静と動の趣味日記

以前習った押し花作品やエコクラフトバックなどを掲載。運動不足解消に始めた卓球の事や旅先の事を気ままに書いています。

ナターシャ・グジーのコンサート

2006年12月11日 | Weblog


昨日は、ナターシャ・グジーさんの「チェルノブイリ救済 クリスマスコンサート」に行ってきました。
彼女はウクライナ生まれで、1986年にチェルノブイリ原発事故で被曝し、キエフ市に移住し、ウクライナの民族楽器「バンドゥーラ」に魅せられ、音楽学校で学んだそうです。
96年、98年の2度来日し、全国で救援公演を行い、2000年から日本に在住し、音楽を通じて子供たちの救援活動を続けているそうです。

第一部は民族衣装を着て、バンドゥーラを弾きながら、ロシア語でウクライナ民謡の「キエフの鳥の歌」や日本語で「涙そうそう」、「秋桜(コスモス)」など8曲を歌いました。
彼女の歌声は聴く人の心を包み込む水晶の歌声」言われているそうですが、まさにその通り、透き通るような美しい声で、あんなに細い身体のどこから出るんだろうと思うほど力強い歌い方で、感動してしまいました。

「パンドゥーラ」は、手にもつハープのような楽器で、左手で低い音で伴奏を弾きながら、右手で旋律を奏でるものです。音はハープのような柔らかい音と違い、チェンパロのような硬い音がし、絃が63本、重さが7kgもあり、重いと言っていました。
「パンドゥーラ」の音色を聞くのは初めて、単純な音ではなく、いろいろな音色が出ていて素敵でした。

第二部はピアノ伴奏で「星に願いを」「クリスマスソング」など7曲を歌いました。

二部の冒頭に、彼女の生い立ちと20年前の事故の悲惨さ、今、尚、続いている被害の状況を話してくれました。
帰りに、ちょっとでも救援活動に協力できればと思い、CDを買って、サインと握手をしてもらいましたが、その手が意外に小さく感じました。
「これからも、がんばってくださいね」と励ましの言葉を掛けたら、「ありがとう」とニッコリ微笑んでくれました。

久々に、とても充実した、素晴らしい時間を過ごすことができました。