にこにこ堂「ちえまる本舗!」

編み編み大好きなハマのおばはん。闘病の日々ですが、明るい気持ちで頑張っています!!負けないぞ!!

すずめのお宿 その壱

2008-09-25 | 夢、不思議なお話

 

近所の郵便局へ出かけたときの事です。

いつもの裏道を行き、ちょうど郵便局の裏の公園に差し掛かったとき、急に雨が降り出しました。

 ここのところ、夕方近くになると、毎日のように夕立がやってくるのです。

しかも、大粒の雨です。こりゃあかん・・・・と、 急いで郵便局まで走り始めました。

あともう少しで郵便局という時、

「ちえまるさん」 と、私を呼ぶ声が聞こえたのです。

 えっ?ちえまる?どうして?ネット上しか名乗っていないのに・・・・

 

 「ちえまるさん」

 

もう一度私を呼ぶ小さくて細い声が聞こえてきました。

 

恐る恐る振り返ってみると、そこには、とても小柄なおかっぱ頭の 茶色いワンピースを着た女の子が立っていました。

 「あなたが私のこと呼んだのですか?」 と尋ねると、

「はい。私が呼びました。ちえまるさんですよね?」

「は、はい。ちえまるですが・・・・、あなたはどなたですか? なぜ私の名前を知っているのですか?」

「私はこの前、あなたに抱き上げていただいたものです。」

え?抱き上げた?・・・・・何かの間違いでは? この女の子を抱き上げてあげた覚えが全くありません。

 誰かの間違いでは?と言うと、

 

 「覚えていませんか?先月の暑い日、木から落ちて息絶えていた私をそっと抱き上 げてくださったではありませんか。私はその時の小雀です。」