光と影の軌跡Ⅱ

つれづれなるおじさんの写真日記

富津漁港の船祝いは2024年も中止

2024年01月10日 | 日記

 上総地方のPR紙(房総ファミリヤ)で1/2(祝)午前7時頃から富津港で、船祝いが行われるとの記事を見て、ツレと車に乗り行って来ました。しかし今年の船祝いも中止でした。

 

 「船祝い」と言うのはここ富津漁港で、1月2日に行われる行事です。漁師が港に集まった人たちに向かって祝儀やお菓子等さまざまな物を投げ、今年の豊漁と安全を祈願する伝統行事。

 船には大漁旗を揚げて御神酒を捧げます。そして松飾りと船霊さまに御神酒と神饌を備え、陸の古峰神社をお参りするのです。これは日本武尊が東京湾(走水)を渡る際、海の神の怒りを鎮めた故事に因んでいるそうです。

 しかし8時頃に富津港に着いたのですが、大漁旗が掲げられているのに船には誰もいません。暫く漁船や船の松飾りなどを撮影して漁師を待ちました。

 午前9時近くなっても誰も来ないので、漁港外れの漁師OBが集まる小屋を訪ねました。この小屋にはストーブを囲んで、気のいいおじさんが6人いました。今年は船祝いはやらないのか聞いてみると「中止だよ」と言う返事が返ってきました。1/1の大地震のせいですか?と言ってみたのですが「景気が悪いからだよ」と言う事でした。残念です。最後に船祝いを見たのは2020年1/2ですから、4年連続で中止と言うことになりました。

 参考までに2019年と2020年に撮影した船祝いをUPしました。下の7枚が富津漁港の伝統行事船祝いです。

 

上は船からお祝儀を投げている場面、下は船に置かれた御神酒や神饌です。

  お祝儀は白い紙に包まれ百円玉。もう5千円も拾ったと子供たちが騒いでいました。下は船に御神酒をかける船長。

 若い漁師がお祝儀を巻く前に、船祝いの言葉を一生懸命に海に向かって叫んでいました。これを聞いただけで身が引き締まる思いで、シャッターを切る手にも鳥肌がたちました。



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