので、それらをまとめた上演稿をまた書き始める。
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4月25日

2009年04月27日 | Weblog
良く知られている作品を上演するのは難しい。見る人は、どう表現してくれるかが観劇の興味の中心になる。ああこういう表現もあるのかと唸りたい、と思う。これを実現するだけでも、結構な力技。けれど、表現の事ばかりに注意がいっていると、一番大事な作品自体の心が薄くなる。
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