芝居はなんといっても台本だと思う。演出家や俳優が気に入らない台本は、演出が出来きないし、演技も出来ない。だから脚本家は、本当に大変なのです。
台詞は基本的に相手に伝えるものだ。ところが、芝居を見ているとリアリティはあるのだが引っ込んでいる台詞がある。俳優が、感情を表わすことを考えていたり、それを味わって楽しんでいる場合が往々にしてある。しかし、日常、人間は感情を表わすことを考えたり、それを味わって楽しんだりはしない。感情は自然に現れて来るのだ。
セリフは出来るだけ切らない方がいい。どうしても切らなければならないところ、息をしなければ死んでしまうところ、アクセントとして面白いところ、で吸うのだ。それも素早く。
3月30日までは、嵐のように芝居を作ったり、演技をしたり、31日は片づけをしたり、準備をしたり、そして、4月1日からはラスベガスへ。あちらでは、のおんびりしながらショーを見て回る毎日。休養だけれど、半分勉強。そして、帰ってきた翌日には「三人でシェイクスピア」の公演、次に劇団「にこっとちゃ茶」の演出。いずれにしても芝居漬けの毎日。でも、そのあと、やっと落ち着いて自分のデスクで事務系の仕事をする時間がもてた。けれど、二日間それだけをしていると、とても、なまったような気がして来る。