先月、京都遠征した際、奈良のお城も少し巡りました。
その中で一番楽しみにしていたのが椿尾上城。
奈良市北椿尾町にある城山に築かれています。
行き方はこちらをご覧下さい。
ただし、道路行き止まりから左手コンクリ道を10分程歩くと道が二手に分かれ、右手のチェーンがある方へと書いてありますが、今回訪れたらチェーンはなくなっていました。
この分岐付近の左手に畝状竪堀が見えます。
(写真では分かりにくくて残念)
このお城、以前9月に訪れた時は酷い藪でした。
それでもかなり見応えがあり満足したのですが、夏場はヤマダニが大量発生するらしく、私はその餌食に遭い、長袖・長ズボンだったにもかかわらず皮膚が大変なことになっちゃいました。
今回は、藪がなく遺構がハッキリ見えます。超感動!
先程の分岐から右手へ上がっていくと二郭群で、そこから東へ上がっていくと主郭群です。
主郭へ向かう途中の堀切
主郭手前の土橋と堀
堀に石積みが入っているのも簡単に確認できます。
主郭 この神社の背後に櫓台の土塁があります。
堀切(2枚目の写真)から北へ下りていくと井戸があります。
以前は、堀切も酷い藪で、そこから道があったのすら分からず、当然この井戸の存在も知りませんでした。
井戸からそのまま山の中腹を西へ進む道があり、歩いていくと何故か廃屋があり、その先にも井戸があります。
どちらの井戸も大きく、石垣が見られます。
ここから南へ上がっていく道があり、上がりきった先に竪堀が見えます。
その西側は出丸のようですが、特に大したものはなし。
東へと戻り、最後のデザート?二郭主要部へ向かいだしたら、下方に畝状竪堀が見えます。
またこの付近の郭には石垣も見られます。
二郭群はかなり広く、西側は段郭があり、北東側が主要部、南側は東西に長い郭となっています。
最大の見所は二郭主要部の北から西。
しっかりした土塁と折れを伴った堀、そして土塁上部に石垣が見られます。
ただ、郭内はすり鉢状になっていて、意味不明です。
こんなに遺構がしっかり見られて大満足です。
冬場だと藪もかなり枯れて見やすく、ヤマダニの心配もないのでオススメです。